「ワーホリ後は就職できない」
「ワーホリは帰国後の就職で不利になる」
ワーホリから帰国後、なかなか仕事が見つからなくて無職の期間が長引くと、「ワーホリで人生終わった」と感じるほど不安になります。

でも、ずっと無職の状況から脱出できないわけではありませんし、私の周りのワーホリ経験者は、帰国後にちゃんと仕事を見つけて日本社会に戻っています。
そこでこのページでは、私や私の周りのワーホリ経験者の実体験をもとに、
- ワーホリ帰国後に無職になる理由
- 帰国後すぐに就職できる人の特徴
- 無職期間から脱出するためにやったこと
についてお話しします。
目次
ワーホリ帰国後の無職期間(再就職/転職活動期間)
まずは大前提ですが、ワーホリから帰国をした人は、ほぼ全員無職からの再就職・転職活動が始まります。

中には帰国後2〜3週間程度で再就職先を見つける人もいますが、中には稀なケースがあったり、納得の理由があります(後ほどお話しします)。
ワーホリを経験していない人でさえ、平均的な転職活動期間の目安は3~6ヶ月と言われていて、自分に合った就職先や長く勤められる企業を探すのであれば、6ヶ月以上かかることもあるでしょう。
周囲の人は毎日仕事をしているのに、ワーホリ帰国後に仕事がなかなか見つからないことで、
- 社会に取り残された気分
- お金が入ってこない苦しさ
- 貯金を切り崩して生活する不安
といった感情を抱くかもしれません。
ですが、市場における転職期間の目安が前提としてある以上、すぐに仕事が見つからなくても焦る必要はない(むしろ焦る意味がない)のです。
ワーホリ帰国後に無職!就職できない・不利になる理由
それではまず、ワーホリ帰国後に就職できなくて無職の期間が長引いたり、就職が不利になる理由を紹介します。
- 地元が田舎で仕事がない
- 英語力を活かせる仕事が見つからない
- 求人が少ない期間に就職活動をしている
- 希望する仕事が半期ごとの募集&勤務開始
- キャリアチェンジ(異業種転職)に挑戦している
- ワーホリ前にアルバイト経験しかなかった
- ワーホリに行く人は毎年数万人で飽和状態
- ワーホリは遊びだというイメージが強い
1.地元が田舎で仕事がない
私が3カ国目のニュージーランドから帰国した後、一度地元での就職を試みましたが、田舎すぎてあまりにも仕事が無いため断念しました。
また、田舎の中途採用求人の給料は、総支給額が16~18万円程度。
手取りにすると13〜15万円程度の仕事のため、経済的な自立は望めません。
また、介護職や保育師・看護師といった資格が必要な仕事は常に求人がありますが、その他はあまり印象に残らない求人だったり、パート・アルバイトが多い印象です。
2.英語力を活かせる仕事が見つからない
ワーホリ帰国後に、英語の資格や海外で働いた経験を活かす仕事を探すことは、地方の田舎では難しいものがあります。
英語力を活かせる仕事は、東京・神奈川・千葉・大阪などの都市部や地方の主要都市に集中していて、私の地元の場合は年に数回見るか見ないか程度です。
英語が活かせる職種は、以下のもの以外はほとんど見たことがありません。
- パートの子ども英会話講師
- 数年に一度契約社員の求人が出る大学職員(給料17.5万円)
- 地元に2〜3校しかない英会話スクールの受付(ほとんど求人が出ない)
今となっては英語力を活かす仕事が増えましたが、全国に平等に分布しているわけではないのです。
3.求人が少ない時期に就職活動を開始している
ワーホリの帰国時期と求人が少ない時期が重なった場合、再就職活動期間が長引く傾向があります。
求人が多くなる時期は、2〜3月や9〜10月が一般的で、それ以外の時期は落ち着く印象です。
求人が全くないわけではありませんが、選択肢は減ります。
4.希望する仕事が半期ごとの募集&勤務開始
業界や職種によっては、年度始めや下半期の始めに合わせて中途採用の募集を開始する企業があります。

もちろん、1年中求人が出ているケースもありますが、働く環境のことを考えると、常に求人が出ている仕事は避けたいと思うのが人間の心理。
長く働ける職場環境を見つけたいと思ったら、多少はワーホリ帰国後の無職期間が長くなっても仕方のないことです。
5.キャリアチェンジ(異業種転職)に挑戦している
ワーホリ帰国後の再就職活動で、ワーホリに行く前の仕事から職種や業種を変更することがありますね。
キャリアチェンジに挑戦する場合、間口が広い大量募集や未経験OKの求人だと比較的仕事が見つけやすい印象です。
しかし、スキルや経験がものを言う「IT系の技術職」、人気の「企画・広報」や流行りの「Webマーケティング」といった仕事は、実績のある人が優遇されます。
また、未経験OKでキャリアチェンジする場合、面接の話と着任後の業務内容が違うケースもゼロではありません。

そういった失敗を経験すると、慎重に仕事探しをすることも大事だと感じます。
「未経験OK」の案件は意外とクセモノで、「やっと見つけた!」と思って働き始めても落とし穴にハマって結果的に時間がかかることもあるのです。
6.ワーホリ前にアルバイト経験しかなかった
ワーホリ前にアルバイト経験しかない場合、ワーホリ中の仕事探しも苦労しますが、ワーホリ帰国後の就職も難しいと言われています。
それは事実として受け止めなければいけませんが、「アルバイトで何を学んだか?」をアピールできればいい結果を得る可能性もあるため、アルバイトがダメではありません。
実際、ワーホリ前にアルバイト経験しかなくても、
アルバイトの仕事の中で圧倒的なコミュニケーション能力を身につける
↓
ワーホリ中に留学エージェントで働く
↓
創業者に気に入られる
↓
現在も働き続けている
という人を知っています。
アルバイト経験しかないことはコンプレックスに感じたようですが、だからこそ「ワーホリ中に英語力を伸ばして奮い立たせた」と話していました。
ワーホリ前やワーホリ中にアルバイト経験しかない人は、帰国後の就職で不利になるかもしれませんが、絶望的ではありません。
7.ワーホリに行く人は毎年数万人で飽和状態
20代で海外にワーホリに行く人は、毎年数万人います。
そのため、「ワーホリに行った」ことは特別でも何でもありません。
海外留学をしても帰国子女だったとしても、どんなに頑張って英語で学習しても、「英語ができるだけじゃダメだよね」と言われる今の時代。
ワーホリで海外に行っても、「+α」の何かを経験したり身に付けなければ厳しいです。
8.「ワーホリは遊び」というイメージが強い
ワーホリは「ただの制度・ビザの種類」と考える人にとっては残念ですが、やはり「ワーホリは遊び」というイメージは強いです。
海外の現地法人で年俸制で働いても、地元の人たちと同じ条件や正規の雇用形態で働いても、「ワーホリ」というビザステータスだけでバッサリ切り捨てられることもあります。
でも、採用担当者の中にはちゃんと中身を理解してくれる人もいますし、自分に合う場所はどこかにあります!
再就職活動が苦しくても諦めてはいけません。
ワーホリ帰国後に無職期間が短い人の特徴
私の周りにいるワーホリ経験者の中で、ワーホリ帰国後に無職期間が短かった人の特徴を紹介します。
- 元の職場に戻った
- 地元の実家周辺に仕事がある
- 仕事内容・職種にこだわらない
- ワーホリ前(前職)のキャリアと同じ職種の仕事に就く
- ワーホリ中の仕事・職種と関連している就職先
- ワーホリ中にめっちゃ頑張った
- ワーホリ中から帰国後の就職準備をしていた
- 独立・起業を目指して個人で活動を始める
1.元の職場に戻った
私の友人で何人かいる、元の職場に戻った人の特徴です。
- ワーホリ前に数年の社会人経験がある
- 経験が活かせる・経験者の需要がある職種
- ワーホリ前から元の職場のトップと良好な関係を築いていた
- 元の職場が常に若手の人材不足
- 若い人の働き手が少ない地域・エリアが地元
こういった要素が重なると、ワーホリに行く時に会社を退職しても、帰国後に元の職場に戻れる可能性があります。
職種の例としては、
- 歯科助手
- ホテルフロント
- 地元の企業の一般事務
- 講師やインストラクター業
など様々。
中でも一番大事なことは、元の職場のトップと良好な関係を築いていることが大きな要素になります。
2.地元の実家周辺に仕事がある
ワーホリから帰国後は、多くの人が一旦実家に戻ることになると思います。
そんな時、実家から通える場所に仕事があることも、無職期間が短い人の特徴です。
「アパートを探して家を借りる→引越しや新生活の準備」というプロセスは数ヶ月単位で時間がかかります。
しかし、環境的に恵まれているケースの無職期間と比べてもどうにもなりませんし、人それぞれの状況があるので、焦らなくても大丈夫です。
3.仕事内容・職種にこだわらない
仕事が早く見つかる人の特徴として、仕事内容や職種にこだわらない点があります。
今の時代、正社員の求人でも、魅力がない求人なら全く応募書が来ないことはザラ。
仕事内容や職種にこだわらず、「とりあえず就職」という考え方なら、すぐに見つかるケースもあるのです。
4.ワーホリ前(前職)のキャリアと同じ職種の仕事に就く
ワーホリ前のキャリアと同じ職種の仕事を探すと、過去の経験が活かせるので、すぐに就職先が見つかることがあります。
例えば、ワーホリ前の経験が「営業」だった場合、20代〜30代の若手の営業を探している企業が多いため、業界や給料にこだわらなければとても有利です。
ただし、例えば「20代男性活躍中」「30代女性活躍中」と記載があるなど、自分の年齢と性別が当てはまっていない求人に応募していると時間が奪われます。
5.ワーホリ中の仕事・職種と関連している就職先
これは希なケースですが、ワーホリ中とワーホリ帰国後のキャリアが関連していると、就職に有利になります。
代表例で言うと、旅行関係・ホテル・観光業界への就職・転職です。
実際、海外の現地ツアーガイドの仕事を手に入れることはそんなに難しくないと感じます。

もちろん、海外で仕事を見つける難易度は、ワーホリで渡航する国により異なります。
しかし日本帰国後は、「ワーホリ経験を活かせる+慢性的な人手不足」の旅行・ホテル・観光業なら、興味がある人にとっては狙い目です。
6.ワーホリ中にめっちゃ頑張った
先ほど話した「ワーホリ前にアルバイト経験しかなかったのに現地の留学エージェントにそのまま就職した」ケースと同じく、ワーホリ中にめっちゃ頑張ると、その頑張りが評価されて就職できることがあります。
ただし忘れてはいけないことは、採用する企業の面接担当者がとても理解のある人という、ラッキー&恵まれた環境がある点です。
「頑張れば努力は実る」は50%当たっていると思いますが、努力しても結果が出ないことも現実。
ワーホリ中にめっちゃ頑張ることが前提にあって、その上で「いい就職先・いい上司に出会える」要素が必要不可欠です。
7.ワーホリ中から帰国後の就職準備をしていた
ワーホリ後にすぐ就職できた人の中で、ワーホリ中から帰国後の就職準備をしていたことが功を奏した例があります。
以下は、エステティシャンから貿易事務へのキャリアチェンジに成功した友人が実践していたことです。
- ワーホリ中に TOEIC スコア840点を取得
- ワーホリ中に「英語を話す仕事経験」をする
- 仕事の中でアドミン業務を買って出る
職種も業界もガラッと変えた再就職活動でしたが、帰国後の就職のことを考えて、ワーホリ中から地道に準備をしていたことが結果につながったのです。
8.独立・起業を目指して個人で活動を始める
ワーホリ帰国後の無職期間が短い人の中には、独立や起業を目指して帰国後すぐに個人で活動を始めたケースがあります。
例を挙げると、「ヨガの先生」「バリスタ」ですね。
そういった人たちは「無職」という表現が当てはまりません。
自分で事業をつくるときは、一時的に「お金・時間・付き合い」を犠牲にしなければいけないため、「再就職」や「雇用される」という基準では語れないのです。
【無職期間脱出】就職活動で不利にならないためにできること
ワーホリ帰国後の無職期間の早期脱出を目指して、就職活動で不利にならないためにできることを紹介します。
- 大都市(仕事がある場所)に移住・引っ越し
- 自分自身のスキルや経験の棚卸し
- 希望の職種のリサーチ、求人を見て業界や職種を絞る
- 職種や勤務地・給料の優先順位と妥協範囲を決めておく
- 履歴書と職務経歴書をしっかり作り込む
- プロに相談する
1.大都市(仕事がある場所)に移住・引っ越し
私は東北の田舎出身なので、地元には条件の良い仕事がほとんどありません。
就職活動では東京・千葉・神奈川・仙台といった都市部まで足を運びましたが、全くダメな時期も続きました。
そのため、先に大都市にお引っ越し!
就職活動もやりやすくなり仕事も見つかったため、そのまま移住しました。
もし、「田舎出身・地元に仕事がない」が当てはまっているなら、都市部への引っ越し・移住も検討すると選択肢が広がります。
2.自分自身のスキルや経験の棚卸し
- これまで経験した仕事
- 持っているスキルや資格
- 日本と海外で行った全てのこと
これらを全部書き出し、自分自身の棚卸しをしました。
そして、
①これから先は絶対にやりたくない仕事
②これから先の人生で続けたいこと
③活かしたい経験やスキル
に振り分けて、ある程度当てはまっている仕事を探し始めるとベター。
また、これまで働いてきた同僚や先輩・上司によく言われたことを書き出し、自分の強みとして自己PRに盛り込む材料にしました。
3.希望の職種のリサーチ、求人を見て業界や職種を絞る
自分自身の棚卸が終わり、希望の職種のリサーチや興味のある求人を探し始めると、だんだんと「実現できそうなこと」「現実的に難しそうなこと」が見えてきます。

場合によっては、
- 給料の相場が安くて経済的に自立できなそう
- パートやアルバイト勤務の求人が目立つ
といったケースもあるので、自然と業界や希望の職種が絞り込まれてくるのです。
4、職種・勤務地・給料の優先順位や妥協範囲を決める
仕事を探す際に決めておかないといけないことは、職種や勤務地・給料などの優先順位です。
また、若干希望に沿わない求人でもどこまでなら妥協範囲か?も想定する必要があります。

妥協した部分を補える何かがあれば、納得できるかもしれません。
5.履歴書と職務経歴書をしっかり作り込む
履歴書や職務経歴書を作るとき、ワーホリ経験をどう記載するかは悩ましいところ。
ですが、英語での仕事経験や海外での経験をしっかり書いて履歴書・職務経歴書を作り込むことができると、書類選考の通過率が上がります。
「ワーホリ経験は基本的には書かない」と言う人もいますが、
- ワーホリ前の職歴と関連した仕事をワーホリでも経験している
- ワーホリで経験した仕事を帰国後も続けたい
- 職種や業界は違うけど現地法人で雇われたりオフィスワークを経験した
- アルバイトでも日系大手企業で働いた
- 自力で仕事を手に入れた(もしくは自分で作った)
など、少しでも売りになる部分があったら履歴書に盛り込む方が強みになります。
6.プロに添削のお願い・相談する
履歴書や職務経歴書をしっかり作り込んだら、プロに添削のお願いをしましょう。
海外の履歴書は応募先に合わせて作り変えるとことが一般的ですが、日本では「職務経歴書を応募先に合わせて書き換えると良い」とアドバイスされました。
応募先の業務内容に関連していない経験は勤務先名だけ残して省略
↓
応募先の業務に関連しているものをより詳しく書く
というように、募集しているポジションで必要だと想定できる経験をメインに書いていきます。
また、プロに添削のお願いをすることで、自分では気づかなかった強みを教えてもらえることがあります。
例えばワーホリ経験者なら、
「私はこれだけ動けます」と行動力をアピールする!
「海外で働いた=環境適応力や順応性がある」とアピールできる!
といったように、ワーホリでは普通だと思っていることが、他の人から見たらアドバンテージなこともあるのです。
ワーホリ経験を有利にするためにできること
ワーホリ経験を有利にするために日本で準備すること、現地でできること、帰国後もできることを紹介します。
- 世界中どこでも使える英語の資格を取る
- 日本と海外の仕事に関連性を持たせる
- 現地法人(ローカル企業)で働く
- 無給でも経験を積む
- 1年間働かなくても生活できるくらい貯金する
- 英語での面接練習
- 自信をもってワーホリ経験を話せるようにする
1.世界中どこでも使える英語の資格を取る
ワーホリ中に英語を力を上げることは前提ですが、英語力を証明する資格を取ると、帰国後にも使えます。

ケンブリッジは日本ではあまりメジャーではないですが、
- TOEIC や IELTS と違い有効期限がない
- ビジネスに特化したTOEICと違い幅広い範囲から出題される
- 日本人にとっては難易度が高いため取得すると差別化できる
- 本当の意味で使える英語力をつけるなら最適
という、合格すると得られるメリットがあるので、短期集中で猛勉強して資格を取ることは有効だと言えます。
人によっては、「実践で使える英語力があれば英語の資格やスコアは関係ない」と考える人もいますが、実践で使える英語力を証明するためには、英語面接を突破する必要があります。
でもまずは、面接に行きつくまでの「書類選考」を通過しなければ落とされてしまうのが現実です。
2.日本と海外の仕事に関連性を持たせる
ワーホリ帰国後の就職を有利にするためには、日本と海外での仕事に関連性を持たせるとプラスになります。
例えば私の場合、ワーホリ前の仕事の業界は「通信業界」、ワーホリ中の仕事の業界は「教育業界」で異なりますが、職種は「営業」と関連性を持たせました。
また、先ほども少しお伝えしましたが、「旅行・観光・ホテル業」はワーホリ中でも帰国後も関連させやすい業界です。
3.現地法人(ローカル企業)で働く
ワーホリの仕事で経験できることの最大の魅力は、現地法人(ローカル企業)で働くチャンスがある点です。
日本で働いていたら、ほとんどの同僚は日本人しかいませんが、多国籍な環境で働くことで学べることがたくさんあります。
日本もこれから外国人労働者が流入してくるので、グローバルな環境で働くためのマインドを知ることは強みになります。
4.無給でも経験を積む
新卒採用がない海外では、企業のインターンで経験を積んでから社会に出ます。
採用のくくりで言うと、「中途採用」に近いです。
ワーホリに行く年齢にもよりますが、帰国後の再就職活動で、
- 新卒カードが使えない
- 第二新卒・既卒に当てはまらない
- ポテンシャル採用がない
ならば、無給でも経験を積むことがワーホリ帰国後の再就職を有利にする一つの方法です。
とくに、現地法人のオフィスワークは競争率が高いので、リファレンスをもらうために無給インターンとして働く人が少なくありません。
5.1年間働かなくても生活できるくらい貯金する
「業界・職種・ローカル環境」が揃っている仕事を探すことは簡単ではありません。
現地の永住権保持者でも「至難の業」と言うくらい、仕事探しが難しい国もあります。
でも、帰国後の就職活動で有利にするには、他のワーホリがやっていることと同じでは差別化できない…。
だからこそ、無給でも経験を積む日本人が一定数います。
そこで必要になることは、1年間働かなくても生活できるくらい貯金をすること!
貯金が底を尽きそうになると不安になり、
- 希望の職種とかけ離れた仕事で手を打つ可能性がある
- 簡単な方に流れる
- チャンスを逃す可能性がある
といったデメリットが増えます。
6.英語での面接練習
日本帰国後にワーホリ経験を活かす仕事を探すとき、採用担当者が日本人ではないケースが時々あります。
また、面接自体が日本語でも、「英語のレベルチェック」が組み込まれていることも何度かありました。
レベルチェックがある場合、最低でも以下の質問に答えられるよう準備しておくことをおすすめします。
- 自己紹介(Tell me about yourself)
- この職種・業界を志望した理由
- これまでの経験
- この会社で何ができるか
- 長所と短所
- その他…
7.自信をもってワーホリ経験を話せるようにする
ワーホリ帰国後の再就職活動において、「海外ワーホリで何を学んだか?」「海外で何をしてきたか?」を自信をもって話せるようになることはとても大事です。
ワーホリ中に仕事が見つからなくて何も学べなかった…と言う人もいますが、面接を受けて採用されて働くことが全てではなく、趣味の延長や何もない環境だからこそ学べることはあります。
例えば、
- 路上で楽器を演奏してお金を稼ぐ・見物客と人脈を作る
- 働き口がないエリアに住んでいたため何でも屋(便利屋)をやり個人客を集める
- 現地でできた人脈(人からの紹介)だけを頼りに10件仕事を得る
といった経験は個性的なもので、差別化できる点になります。
無いならある場所に移動する!
無ければ自分で作る!
それができるのもワーホリだからこそ、楽しいのです。
もちろん、日本で生きている時より苦しいこともあります。
そういった中で、「どう行動して、何を学んできたのか?」を自信を持って話せるようになると、伝わりやすくなります。
自分に合った就職先を見つけるために注意すること
私がこれまで日本と海外で働いてきた中で、「やめておけばよかった」と失敗したしたことがたくさんあります。
その経験から、自分に合った就職先を見つけるために注意することお話しします。
- 焦って妥協はしない
- 違和感を無視しない
- 企業の知名度やネームバリューでごまかさない
1.焦って妥協はしない
無職期間が長引くと、転職エージェントのリクルーターやハローワークの担当者に紹介された求人で妥協しようとすることがあります。
もちろん、希望にマッチした求人を紹介してくれる点はありがたい!
ですが、もし若干ズレていると思っているのに、焦っていることが原因で「とりあえず妥協して決めよう」と思っているなら、その仕事で満足する可能性は低いかもしれません。

2.違和感を無視しない
再就職活動で選考を進めていると、時々違和感を抱くことがあると思います。
以下は私の実体験です。
- 求人や案件を持ってきた担当者の言葉遣いや言葉のチョイスに違和感がある
- 業務内容の説明が本質からズレている
- メールの文面・文脈に違和感を感じる
- 選考が遅く期日までに返事がなかったのに採用された
- 企業の面接担当・採用担当・人事担当の言葉遣いや対応が威圧的
- 面接中に話が噛み合わない
- その他…
「働いてみなければわからない」と思って働き始めても、違和感の正体が数ヶ月で表面化されたことや、違和感に気づいてお断りをした求人が数ヶ月程度でまた出たこともありました。
違和感を無視して進んでも、後からその違和感が大きくなるだけです。
3.企業の知名度やネームバリューでごまかさない
企業の知名度が高く、ネームバリューがある企業の案件は、紹介された時にワクワクします。
ワーホリから帰国後の就職活動で苦労している最中や、面接官にバカにされることが続くと、「こんな大企業で働けたらすごい!」と思って嬉しくなりますね。
希望する職種・給料・勤務地などの条件がほぼ当てはまっていて、選考のプロセスで違和感がなければ、そのワクワクは正しいかもしれません。
ですが、仕事が見つからなくて自信を無くしている時、企業の知名度やネームバリューは目を曇らせる原因の一つです。

- その求人が出ている理由
- 他に候補者はいないのか?
- 過去に選考を進めた候補者はいたか?
- 候補者の中で断った人はいたか?
- 断った理由は何か?
リクルーターや案件を紹介してくれた担当者からの回答が明瞭なら、運よく良い案件が回ってきたのかもしれません。
どちらにしろ、判断材料を増やすために聞いてみることは一つのアイデアです。
【大丈夫】ワーホリ帰国後に無職のままの人は少ない
ワーホリから帰国後の就職活動が不利になったり、無職期間が長引くことは、事実としてあります。
だからと言って、それがワーホリに行かない理由にはなりませんし、ワーホリ後にずっと無職のままの人はほとんどいません。

ワーホリ経験を有利にするためには、ワーホリ前・ワーホリ中から準備することが大事!
帰国後の再就職活動や転職活動での不安もあるか思いますが、まずは、一生で一度きりのワーホリビザを徹底的に使い倒してきてください!