海外4ヵ国で就職活動してわかった、日本と海外の面接の9つの違い

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  • マレーシア就職に挑戦
  • 海外就職を目指したスカイプ面接

これは私が経験した「海外での仕事の探し方」ですが、現地での就職活動や、海外就職を目指した就職活動にはその他様々な方法があります。

数々の海外面接を受ける中で、「この質問、日本人特有だな!」と思うことがあったり、逆に日本人以外には質問されない内容にも気づくことがきました。

そこで今日は、日本と海外の面接の違いについてまとめてみたいと思います。

※「海外4ヵ国」と1つにまとめていますが、面接官の人種・国籍がバラバラなので、国別に細かく分けられないことをお許しください。
またこの記事では、「営業・マーケティング」ポジションでの面接経験をまとめていますが、他のポジションでは少し違う可能性があるということも先に述べておきます。

日本での面接/日本人面接官との面接と海外面接の違い

まずは、日本での面接/日本人面接官との面接と海外面接の違いについてお話しします。

1.【日本人特有】「TOEICで言うと何点ですか?」

「TOEICで言うと何点ですか?」という質問は、日本人以外の面接官には聞かれたことがない質問です。

※海外での就職活動でも、日系企業の日本人担当者からは聞かれることがあります。

IELTS検定・ケンブリッジ検定・TOEFL検定など、国際的によく知られている英語の検定試験には「TOEICでいうと○○○点ぐらい」という基準がちゃんと用意されているのですが、面接官自身がグローバルな環境に身を置いていれば、これらの検定試験のスコアをTOEICに置き換える必要はないでしょう。

日本ではまだ、英語力の証明として「TOEIC」の点数が重視される傾向にありますが、リスニングとリーディングのみでの判定となり、海外では全く使い物になりません。

また、面接自体が英語ならば、相手の英語力が使い物になるか判断できると思うので、英語の検定試験のスコアすら必要ないことがほとんどです。

 

2.【日本人特有】履歴書の空白期間の徹底穴埋め

日本人との面接で特徴的なことの2つ目は、「履歴書に書かれていない空白期間」についても質問されること。

私の場合、働いている期間・語学学校に行っている期間・働きながら学校に行っている期間・国移動・都市移動などいろいろ経験しています。

また、長期・短期・かけ持ちなど様々な仕事をしているので、日本語の履歴書フォーマットでは全部の職歴を書くスペースが足りません。

英語の履歴書は、日本の「使いまわし」の履歴書とは違い、求人募集している会社や職種に合わせて書き換える「ターゲットCV」。※「CV(シーブイ)」=履歴書

マッチしていない職歴を削ると、空白ができてしまうこともあります。

もちろん、「空白期間に対する質問どう答えるか?」を事前に用意しておくことは必須ですし、それは海外就職で現地企業を受ける場合も日本で日本の企業を受ける場合も同じ。

でも不思議なことに、私が海外の面接で担当者から「空白期間に何をしていたか?」を聞かれたことはありません(多分、私が外国人だったからかもしれませんが…)。

私の場合、日本人の面接官からは「次はどこに飛んでいるの?」「この期間は何やっているの?」「なんでこんなに空白だらけなの?」などとよく聞かれます。

そしてこのセリフは、日本にある日本企業の面接だけでなく、海外の現地企業の採用担当者が日本人の場合でも聞かれることがありました!

「履歴書に書かれていない空白期間を質問するか?」について、オーストラリアのマーケティングマネージャー・カナダの人事マネージャー・ニュージーランドの事業開発マネージャーに聞いたところ、以下のような理由を答えていただいています。

  1. 移民が多い都市に住んでいたり、グローバルな環境に身を置く人なら、家族での移住・パートナーの海外赴任という理由で国をまたぐ人も多く、空白期間があって当然。
  2. 結婚・妊娠・出産という人生のステージの変化かもしれないので、あえて聞かない。

日本は単一民族国家。日本に住んでいる人は「日本人」が多く、周りと似たような人生を歩んでいなかったり、周りと似たような経験値を持っていないと激しく突っ込まれるのが現実。

ですが海外面接では、面接に来る人の国籍もバックグラウンドも国の事情もバラバラなので、「なぜ人と違うのか?」ではなく「うちの会社で何ができるか?」というプラス面を見るようです。

 

3.【海外では聞かれない】将来の結婚予定・パートナーの有無

カナダ人の人事マネージャーが言っていた「結婚・妊娠・出産という人生のステージの変化かもしれないのであえて聞かない」という点に関してですが、逆に日本国内での面接は、結婚の予定・パートナーの有無というプライベートな質問も聞かれますね。

履歴書にも配偶者の有無を書く欄があるくらいですし、すぐにやめられては困るという理由もわかります。

ですがこれ、セクハラです。

英語圏のマネージャークラスの人の意見としては、社員の人生ステージが変わる時は、希望によって勤務時間・雇用形態の話し合いの場を持ち、スタッフが働きやすいように対応するという柔軟な考え。

面接の段階でプライベートな質問は聞かないことが基本のようです。

 

4.日本人との面接は時間が長い

日本でも海外でも、日本人と面接するときもそれ以外の国籍・人種の人と面接するときも、経歴について話すことは当然なのですが、日本人との面接の場合、履歴書の空白期間にまで質問が及ぶので、面接の時間が比較的長い傾向にあります。

空白期間に何をしていたのかの確認だけで、20分以上ということも…

採用を検討する面接だったとしても、1時間に及ぶことは滅多にありません。

 

5.日本の面接の流れが悪く感じるのは履歴書のフォーマットのせい?(もあると思う)

日本での面接/日本人面接官との面接の際、面接中に履歴書に目を通す時間が長いと感じることがよくあります。

そのため、比較的流れが悪いと感じるのですが、その原因の一つは、履歴書のフォーマットのせいではないか?と思うことがありました。

日本の就活で用意するものは、職歴や学歴・資格・志望動機を書く「履歴書」と、それぞれの会社で何をしたか?を書く「職務経歴書」があります。

履歴書には時系列に職歴を書いていくだけなので、業務内容の詳細は記されず、面接現場では履歴書と職務経歴書を行ったり来たり…

事前に履歴書は読んでくれている…とは思うのですが、海外の履歴書のように、A4サイズの紙に職歴と業務内容が詰め込まれている履歴書よりも、目を通さなければいけない「紙」の枚数が多いのは事実です。

では、海外の履歴書はどんなものなのでしょうか?

 

6.英文履歴書…事前に…読んで…ますか…?

私が海外就活で使う履歴書は、A4サイズの紙に職歴と業務内容が書かれた、以下のようなシンプルな履歴書(こちらサンプルです)↓

最新の職歴から古い職歴の順に上から書いていくので、日本語履歴書の職歴の書き方とは違います。

先ほども述べましたが、海外の就活で使う履歴書は「ターゲットCV」。

日本の履歴書のように、すべての職歴を羅列しませんし、数ヶ月の空白期間もできます。

情報を盛り込みながらも簡潔に作成しますが、ちゃんと読んでいなかったり英文履歴書に慣れていない場合、面接の進行に悪影響を及ぼすことがあるのです。

私を面接に呼んでいただいた海外の現地会社の採用担当者は、面接で確認する履歴書の箇所に事前にチェックマークをつけていたり、質問事項のメモ書きをしているなどして面接に対応してくれていることが多くありました。

まぁ、海外面接でも履歴書をちゃんと読まれていないのに面接に呼ばれるということもありますが、それは悪い例なので以下の記事にまとめています。

面接

【海外就職】履歴書や応募メールをちゃんと読まない面接官との珍エピソード4選

2019-12-30

 

7.海外では、面接に呼ぶ前に候補者がかなり絞られている

海外の面接で流れがよく感じるのはなぜでしょうか?

それは、求人募集をかけた段階で、採用担当者には100通以上の応募メールが届くことがザラにあり、興味がある候補者がいたら履歴書をちゃんと読み、求めている人材に当てはまるかどうかをまず考えてから面接に呼ぶ人を決めるからです。

書類審査を通過するだけでもかなり狭き門になるので、応募する側も「履歴書」と「カバーレター(日本で言う送付状)」を作り込んでおく必要があります。

【英文履歴書】海外就活で面接に繋げるレジュメ/CVの書き方

2019-12-22

 

8.海外面接はスキルや経験・業務に関する質問が9割以上!

海外の面接でも日本の面接でも、「簡単な自己紹介から入る」という点においてはどちらも同じですし、業務に関する話が中心なのは共通です。

ですが海外面接では、空白期間の確認やプライベートな質問がない分、スキルや経験に関する質問が面接の大部分を占めます。

「採用候補者の経験を会社でどのように活かせるか?」という部分に重点を置いて話を進めるので、日本の面接に比べて、業務内容に関連した話の比率が多くなるのです。

 

9.海外面接では、面接を突然打ち切られることがある

日本の面接であからさまに打ち切られることは、よっぽどでなければないかと思います。

「落とす予定の候補者には、いい企業イメージを持ったまま帰ってもらう」と努力をする企業もあるため、面接官の話すトーンに大幅な波がない・最後まで丁寧なことが多いです。

先ほど「海外では採用を目的とした面接になる」と述べましたが、逆に不採用と決断した途端、突然面接を打ち切る人もいました。

勤務時間・条件交渉の話し合いの最中・こちらが確認事項をすべて質問していない段階で「わかったわ。では結果は後で連絡するね」とすぐに態度を変えるところは、海外らしいと言えば海外らしいのでしょうか…。

日本のように、就活中の人による企業の面接実態のSNSでの拡散が浸透している社会ではない海外では、あり得ることなのかなと思います。

 

【辛口番外編】日本の中途採用面接での質問が新卒採用レベル

日本で就職活動をしていて気になることが、

  • あなたの長所・短所は何ですか?
  • ○○で悪かったことは何ですか?

という、何のひねりもない質問のされ方。

「○○で悪かったことは何ですか?」という“感想を述べよ”的な新卒採用レベルの質問をされたときには、言葉を失いました。

長所・短所は、業務内容に絡めて話を持って行くよう、それぞれ準備をしているかと思いますが、何のひねりもなくダイレクトに聞かれたときでも、うまく面接の流れに乗り適切な回答ができるよう練習が必要ですね。

 

海外面接の流れ

それではここで、海外面接はどのように進行するのか、お話ししましょう。

海外面接の流れ

自己紹介(Tell me about your self=あなたのこと教えて!)

志望動機や会社への興味など、面接でよく聞かれる一般的な質問

経験や達成したこと・そこから何を学んだか?に関する質問

問題解決能力・対応力に関する質問(例:こんな状況ではどうする?)

応募先の業務内容の確認をしながら、「あなたこれできる?」「あれできる?」というテクニカルクエスチョン

条件・勤務時間などの確認(基本的には採用を目的とした面接になるので質問自体は前向き、そしてかなり細かい)

基本的に、日本の面接と似た流れになりますが、面接官はいろんなバンクグラウンドを持つ人を面接するので、1つ1つの経験を語る時に具体的な例を用いて、相手にわかってもらえるように説明できるといいですね!

 

経験に関する質問に答える時の話し方

経験に関する質問に答える時は、次のような構成で話すことが理想とされています。

  1. 事象が起こったシチュエーションを話す
  2. あなたが何をしなければいけなかったのか「課題」を話す
  3. その課題をクリアするためにどんな行動を取ったのか?
  4. 最終的な結果

過去の辛かった話、問題や新しい課題にぶつかった時に乗り越えた話をすると、適応能力と問題解決能力を同時に伝えることができます。

 

海外にも変な面接官はいて、日本人でも日本特有の面接をしない人もいる

ここまで、「日本と海外の面接の違い」についてまとめました。

最後に一つだけ。

日本人でもグローバルな環境で働いている人は、日本特有の面接をしない人が多いですし、逆に海外で国際人と思われる面接官からトンデモない面接を受けたこともあります。

国や面接官によって傾向・違いはありますが、少しでも海外で就職活動を考えている方の参考になれば嬉しいです。