海外でよく聞くJob Description(ジョブディスクリプション/職務記述書)とは? 面接でしっかり確認すべし!

Job Description(ジョブディスクリプション)
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日本に比べて、仕事内容や仕事の範囲・責任の範囲がしっかり定められている海外での仕事。

面接では、Job Description(ジョブディスクリプション)というものをしっかり確認する必要があります。

今日は、日本ではあまり聞かない「Job Description(ジョブディスクリプション)」についてお話ししようと思います。

Job Description(ジョブディスクリプション)とは?

Job Description(ジョブディスクリプション)とは、上の画像のような、業務内容の詳細が書かれた書類のこと。

Position Description(ポジション・ディスクリプション)と表記されることもありますが、日本語では、「職務明細書」や「職務記述書」と訳されます(参照:EIJIRO)。

Job Description(ジョブディスクリプション)の中に書かれている項目は、大きく2つに分けられ

  • Overview(オーバービュー=要約)
  • Responsibility(レスポンシビリティ=責任)

が主な項目になります。

Overview(オーバービュー=要約)の欄には

  • 会社名
  • ポジション名
  • レポート(報告)する相手
  • そのポジションに要求されること・必要条件
  • 仕事の範囲
  • 責任の範囲

などがざっくり記載されています。

Responsibility(レスポンシビリティ=責任)の中には、細かな業務内容が書かれています(上記画像をご参照ください)。

実際に私がオーストラリアで働いていた会社の「マーケティング・コーディネーター」というポジションでは、

  1. 代理店獲得&マネジメント
  2. 市場分析・向上&生徒獲得
  3. 材料開発
  4. ウェブマーケティング
  5. チームへの参加・関与
  6. マーケットへの責任
  7. その他

という内容が主な責務となり、1つ1つの責務ごとに詳細が記されています。

海外就職の採用面接で必ず確認することはもちろんですか、無給のインターンシップからフルタイムへのポジションへ昇格する際のディレクターとの面談にも、業務内容の確認として使われます。

 

Job Description(ジョブディスクリプション)に書かれていない仕事は断れる?

海外で働いていると、「それ私の仕事じゃないんで」「その仕事は、私のJob Description(ジョブディスクリプション)に載っていません」という理由で、仕事を断る場面がよく見られます。

日本で女性事務員が頼まれがちな

  • お客様へのお茶出し
  • 上司のコーヒーを買ってくる
  • 上司のお弁当を買いに行く

という仕事は、海外では自分のJob Description(ジョブディスクリプション)に書かれていなければ、受ける必要はありません。

日本では「なんだよ、そのくらい」という風に思われてしまうことの方が多いかもしれませんが、海外では別。

断る側としても正当な主張をしているので、特に問題のないことです。

Job Description(ジョブディスクリプション)に書かれているか?書かれていないか?という点は、指示された仕事をやるか?やらないか?自分がやる必要があるのか?を判断する上で、とても重要になります。

 

Job Description(ジョブディスクリプション)は、雇用契約書の中に含まれることもある

面接中に内容の確認をしたい「Job Description(ジョブディスクリプション)」ですが、実はこの書類、雇用契約書の中に入っていることがあります。

例えば私の場合、ニュージーランドのスパ受付の面接中、口頭での業務内容の確認だけで採用が決まり、私もオファーを受けました。

その2週間後、24ページに渡る雇用契約書(Employment Agreement)というものがメールで送られてきたのですが、その中の一部にJob Description(ジョブディスクリプション)が含まれていました。

ですが、実際にJob Description(ジョブディスクリプション)に書かれていた職務内容には、役職名以上の業務が含まれていたのです。

 

Job Description(ジョブディスクリプション)の職務内容が役職名以上だったら?

もし、Job Description(ジョブディスクリプション)の業務内容に役職名以上の業務が含まれていたら、ディレクターに相談して、

  • 給料を上げてもらう
  • 永住権を目指すため業務内容にふさわしい役職名(例:マネージャー、スーパーバイザー等)をもらう

など、交渉してみましょう。

ですが、「その交渉をしても自分の希望が通らなければどうするか?」というところまで考え抜いて、自分の欲しいものを明確にしておくことが前提です。

また、ディレクター側からも「マネージャーという役職名をあげる前に、マネージャーとして働けるか3ヶ月見させて」と条件が出てくることがあります。

実際の業務内容とJob Description(ジョブディスクリプション)に書かれた内容に相違はないか、業務内容に対して適切な金額の給料設定になっているか、プロの目から判断してもらうことも一つの手です。