
私は3ヵ国ワーホリを経験したのですが、一気に3ヵ国に行ったわけではありません。
「オーストラリア→日本帰国→カナダ→日本帰国→ニュージーランド→日本帰国(現在)」と、3回の日本帰国を経験しています。
「英語できるようになって、どうするの?」
という、海外に出たこともない周囲の人からの言葉に不安になり、一歩踏み出せずに怯えていませんか?
私も過去に同じことを何度も言われましたので、その気持ち、超わかります。
「ワーホリに行った人たちって、その後の人生どうしているんだろう?」と気になると思いますが、元々英語ゼロで学歴なしの私でさえちゃんと英語を活かす仕事をしているので、案外心配しなくても大丈夫!
ということで今日は、ワーホリ帰国後に実際にできた英語を活かす仕事実例を紹介したいと思います。

ワーホリ帰国後に実際にできた英語力を活かす仕事
1.子供英会話の先生(J-shineの資格は不要!)
ぶっちゃけます!
子供英会話の先生は、中学レベルの英会話ができれば簡単になれます!
そして先に謝らせてください。
「ワーホリから帰国後にできた英語を活かす仕事」を紹介しているのに、実はこの仕事、採用されたのはワーキングホリデー渡航前です。
すみません!
でも、なぜこの仕事を紹介したかったかと言うと、私が子供英会話講師の仕事で採用された時の英語力はTOEIC485点。
日本でも英語を使って仕事をするなら、最低でも中上級(Upper Intermediate/TOIECで約700点?)ぐらいはあった方がいいのですが、次の画像で言うと下から3番目の中下級(Pre-intermediate)。

現地の語学学校のレベル分け(一例)
子供英会話講師になるために「J-shine」という団体が認定する資格を海外で取得するコースがあるのですが、「J-shine」の資格を持っていなくても子供英会話講師として採用されることも可能!ということが私の経験を持って証明できます。

また、当時の子供英会話講師の同期は、アメリカやカナダから帰国したばかりの英語がペラペラなお姉さん達でしたが…
- 教育テレビの歌のお兄さんやお姉さんのテンションで授業ができない
- 恥ずかしくて歌が歌えない
- 声を張り上げられない
- 「良くできました~!」と子供を褒められない
という理由から脱落していく人も多くいました。
つまり、英語ができればいい!という問題ではありません。
恥ずかしさや「こんなアホみたいなことできない」というプライドを捨てることも、子供英会話講師になるためのスキルの一つです(笑)
2.外資系ホテル・フロント
「英語ができるようになったら、外資系で働いてみたい!」という憧れを抱いていた私…。
2ヵ国目のワーホリから帰国後にリゾートバイトをしたのですが、なんと、外資系ホテルのフロントデスクの仕事をゲットしました!
もちろん外資系なので、ネイティブレベルの英語力を持っている先輩や海外大学を卒業した先輩など、英語が堪能な人の割合は多いのですが、
- 業務で使う英語以外の英語は全くダメ
- 英語の教員免許を持っていてある程度英語もできるけど、イレギュラーな対応時の英語での説明がグダグダ
- 海外留学もワーキングホリデーも未経験、海外旅行程度でしか海外に行ったことがない
という先輩も、英語をバリバリ使うフロントデスクのポジションにいたので、バックグラウンドは様々です。
現在の日本は人手不足、その影響は敷居が高いと思っていた「外資系」のホテルにもあります。
さらにリゾート地のホテルだと、人手不足は慢性的なものになるので、都会の外資系ホテルと比較するとチャンスは広がりますね!
外資系に憧れていたり、「外資系で経験を積んでみたい!」と思ったなら、リゾートバイトで外資系ホテルを狙うのもアリ!
私が働いていた外資系ホテルはブラックでしたが、英語ができれば、自分と同様に英語を活かせるポジションを狙うライバルも減るので、世界的にも名の知れた「穴場」の外資系ホテルの求人も紹介してもらえることもあります。
リゾートバイトは派遣社員としての契約なのですが、仕事ぶりが認められれば派遣から正社員へと契約を切り替えることもできますよ!
3.塾の英語講師、プライベートの英会話講師
英語講師として働く場合
中学生や高校生が対象の塾講師として英語を教える場合、会話力はほとんど求められません。
TOIECが840点でも、英語で会話ができない先生も普通に働いています。
中学生を担当するなら中学3年生までの語彙力(単語力)・高校生を担当するなら高校3年生までの語彙力(単語力)と、文法の知識があれば何とかなるのです。
一番大変だったのは、授業について行くことができない生徒を担当したとき。

と言いたくなる気持ちを抑えて、わかるまで何度でも付き合わなければいけないので、我慢強さも求められますね。
プライベートの英会話講師
今はSNSで仕事を見つけられてしまう時代、英会話講師のお仕事もSNSを通して見つかることがあります。
私はSNSが苦手なのであまり活用はしていませんが、プロフィールの経歴を見て声をかけてくれる人も過去にはいました。
一応このサイト「Borderless Traveworker」のURLも載せているので、「この人面白い」的なノリで声をかけてくれたのかしら?とも思いますが…(笑)
4.日本語教師
カナダのワーキングホリデー中に日本語教師として現地の日本語初心者に日本語を教えていた経験があるのですが、そのことを話すと、
「私に日本語教えて」
「最近日本に来た人のために日本語教えてくれる人探しているんだ」
という話が舞い込んできます。
日本語教師の仕事は、基本的にあまり求人がないのですが、外資系ホテルやインターナショナルスクールに勤めていたり、国際交流協会や国際交流イベントに顔を出していると、日本語を勉強したい人や日本語を勉強したい人を知っている人に出会うんですよね!
- 日本語が全くできない日本に来たばかりの外国人
- 日本語の授業を日本語で受けられるようになる前に、英語で文法説明が必要な外国人
- 友達感覚で、カジュアルに日本語のレッスンがしたい外国人
友達同士(2人)のレッスンや夫婦2人同時のレッスンもあるので、1回1時間~1時間半の授業で4000~6000円と短時間でなかなかいい収入になります。
学校でのクラスレッスンではなく、フリーランスでのプライベートレッスンなら、教える側としても気が楽ですし、慣れてしまえばかなりおいしい仕事!
一度レッスンプランと授業用の教材を作ってしまえば使い回しができますし、本業の他に16,000円~30,000円/月プラスで収入が得られるのは大きいですよね!?
5.翻訳(英→日)
翻訳の仕事をするには、資格が必要だったりコースに通わなければできない…と私は思っていましたが、今はクラウドソーシングでもできる仕事です。
法律や医療系の翻訳となると話は違いますが、海外のニュースを日本語に翻訳したり、メールの翻訳、ゲームの翻訳などもあります。
単価が高い案件は、すでに実績のある人が契約になりやすいので、単価の安い案件からはじめて実績を作らなければいけず大変ですが、ワーホリから帰国後にできる仕事の一つです。

海外の翻訳サイトを使う場合や、クラウドではなく個人でやる場合、「結婚式にサプライズで彼女に日本語で手紙を用意したい」という心温まる素敵な依頼もありますよ!
6.インターナショナルスクール
3ヵ国目のワーホリが終わり、日本へ帰国した現在、私はインターナショナルスクールで働いています(※ポジションを言ってしまうと職場に迷惑をかけてしまいそうなので、控えさせていただきます)。
インターナショナルスクールでの仕事を手に入れられたのは、
- イギリス人上司の英語面接にクリアしたから
- オーストラリアとカナダの語学学校での就労経験
と、ワーホリ中に得られた英語力+経験が大きな理由となっています。
「ワーホリ」という言葉を聞くと、「海外で遊んできた」というイメージが世間にはありますし、本当に遊ぶ人もいるのが現実。
でも「日本に帰国したらどんな風に働きたいのか?」「そのためにはワーホリ中に何をすべきなのか?」を考えて貴重な時間を過ごせれば、帰国後の再就職が有利になることもあります。

【ワーホリ女子たちのその後】帰国後の仕事とキャリアチェンジ
「動いたもん勝ち」の海外では、新しいことにチャレンジしやすく時々面白い仕事にも出会えるため、帰国後のキャリアチェンジに活かせるケースもあります。
その具体例を紹介しようと思います。
1.貿易関係の仕事
オーストラリアでのワーホリ中に一番仲の良かった友人の話。
元々はエステティシャンでしたが、オーストラリアでも数ヶ月エステティシャンとして働き、お客さんとの会話で英語力を磨きました。
海外で1年過ごして、TOIEC845点にまで英語力が伸びた友人の帰国後の仕事は「貿易」。
彼女はオーストラリアにいる頃から「エステの仕事には限界を感じる」と言っていたので、ワーホリ期間中に「最低限、英語だけは身に着けて帰る」という目標を達成し、キャリアチェンジに成功した例です!
帰国直後は貿易の営業、現在は貿易事務の仕事をしています。
2.空港スタッフ
カナダワーホリ中に出会った同い年のアラサー女子。
英語力は私と同じくらいで、同じ日本語教師をしていた元同僚でもあります。
日本帰国後も、やはり英語を使って仕事をしたいということで、英語力が確実に必要な「空港」で働くことに決め、手荷物のセキュリティ検査官になりました。
まぁ、その後また海外に出て行ってしまいましたが…。
3.留学エージェント
カナダでワーホリ中、ロッキー山脈へのツアーで出会った20代半ばの女子。
帰国後も英語を使いたい・留学生のお手伝いをしたい!という理由から、地元の留学エージェントで働くことになりました。
留学エージェントのアドバイザー・カウンセラーの仕事は、会社によっては人の入れ替わりが激しい(らしい)ので実際は大変なようですが、英語力もワーホリの経験も両方活かせる仕事ですね!
4.大学事務(特に国際部門・留学部門)
勤務日は月曜~金曜、勤務時間は9時~5時、基本的に残業ナシ(あっても月に10時間以下)、プライベートを優先させたい現代女性に人気の大学事務。
英語を使わないポジションだとかなり競争率が高いのですが、実は、高い英語力が求められるポジション(例:国際部門・留学部門)になると競争率が一気に低下します。
たまに、「適任者がなかなか見つからない…」という状況もある程。
応募してくる人の中にはワーホリ経験者も多く、ワーホリからの帰国後の人が実際に働いている!という話は、学校に勤めていれば人を介して自然と耳に入ってきます。
大学事務の正規社員として採用されることは、事務員を募集している大学を卒業した人が有利なのでかなり限定的でハードルが高くなりますが、最初は派遣や契約社員で入って後々正規で雇ってもらうという手もあるのです。
ワーホリでも海外でしっかり英語を勉強して帰国すれば、日本でライフワークバランスが取れた仕事に巡り合えますよ!
5.起業してカフェを開く
私がオーストラリアで出会った元ワーホリ女子。
ワーホリビザが切れた後、学生ビザに切り替えて現地の学校で本格的に料理の勉強をし、現地のカフェで就労経験を積みながらスキルに磨きをかけ、日本帰国後に起業して「COSY CAFE Shonan」というカフェを神奈川県鎌倉市にオープンしました。
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海外に住んでいる間にできることは全部挑戦し、ワーキングホリデーという海外で1年間何でもできる「魔法のビザ」を使い倒し、日本に帰国してからも夢を叶えて自分のやりたいことをしている、まさに理想の生き方です。
【番外編】キャビンアテンダント・グランドスタッフも夢じゃない?
JALやANAのキャビンアテンダント(CA)となるとハードルが高い…
でも私の周りには、
- リゾバしながら通信制の大学に通っている最中に、LCCの航空会社にグランドスタッフとして採用されたアラサー女子→その後ワーホリで海外に出る
- ワーキングホリデー渡航前にグランドスタッフとして働いていた元ワーホリ女子(短大卒・英語力は当時中級ぐらい)→現地でも空港での仕事をゲット
- 数ヶ月の語学留学後に海外拠点のLCC航空会社にキャビンアテンダント(CA)として採用された20代前半の女子
と、日本でも海外でも航空関係・空港での仕事に巡り会えた女子たちが案外います。
正直、彼女たちの英語レベルは特別高いわけではなく、TOIECが700点前後の女子もいました。
「どうしてもキャビンアテンダントになりたい」という子もいれば、「何社かLCCの面接受けてみたら通った」というラッキーパターンもあるので、航空会社の中でもLCCは比較的面接に受かりやすいのではないか?と思います。
ワーホリ帰国後に英語を活かす仕事を見つけるのは案外難しくない!
「海外で英語勉強してどうするの?」
「帰国して、仕事がなかったらどうするの?」
そんな言葉に怯えていた昔の私や、今一歩踏み出せずに悩んでいる人に伝えたいことは、海外で履歴書を配り歩いて門前払いをくらったり、面接にさえ繋がらなくて焦ったり、面接でこてんぱんにダメ出しされて悔しい思いをしたり…ということを繰り返すと、帰国後には一回りも二回りも大きくなっていることに気づきます。
そのぐらい成長していれば、日本に帰ってきてから英語を活かす仕事に就くことは、案外難しいものではないです。

それに、日本から海外に一時的に逃げてきた人たちでさえ、日本帰国後にちゃんと仕事を見つけていますよ!