
資格なし・コネなし・低スキルの20代の頃、ワーキングホリデービザで渡航したオーストラリアで、語学学校の日本人カウンセラーの仕事を手に入れました。
現地の人たちに囲まれて、お金をもらいながらオフィスで働けるなんて超ラッキー!!
ですが、チャンスは平等に転がっており、案外誰にでも手に入れられるものだと思います。
というわけでこのページでは、ワーキングホリデービザでも海外オフィスで働けた理由を紹介します。
資格コネなし低スキルでも海外オフィスで働けた5つの理由
まず初めに、資格もコネもなく低スキルな私が海外オフィスで働けた5つの理由についてお話しします。
1.無給のインターンシップから始めた
現地での就労経験がない純日本人の私が、初めての海外生活で、現地企業のオフィスワークの仕事を見つけた!
その始まりは、無給インターンシップでした。
そうです、タダ働きです!
日本に帰っても使える職歴と、海外の現地企業で働いたと証明するためのリファレンスレターをもらうため、お金は捨てて「経験」を取りに行きました。
無給インターンとは言え、現地企業で働けるチャンスなため、面接の倍率は30倍!
それでも、面接を突破できた理由は、情熱と覚悟だったと思います。

2.無給インターンを甘く見なかった
このセリフは、採用を担当した上司から面接で言われた一言です。
社会人として超初歩的で、会社やチームの一員として働くうえで当たり前のことは、インターンにも求められます。
特に念を押されたことは以下の2つ!
- 遅刻、無断欠勤は絶対ダメ
- 仕事の邪魔になるインターンなら、無給でもいらない
日本で社会人を経験したことがあるなら、「遅刻や無断欠勤なんかしませんよ、そんなの当たり前じゃないですか!」と思ってしまいそうですが、過去には日本人のインターンで守れなかった人もいたみたいです。
ただし、公共交通機関の遅れが頻発する海外で実際に働くと、「バスが来ない!」「電車が止まった!」という状況にはよく遭遇するものです。本当に公共交通機関による遅れなら「まぁ、よくあるから仕方ないね~」と許されます。
3.インターン中は日本人の良さを前面に押し出す
海外で働いている人からよく聞く話に、普通に働いていただけなのに、なぜか「君は積極的でよく働くね!」と気に入ってもらえたという話があります。
そう!日本人のように真面目に働かない人が多い海外では、日本人の良さを前面に押し出して、普通に働けばいいのです。
- 時間を守る
- 真面目・従順
- よく働く(異常に働く)
- その日の仕事が終わるまで帰らない
- 細かいところにまでよく気付く(気を配る)
ここまで聞くと「よく働く(異常に働く)って、日本で働くのと変わらないじゃん!海外の働き方って、もっとライフワークバランスが取れてるんじゃないの?」と思ってしまいそうですが、大丈夫!
海外では、残業していたら迷惑がられて「早く帰りなさい!」と言われます。
そして、「仕事ある?」「手伝うことある?」とみんなにひたすら聞きまくってやる気を見せておくと、「そんなに仕事くれくれ言わなくて大丈夫だよ、そのうち忙しくなるから、ハハハ~」と言われるのです。

4.マーケターのポジションが空く→推薦してくれた
海外で働くチャンスを得る時、「人」が推薦してくれたり、「人」が引っ張り上げてくれるなど、必ず「人」が関わってくれます。
私の場合は、日本のマーケットを担当していた上司(マネージャー)が退職することになり、そのポジションを「やってみない?」と提案してくれ、社長と校長にも話を通してくれたのです。
もちろん私としては、「自分がこのポジションを担当するだけの力量はあるか?」と不安になりましたが、同一雇用主のもとで6ヶ月しか働けないワーキングホリデービザなら、死ぬほど全力でやっても最長6ヶ月。
どんなにキツくても、プレッシャーに押しつぶされそうになっても、6ヶ月なら死なないだろうと思い、私には「やらない」という選択肢はありませんでした。
そしてもう一つ、後任が務まるのが私だけ、私以外に選択肢がない!という出来事が起こったのです。
5.日本への海外出張に行ける人がいなかった
私が海外の語学学校で、日本担当のマーケター(日本人カウンセラー)を経験させてもらえたもう一つの大きな理由。
それは、マネージャーである上司が妊娠してオーストラリアから日本への海外出張に行ける人がいなくなってしまったという出来事が発生したためです。
本来その出張は上司が行く予定だったのですが、妊娠初期では飛行機に乗れない…そして、日本行きは1ヵ月後に迫っていたのです。
さらに、上司のそのまた上の上司(ディレクター)にも出張の予定があり、他に日本人スタッフはいない、新しい後任を探しても間に合わない、そんなデスパレートな状況での昇格だったのです。

インターン→昇格するための心得
ここでは、インターンから昇格するための心得についてお話しします。
1.1回見たことは次からお願いされる
私がインターン中に「1回見ておいてね」と見学させていただいた業務。
ただの「経験」「勉強」かと思いきや、高い確率で「この前見たよね?今日やってみて」と言われました。
- オリエンテーション
- 学校周辺の案内(ツアー)
- 訪問者への営業
そうです!無茶ぶりです!
でもこれ、実は試されているのです。
もちろん、1回で見た通りにはできませんし、一発目で完璧にこなさなきゃいけないという訳ではありません。
ですがここでは、「仕事を覚える気があるのか?=やる気があるのか?」を見られているのです。
2.覚えられることは、覚えられるうちに、覚えておく
無給インターンシップだったとしても、自分には難しいとわかっていても、人間にはそんな「欲」や「淡い期待」が存在します。
そこで、以下のことをインターン中にできたら最高です。
- 希望するポジションではどのような仕事をするのかをリサーチする
- そのポジションで働いている人の仕事内容を見ておく
- 仕事内容や業界のことを聞ける範囲で聞いてみる
そして、インターンのうちに覚えられることは覚えてしまうと、昇格後の仕事が楽になります。
と、偉そうに言っている私ですが、実際のところは「いつ飛んでくるかわからない無茶ぶりに備えておかないと!」というのが本音で、「先回り」とか「分析」というカッコいいものではありません。

と、ただ必死だっただけです(笑)
資格コネなし低スキルでも道が開ける可能性がある
資格コネなし低スキルでも、無給のインターンから本気で頑張れば、何かしら道は開ける可能性があります。
- インターン中は日本人の良さを前面に押し出す
- 1回見たことは次からお願いされる
- 覚えられることは、覚えられるうちに、覚えておく
私の場合、いくつものことが同時に起こり、運よく経験させていただいたケースですが、実はこの経験のお陰で、数年後にインターナショナルスクールの入学・広報の部署で働く機会へと繋がりました。
海外やグローバルな環境では、「経験があるか?」という部分が重要視されるのです。