ワーキングホリデー(ワーホリ)に行くために海外の情報を収集していると、
- 海外ではロクな仕事にありつけない!
- 帰国後に仕事がない!
といった噂を耳にします。
ワーホリに行くことで職歴にブランクができてしまい、日本帰国後に再就職できないかも…と不安なことが原因で断念しそうになっている人もいるでしょう。
しかし実際、ほとんどの人は「行ってよかった!」と1年間のワーホリをやり切って帰国しますし、社会人経験がある人なら再就職も可能です。
ワーホリには「闇」と言われる部分もあり、日本を出る前には恐怖心を煽られますが、実際に海外で生活してみると「案外できるじゃん!」と自信がつくものです。
それに、たとえワーホリに行く前に日本でアルバイト経験しかない人や、ワーホリ中にアルバイトの仕事しか見つからなくて職歴や経験に自信がない人でも、帰国後に正社員就職するための支援サービスがあります(後ほど紹介しますね)!
そこでこのページでは、ワーキングホリデーにまつわる「光と闇」や海外生活の実態を、いいことも悪いことも含めてお話しします。
目次
【怖くない!】ワーキングホリデーの光と闇
ワーキングホリデーの光と闇は、どちらも50%ずつあります。
- 英語力が上がりキャリアアップ
- ローカルジョブや現地法人・オフィスワークの仕事
- 大自然でファームジョブ!日本ではできない経験&高時給
- ワークビザや永住権が取れた
- 帰国後に外資系・大企業の仕事が得られた
- 多国籍な環境で充実した海外生活
- 海外行くだけで英語力は伸びない
- 海外でも日系・日本人経営の職場環境
- ファームで稼げない&炎天下で重労働
- 日本では絶対やらない仕事しか見つからない
- 帰国後に仕事がない
- 日本人とばかりつるんでSNSの写真も日本人しかいない
- 住環境は日本人シェアハウス
ワーキングホリデーに行く前は、頭で妄想して不安ばかりが大きくなることもありますが、そういった人は逆に「案外大丈夫だった」と思うこともあります。
確かに最初は、日本人環境に頼ったり、日本では絶対にやらないようなアルバイトしか見つからないこともあるでしょう。
しかし、慣れてくれば家も仕事もローカル環境に飛び込めるようになりますし、頑張って英語力を伸ばし、帰国後に英語力を活かす仕事や外資系企業で働くことも不可能ではありません。
もちろん、ずっと成長を実感できたり、右肩上がりで環境が良くなり続けるわけではなく、人間にはいいときも悪いときもあります。
「いいことばかり」「悪いことばかり」のどちらか一方に偏ることの方が珍しいです。
「頑張ってやっとここまで来た」と光が見えたと思ったら、更なるレベルアップが必要で「これ以上どう頑張ればいいの?」と気が遠くなり自分の中でスイッチが切れることもあります。
ですが逆に、お金が底を尽きそうで目の前が真っ暗闇なときに仕事を紹介してもらい、日本にいる時よりも人のありがたさが身に染みて涙が出た経験もしました。
どちらにしても、日本にいる時から準備をしっかりしたり、心構えを身に付けておけば、「こんなはずじゃなかった…」とならずに乗り越えられることの方が多いです。
【ワーホリ体験談】現地法人の仕事やオフィスワークは本当にできる!
私がワーホリで海外に出る前は、
- 海外であなたに何ができるの?
- 海外で仕事が見つからなかったらどうするの?
と周囲の人から言われたことがありました。
そこで気になるのが、ワーホリで現地法人の仕事ができるのか?ちゃんとした仕事が見つかるのか?という疑問です。
私の体験談として言えることは、高校の偏差値52、最終学歴専門学校、特別な資格・スキルや技術・大卒学歴がなくても、
- オーストラリアワーホリで語学学校の営業&マーケティング
- カナダの現地語学学校で日本語教師
- ニュージーランドのリラクゼーションスパのフロントデスク
といった仕事が見つかりました。
「ワーホリはただの遊び」「ワーホリは1年間アルバイトしながら観光できるビザ」と評価する人もいますが、近年は、日本で社会人経験を積みながら英語力を上げて、ワーホリで海外勤務経験をする「キャリアアップ」を目指す人も少なくありません。
【ワーキングホリデーの現実】海外生活のいいこと&辛いこと
ワーキングホリデーでの海外生活の実態を、いいとこや辛いことも含めてお話しします(※怖い話ではありません)。
- 海外生活はキラキラしてない!ゲロゲロ期間の方が長い
- 英語ができないと仕事探しが難しい
- 働き始めると日本と同じ日常
- 自分から声をかけなければ友達はできない
- ローカル(現地)の友達作りは簡単じゃない
- 日本人同士が助け合わないことがある
- 自分で履歴書を配らなければ仕事は見つからない
- 条件のいい家に住みたいなら高い家賃を払わなければいけない
- 安全はお金で買わなければいけない
- 汚い・古い・不便!日本と同じ生活は無理
1.海外生活はキラキラしてない!ゲロゲロ期間の方が長い
ワーキングホリデーでの海外生活。SNSにはキラキラした写真が数多くシェアされています。
もちろん人間は、他人には「いい部分」しか見せたくないですし、できることなら裏側の部分や弱い部分は隠しておきたいので、当然ですね。
実際、私がワーキングホリデーで外国人と一緒に住んだり、恋愛したり、現地法人の仕事をした印象としては、「キラキラ」よりも「ゲロゲロ」の期間の方が長かったです。
- 語学学校のアクティビティやパーティ
- 週末のお出かけや日帰り旅行
- 大自然の中でファームジョブ
- ビーチでBBQ
- 多国籍なホームパーティ
- オシャレなカフェ巡り
海外に行って一番キラキラしている時期は、語学学校に通って一般英語を勉強している頃で、日常生活もさることながら様々なイベントやアクティビティに参加する機会が多く、友達も作りやすくて毎日が楽しいです。
しかし、英語の資格を日本に持って帰るために猛勉強したり、海外でも履歴書に書ける仕事に挑戦しようと思ったら、大変なことやつらいこともあります。
- 毎日机に向かう時間は10時間以上
- 現地の仕事は最初の数ヶ月毎日吐きそう
- 仕事に行く前に嗚咽が止まらない
- 円形脱毛症ができる
- 夜中にシェアメイトに病院に運んでもらう
- 日常生活の中で日本では想像できないトラブルが起こる
- トライ&エラーを何度も繰り返す
これらは、私自身や私の周りのワーホリがゲロゲロ期間に経験したことの代表例ですが、その中でもとくに、「最初の数ヶ月毎日吐きそう」「円形脱毛症ができた」という人が多かったことを覚えています。
また、頑張っても上手くいかない時期や、働いても稼げない時期は、「せっかく海外にワーキングホリデーに行っているのに全然楽しくない」と感じる時期です。
ですが、頑張らずに「楽しいだけ」で終わってしまうことを後悔する人もいるので、ワーホリで達成したい目標が何か?によって感じ方が変わります。
2.英語ができないと仕事探しが難しい
ワーキングホリデーの体験談には、英語ができなくてもローカルに飛び込んで仕事を見つけられる人の体験談がありますが、実際のところ、英語ができなくても仕事は見つかる!は半分ホントで半分ウソです。
ほとんどのケースでは、英語ができないと仕事が限られるので、選択肢の幅が狭くなります。
例えば、日本語の求人情報サイトに掲載されている仕事の種類は40種類ぐらいありますが、そのほとんどは日本食レストランやクリーナーの求人です。
仕事が全くないわけではありませんが、英語ができないなりの仕事だったり、「それは本当にやりたい仕事ですか?」と聞かれて「YES!」と答えられない確率の方が高いでしょう。
もちろん、英語力がすべてではないという点と、日本人にもメンタル最強の人や強運な人がいる点、ローカルのオーナーにも「いい人」がいる点を忘れてはいけません。
ローカル環境では、真面目な日本人が普通に仕事をしているだけで感動されたり褒めてもらえることがあり、頑張りが認められて正式に採用されビザを出してもらう話も時々聞きます。
日本人に対する「いい評判」を聞いたローカルオーナーが、日本人の働き手を探していることもありますし、「運とタイミング」でいい仕事が見つかることもあります。
また、英語ができなくてもローカルに飛び込んで行ける人は、
- 英語ができなくても気にしない力
- 圧倒的なコミュニケーション能力
- 言葉が通じなくても物怖じしない度胸
- 会話の中から英語を拾い上げ吸収する努力
- 英語ができないことで冷たく当たられても負けない根性
- 日本人ともどんな国籍の人とも仲良くできる持ち前の明るさ
などが備わっている傾向があります。
英語ができないと仕事探しが難しいことは確かですが、上記のような特徴を参考にすれば、何かに繋がる可能性はゼロではありません。
3.働き始めると日本と同じ日常になる
私は3ヶ国でワーキングホリデーを経験しましたが、仕事を見つけて働き始めると日本と同じ日常になるのは、どこの国でも同じです。
自ら意識しないと家と職場の往復だけの生活になりますし、忙しい時期に時間が取れなくて仕事以外のことができない時期もあります。
また、ひたすらお金を稼ぎたい人・貯金したい人・出稼ぎワーホリの人の中には、家に帰るのはシャワーと寝るためだけという人も…。
「日本の生活と変わらない」という現実は、仕事を掛け持ちして忙しかったり、繁忙期で毎日クタクタになるまで働いている人ほど顕著に感じる印象です。
4.自分から声をかけなければ友達はできない
外国人はフレンドリーだからすぐに友達になれる!という噂は、確かにおおむね当たっています。
でもそれは、週末に一緒に出掛けたりご飯を一緒に食べるといった仲ではなく、SNSで繋がる程度といった実態もあります。
受け身でいるだけではNGで、仲良くなりたい人がいたら自分から声をかけなければ距離は縮まりません。
外国人がみんな声をかけてくれるわけではなですし、日本と同じように、仲のいいグループ出来上がっていて入りずらい環境もあります。
5.ローカル(現地)の友達作りは難しい
語学学校で外国人の友達を作ることは比較的簡単ですが、ローカル(現地)の友達を作ることは難易度がグンと上がります!
- 英語ができない外国人を相手にしない
- 話が合わない
- 地元民のローカルな人間関係の話に入っていきにくい
英語ネイティブの彼らにも日常生活があり、日々悩みやストレスを抱えながら生きています。
「英語ができない人を相手にしないなんて冷たい」と考える人もいますが、その考え自体が自分本位で視野が狭くなっていることに気づかなければいけません。
言葉が通じないストレスや、同じ説明を繰り返すストレスは、できることなら避けたいと思って当然です。
そこで、ローカルの友達が欲しいと思うなら、
- 日本の文化が好きな人
- 日本語を勉強している人
- 日本に興味がある人
といった相手を探すことをおすすめします。
共通の話題がありますし、何より、「日本」に興味を持っている人の方が仲良くなりやすいというのが3ヶ国に住んで学んだ結果です。
6.日本人同士で嫌い合うことがある
海外に行くと、「日本人は日本人同士でつるんでばかり」とよく言われます。
本気で英語を勉強していて、多国籍な友人関係を築いている日本人にとっては、腑に落ちない言われようですよね。
実際現地には、
- 日本人を避ける日本人
- 日本人ばかりとつるんでいる日本人を毛嫌いする日本人
- 日本語が聞こえるだけでイライラする日本人
がいます。
「海外ではなるべく日本人と関わりたくない」という気持ちは、ワーホリに行く人なら少なからずあると思うので、不思議ではありません。
それならば、日本人同士でも英語で話せばいいと思いますが、残念なことに、自分以外の日本人の存在が許せない人もいます。
- 同じグループに日本人がいるのが嫌
- 英語が上手なヨーロッパ人や南米人としか関わらない
- 日本人の悪口を言う
なるべく関わらないことと、無視したり存在を認めないことは話が違いますが、日本人を徹底的に嫌うことの欠点は、日本人の繋がりからのチャンスを逃してしまう可能性があることです。
日本人の働き手を探しているローカルオーナーの話(情報)は、日本人の友達伝いに回ってくる傾向があります。
日本人同士のコミュニティは、苦しいときに助けてくれることもあるので、徹底排除はおすすめしません。
7.自分で履歴書を配らなければ仕事は見つからない
オーストラリアやカナダなどの人気の国では、求人に応募するだけで仕事を見つけることは難しいです。
そのため、自分で履歴書を配ることが効果的な仕事の探し方になります。
ローカルのカフェやレストランの仕事を得るために履歴書を配ることは当たり前。
ですが、オフィスワークのインターンなら尚更、履歴書を配ってもなかなか雇ってもらえないのが人気国の現状です。
それくらいのやる気と度胸を見せなければ採用されない現実もあります。
8.条件のいい家に住みたいなら高い家賃を払わなければいけない
海外の人気の街では家賃や物価が高く、ルームメイトを入れないと家賃が払えない家庭があったり、若者同士でルームシェアしていることが普通です。
節約している人は、二人部屋に住んで家賃を抑えたり、リビングの一角をカーテンで仕切った部屋で生活しています。
そのため、ワーホリや留学生が、一人部屋や少人数のシェアハウスなどの条件のいい家に住みたいなら高い家賃を支払わなければいけません。
日本の住環境と比較すると、「こんなに汚いシェアハウスなのに、なんで日本よりも家賃が高いの!?」と海外生活が惨めに感じることがありますが、3ヶ国に住んでみてわかったことは、海外に比べると日本の家賃・給料・物価が安い(水準が低い)ということです。
9.安全はお金で買わなければいけない
海外の都市や街が観光地で人気のエリアでも、
- 絶対にこのストリートは一人で歩いてはいけない
- このエリアには昼でも近づかない方がいい
- 〇〇駅では以前アジア人が襲われたから絶対一人で降りないで
と注意を受ける場所があります。
街のことや住む人の傾向を知っている地元民なら、危ない人や近づかない方がいい人を察知できますが、日本人には難しいものです。
危機管理が必要なケースは、日常に潜んでいます。
だからこそ、経済的に余裕がある人や裕福な人たちが住むエリアを選ぶ意識が日本よりも根付いていると実感しました。
少し予算をオーバーしても安全をお金で買うのです。
10.汚い・古い・不便!日本と同じ生活は無理
ワーホリで海外に到着したばかりの頃に感じた印象は、「汚い・古い・不便!」です。
そのため、日本と同じ生活は難しいでしょう。
日常生活で気になることは、
- ゴキブリが出るのは日常茶飯事
- 時々ネズミが出る
- 隙間風が入ったり雨漏りがする
- 建物が古くてカビやにおいが気になる
- 道端によくゴミが落ちていて場所によっては臭い
といった点ですが、もうこれは慣れるしかありません。
また、
- 電車・バスは頻繁に遅れるし時々来ない
- 街中にトイレの数が少ない
- お店の営業時間が短い
といった不便なこともあります。
ワーホリ帰国後が不安…正社員就職できる?
日本では、ワーホリに行って職歴にブランクができてしまうと「就職に不利」と言われています。
ですが、社会人経験がある人なら、一般的な転職活動方法で再就職している人が多いです。
また、ワーホリに行く人の中には、
- 新卒ワーホリで社会人経験がない
- ワーホリ前にアルバイト経験しかない
- ワーホリ中の経験に自信がなくてブランク
といった不安を抱えている人もいるでしょう。
しかし、転職支援サービスの中には、第二新卒や既卒・フリーター・ニート・大学中退・ブランクがある人など、様々なバックグラウンドの正社員就職を支援している転職エージェントもあります。
<社会人経験1年以上の人向け総合型転職エージェント>
- 業界最大手!非公開求人が圧倒的多数のリクルートエージェント
- 業界第2位!転職サイトと転職エージェントを兼ね備えたdodaエージェントサービス
<第二新卒/既卒/フリーターなど職歴不安な20代に特化した転職エージェント>
- 入社半年後の定着率94.5%!ブラック企業徹底排除に力を入れるUZUZ(ウズウズ)
- 書類選考なし!業界最大手のリクルートが運営でアドバイザーの質が高い就職Shop
- 転職利用者満足度No.1を獲得!安心して相談できる第二新卒エージェントneo
- 大企業の内定実績が86.5%!優良企業の求人が豊富なハタラクティブ
海外ワーホリ生活最大の魅力は「人間らしさ」
本気でワーホリをやり切ろうと思ったら、8割ぐらいはゲロゲロです。
「毎日が闇」と思う時期を経験することもあるでしょう。
ワーホリは、毎年数万人の日本人の若者が利用する制度なので、ラッキーな人もいればアンラッキーな人もいます。
「海外に行けば何とかなる」と言う人もいますが、数万人の若者が全員もれなく「なんとかなる」ことはありません。
それでもワーホリに行くのは、
- 海外で働くと人間扱いしてもらえる
- 人生で何が大事かを肌で感じることができる
- 学歴・家柄・性別・年齢・肩書・家柄に関係なくチャンスがある
- 生きている実感が得られる
といった、辛さや苦しさよりも得られるメリットの方が大きいからです。
ワーホリに行く人の中には、新卒で就職して短期離職したり、ブラック企業で地獄を見て海外移住を考えている人がいます。
失敗したことを「個人の精神力・努力の問題・根性がない」と100%自己責任にされて苦しくなり、海外で人生を見つめ直す人にも出会いました。
肩書によって「どうでもいい人間」のように扱われたり、使い捨てされる経験をして海外に出たら、人間らしく生きられることに感動するはずです。
また私自身、日本では「学歴・性別・住んでいる地域」によって不利に感じることがありましたが、「海外では動いたもん勝ち!」と聞いていたので、まさにその通りだと思いました。
お金がなくて苦しい思いをすることもありますが、日本にいたら経験できないことができたり、感動しないようなことに感動したり、人目を気にせず無我夢中でやりたいことができる環境なので、成長している実感や生きている実感が湧くのです。