ワーキングホリデーの目的は十人十色。
「海外就労経験がしたい」と言う人、キャリアアップ・永住権取得など、向上心がある人もいます。
それとは逆に、日本での生活や人生に疲れて、「自分のことを誰も知らない土地で1年休みたい」という目的の人もいます。
社会からのプレッシャーや周囲の環境から一時的に逃げたいという人、案外多いんですよね。
そんな人たちが1年間海外に行ったら、現地ではどんな暮らしをしていて、どんな想いで日々を送っているのかをお話ししたいと思います。
※キャリアアップなど、自分自身の成長を考えている人のための有益な情報はありません(笑)
目次
【英語は大事】語学学校に通うのはほぼ共通!
日本でがむしゃらに働きながらも、海外に出ることに意識が向く人は、少なからず「英語を勉強してみたい」という気持ちがあります。
生活に必要なだけの英語力がない人もいますが、語学学校で英語を勉強しながらいろんな国籍の友達を作って、生活自体を楽しむという理由も、語学学校に通う目的になります。
健康的な人間らしい生活を求めているので、「めちゃくちゃ英語上手になって、ローカル企業で働いてやろう!」と思ってはいないようですが、1年間海外で生きていけるくらいの英語力は最低限必要という理解はあるのですね!
「ワーホリでちょっと海外生活したくらいでペラペラな英語を話せるようにはならない」ということは承知の上。
英語がすべてじゃないので、自分に必要のない周囲の言葉には耳を傾けず、自分の想いに耳を傾けます。
英語力がないから日本食レストランで働く
ニュージーランドで出会ったアラサー女子。
英語力はほとんどない状態で渡航したので、語学学校を卒業した後は日本食レストランで働くことになりました。
ワーキングホリデーで渡航して日本食レストランで働くことは、「ワーホリ失敗」のレッテルを貼られることも多いですが、彼女のワーホリの目的は、日本を離れてゆっくり人生について考えること!
そんな彼女はこう言います。
英語も苦手だし、日本食レストランで働いているけど、ほとんど地元の人しか来ないお店だからオーダー取るだけでも必死やねん!
ワークビザの話もあるけど、私は日本の生活に戻るから、このチャンスはニュージーランドが大好きで、どうしても残りたい人が手にするべきだと思う!
そうなんです。
日本でバリバリ働いていたアラサー女子が、海外でゆっくり時間を過ごそうと思っているなら、仕事はとりあえずできる範囲でいいのです。
それに、日本食レストランで働くと言っても、ホールに出て接客する相手は地元のお客さん。
全く英語を使わないわけではないので、本人は必死なんですよね。
でも逆に、日本にいる時とは違う仕事なので、気分転換になることもあります。
そして、海外よりも日本の方が合っていることは本人が知っています。
でも!ただ!人生についてゆっくり考えたかっただけ。
大事なのは「自分のワーホリ生活が成功か失敗か」と周りの評価を気にすることではなく、自分が満足すること・自分自身と向き合うことなのです。
1年間の海外生活でブランクはできましたが、帰国後すぐに元の業種での仕事を見つけ、3週間後には働き始めていました。
ゆっくり人生のことを考えたので、元の仕事が好きだと再確認できたみたいですよ!
バリスタの資格を取ってカフェで働き、仕事の後の自分の時間を楽しむ
オーストラリアで出会ったバツイチ女子。
日本ではキャリアウーマンでしたが、離婚をきっかけに周囲の人たちから物理的に距離を取るために、ワーホリで1年の海外生活をすることを決めました。
「日本人の固定観念」だらけの凝り固まった世界から抜け出したかったようです。
彼女の英語力は中級レベルでしたが、「日本にいたときとは全く違う仕事をすること・ローカルで働くこと」を目的としていたので、バリスタの資格を取ってローカルのカフェで働きました!
勤務時間中に笑顔になれる仕事ができて、本人は大満足。
「コーヒーを作りながら現地のお客さんとのカジュアルな会話をするのは大変」と言っていましたが、心と表情がイキイキしていればそれでOK!

また、カフェの仕事は朝が早く、仕事が終わってもまだ日が出ています。
帰り道に雑貨屋さんを覗いたり、オーガニックショップに立ち寄ったり、夕日を見たり、日々の生活の一瞬一瞬を楽しむことも海外生活の醍醐味です。
自分のビジネスを立ち上げるために下積みの仕事をした後、夢だった「起業」を実現し、今も頑張っています!
ひたすら専門分野以外の勉強に打ち込んでみる
オーストラリアで出会った私の友人の中に、休みの日も職場に行って専門書や文献を読み漁るほど、仕事大好きなアラサー女子がいました。
でも、当時の彼に「お前狂ってる」と言われたり、周囲からは休みの日に職場に来ることを止められる程仕事にどっぷり浸かりすぎたせいか、仕事が好きかどうかもわからなくなったようです。
そのため、一度仕事を辞めてその世界から離れ、海外という全く違う環境に身を置くことを決断。
それまで彼女は、日本で専門分野の勉強ばかりしていましたが、今度は「英語」を勉強する毎日となりました。
彼女の生活は、「学校→授業の後に教室で自習→カフェで勉強→帰宅」という、まさに英語漬けの日々。
日本に帰れば「英語だけ勉強してきてもね…」という批判もありますが、彼女は「英語を勉強すること」を超楽しんでいたんですよね!
英語の勉強が「いい休み」になったようですし、英語を勉強することで得られたものの方が大きいと言います。
英語が伸びたので、海外と取引のある会社で英語を使う仕事に就きました(しかも給与が高い!)。
が、1年ぐらいしてから「やっぱり元の業界が私の天職」と気づいたようで、現在は元の専門職の仕事をしています。
ワーホリで1年休んでも帰国後の仕事はある
「ワーホリで1年海外に行って、帰国後はどうするの?」
この「常套句」のような質問に、海外渡航前の人ならどう答えていいかわからなくなることもあると思いますが、なんだかんだ言って仕事はあります。
むしろ日本は今人手不足なので、日本の方が競争が高くない印象です(いい仕事は別として…)。
あとは、海外でどこまで精神を回復できて、帰国後に職場復帰する気力があるかどうかが大事だと思いますよ!