
一般的なワーキングホリデーの初期費用の相場は100万円~120万円と言われていますが、実際には、
「20万で行けたよ!」
「10万からでも行けるよ!」
と語る人もいます。
私は、オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの3ヵ国でワーキングホリデーをしたのですが、それぞれの初期費用の内訳はこんな感じ↓
1ヵ国目オーストラリア:約1,002,180円
2ヵ国目カナダ:約616,970円
3ヵ国目ニュージーランド:約212,695円

ということでこのページでは、私の3ヵ国のワーキングホリデー初期費用の内訳を公開して、どこにどれだけお金がかかるのか解説していこうと思います。
目次
【結論】ワーホリ費用に差が出る理由と格安にする方法
ワーキングホリデーの初期費用で一番金額が大きいのは、語学学校の費用。
ワーホリ初期費用が10万円~30万円だった人たちのほとんどは、語学学校に行っていません。
つまり、(当たり前の話ですが)語学学校に行かなければ費用は大幅に抑えられます!!
例えば、私のニュージーランド・ワーホリの初期費用は約212,695円だったのですが、こちらは語学学校ナシの費用となります。
では、初期費用が約212,695円のワーホリプランはどんなものなのか、この金額で何ができるのか、内訳を詳しく見ていきましょう!
ニュージーランド・ワーキングホリデーの初期費用
初期費用が約212,695円だった、私のニュージーランド・ワーホリのプランは、以下のようにとてもシンプルなもの。
語学学校:行かない
ホームステイ:しない
到着後:すぐ働く
では、このプランでの初期費用はどんな内訳となっているのか、詳細をお話しします。
1.日本出発前の初期費用
こちらの金額は、日本出発前に支払った初期費用となります。
- 片道航空券:77,542円
- 海外保険1年分:$829.78=約67,308円($1=約81円)
- Airbnbの滞在費用:1泊2,513円×3週間+サービス料6,367円=56,625円
- ビザ申請にかかったレントゲン写真代:11,220円
合計:約212,695円
見ていただくと分かる通り、確かに初期費用は約212,695円ですが、実際これだけでは現地到着後に何もできません。
というわけで、ニュージーランドに到着後~最初のお給料をいただくまでの費用を、次の項目で見ていきましょう!
2.ニュージーランド到着後の出費
ここでは、現地到着後の食費、交通費、通信費などで実際に使った金額をお話しします。
- Airbnb3週間分の食費:$30/週×3=$90
- 携帯電話:$10/月×2ヶ月=$20(Vodafone利用)
- 交通費:約$120
- シェアハウスのデポジット:$440
- シェアハウスの3週間分の家賃:$660
- シェアハウスでの3週間分の食事:$30/週×3=$90
合計:$1,420=約115,020円($1=約81円)
現地で仕事を開始していないなら、日本の銀行口座からお金を引き出すことになりますが、その日の為替レートにより取引額が変わります。
私の場合、当時のレート($1=約81円)で計算していますが、高くなる可能性もあると心得ておきましょう。
3.最低限必要なワーホリ費用
出発前に支払った212,695円と、仕事を見つけ最初のお給料をもらえるまでに使った約115,020円を合わせると、合計金額は…
約327,715円
この金額が、語学学校に行かないワーキングホリデープランで最低限必要な費用になります。
でも、初めてワーキングホリデーで海外に行くのに、すぐに英語使って働けますか?世界中に友達作りたくないですか?
ということで次に、ワーキングホリデーで語学学校に通うと実際にどの程度の初期費用が発生するのか、私の例を使ってお話しします。
オーストラリア・ワーキングホリデーの初期費用
オーストラリアにワーキングホリデービザで渡航する場合、17週間(約4ヶ月)の就学が認められています。
以下は、初期費用が約1,002,180円だった、私の(初めての)ワーキングホリデーのプランです。
語学学校:4ヶ月(17週間)
ホームステイ:3週間
語学学校卒業後:ファームへ行く
次に、日本出発前に実際に支払った金額を項目別に出していきます。
1.日本出発前の初期費用
語学学校17週間(4ヶ月)
- 授業料:$370×17週=$6,290
- 教材費:週$5×17週=$85
- 入学金:無料
ホームステイ
- 滞在費:$265×4週間=$1,060
- 手配料:52,500円
その他
- ビザ申請費用:$235(現在は$450)
- 海外送金手数料:$20
- 片道航空券:70,470円(成田-シドニー:荷物40kg含む)
- 海外保険1年分:194,800円(AIU利用)
初期費用の合計
- ドルでの支払い合計:$7,690
(当時のレートが$1=約89円だったので、日本円にすると684,410円) - 日本円での支払い合計:317,770円
合計:約1,002,180円
語学学校に4ヶ月申し込んだ場合、この約1,002,180円が日本出発前に支払った初期費用となりました。
ですが、語学学校に通っている間は収入がありませんので、日本で働いて貯金した分から切り崩して生活をします。
というわけで次の項目では、現地到着後から語学学校を卒業して働ける状態になるまで、実際に使った費用をお話ししましょう。
2.現地到着後から語学学校卒業までの生活費
現地到着後の費用で忘れてはいけないことは、生活費がホームステイ1ヶ月分しか計算されていないこと!
契約が終了したら、シェアハウスへの引っ越しがあります。
また、この4ヶ月の間に働かない場合、語学学校を卒業してフルタイムで仕事ができる状態になるまでの費用(この場合ホームステイ退去後の3ヶ月分)もあらかじめ計算しなければいけません。
それらをすべて計算すると、以下の金額となります。
- ホームステイ期間中の交通費:$208(4週間)
- シェアハウスデポジット:$260(2週間分)
- シェアハウス:$130/週×13週間=$1,690
- シェアハウスでの食費:$25/週×13週=$325
- 携帯電話:約$10/週×4ヶ月=約$40
合計:$2,523=日本円で約224,547円($1=約89円)
3.語学学校に4ヶ月通う場合に最低限必要なワーホリ費用
出発前に支払った総合計約1,002,180円と、語学学校卒業までの現地での生活費約224,547円を合わせると、合計金額は…
約1,226,727円
これが、ワーホリ初心者で語学学校に4ヶ月通い、仕事ができる状態になるまでに実際かかったすべての金額です。
語学学校卒業後はファームに行ったりフルタイムで働くことができるので、あとは現地での収入を得ることができますが、実際はすぐに仕事が見つからない可能性もあります。
私の友人は、予算150万円でオーストラリアワーホリを計画しましたが、仕事が見つからずギリギリだったので、貯金はあるに越したことはないです。
初めてのワーホリでの失敗なのですが、出発前の支払いのほとんどを日本の銀行からオーストラリアの銀行への送金にしてしまったため、高い銀行レートが適用になっています。クレジットカードでの支払い方法・送金方手数料が安い銀行もありますので、確認してみましょう!
カナダ・ワーキングホリデーの初期費用
過去に留学やワーホリを経験したことがあり、2回目の海外という人でも、友達作りのために語学学校に行く人がいます。

そして最初の滞在先も、「とりあえず3週間だけ」ということでホームステイを申し込み、以下のようなプランとなりました。
語学学校:2ヶ月
ホームステイ:3週間
語学学校卒業後:働く
ではここから、初期費用の内訳を見ていきましょう!
1.日本出発前の初期費用
語学学校(2ヶ月)
- 入学金:$125
- 授業料:$300×8週間=$2400
ホームステイ
- 手配料:$200
- 滞在費:$220×3週間=$660
- 空港送迎:$100
その他
- ビザ申請料:$250
- 片道航空券:約7万円(羽田-バンクーバー:ANA利用)
- 海外保険1年分:$970(Bridges利用)
初期費用の合計
- ドルでの支払い:合計$4,705
(当時のレートが$1=83円だったので、日本円に換算すると546,970円) - 日本円での支払い合計:約7万円
合計:約616,970円
語学学校に2カ月申し込んだ場合、最低でも約616,970円の初期費用を日本出発前に用意する必要があります。
2.現地到着後から語学学校卒業までの生活費
現地到着後、ホームステイからシェアハウスに移り、語学学校を卒業するまでの出費は以下になります。
- 交通費:$126/月(ゾーン2)×2ヶ月=$252
- シェアハウス:$600/月×2ヶ月=$1,200(先払いのため多めに見積もってます)
- シェアハウスのデポジット:$200
- シェアハウスでの食費:$30/週×5週間=$150
- 携帯電話:$42/月×2ヶ月=$84(Bell利用)
合計:$1,886=日本円で約156,538($1=83円で計算)
3.語学学校に2ヶ月通う場合に最低限必要なワーホリ費用
出発前に支払った初期費用の合計約616,970円と、語学学校卒業までに使った費用約156,538円を合わせると、合計金額は…
約773,508円
これが、語学学校に2ヶ月通い仕事ができる状態になるまでに実際支払った金額です。

盲点だった!ワーホリ準備費用
ワーキングホリデー計画を立てる際、どの程度の資金を持っていくか、どこにお金をかけるか、人によって異なります。
女性の場合、直接肌に触れる基礎化粧品・化粧下地やファンデーションは、使い慣れたものを使用するほうがベター。
「海外にはない」という訳ではないですし、現地調達も可能ですが、肌に合わなかったり値段が高いこともあるため、買い溜めして日本から持って行く方が賢いかもしれません。
また、海外の痛み止めは日本のものに比べると強い傾向にあり、日本人なら日本のものを好む傾向が強いです。
こういった忘れられている準備費用をすべて計算すると、1つ1つは小さいですが、案外大きな金額になります。
ちなみに私の場合、日本出発前には最低以下のような出費がかかります。
- 1年分の基礎化粧品:2万強
- 1年分のコスメ:約1万円
- 常備薬(痛み止め等):3千円弱
【誘いを断らないなら案外かかる】現地での交際費・旅の費用
「いろんな国に友達が欲しい」と思うなら、必ず発生するのが現地での交際費!
語学学校に行く場合、アクティビティ・パーティー・BBQ・週末にDay Tripに行ったり、毎週何かしらイベントがあります!
スカイダイビングやスキューバダイビング・バンジージャンプなどのアクティビティは、1回で$150~$300(1.5~3万円)するのでちょっと高額。
また、語学学校が提携する旅行会社のツアーに参加したり、友達とレンタカーを借りて週末ガッツリ旅行に行ったりすると、数万円の出費となります。
でも、行ける時に行ってしまわないと機会を逃すこともあるため、まだ到着したばかりなのに最初から飛ばしてガンガン行く!
これが、私が見てきた光景です。
機会を逃さずに楽しい思いでを作れるときに作っておきたい!と思うなら、計画している初期費用にプラスして10万円ぐらいあれば、余裕を持って遊べるのでは!?と思いますよ。
初期費用を節約できるちょっとしたポイント【まとめ】
現地の保険を選んでみる
日本の海外保険は、現地で指定されている病院に行けばキャッシュレスで診察を受けることが可能ですし、初めての海外なら楽で安心ですが、保険料が高い部分がネック…
現地の保険なら比較的安くなりますので、保険料が気になるなら比較してから決めましょう!
クレジットカードの利用や送金は、レートと手数料を比較して安い方法を選択する
私の例をあげると、語学学校の授業料の支払いに地元の銀行を利用した時と、クレジットカードを利用した時の「為替レート」と「手数料」には大きな差がありました。
現在利用している銀行・手持ちのクレジットカードがあるなら、支払い前に調べておきましょう!
ギリギリの所持金/貯金で海外行くのはオススメしない!
この言葉は確かに間違いではありませんし、私も20万円強の初期費用でニュージーランド・ワーホリに行けましたので、頷けます。
ですが、この金額は初期費用なだけであって、所持金ではありません。
少ない所持金で渡航したために、現地入りしてから「お金がない」という事態に陥る人はたくさんいますし、私自身お金を貸したことがあります。
ワーホリの最大の目的は、「少ない初期費用・所持金で海外に行ったけど生きて帰ってこれたし大丈夫だったよ!」という武勇伝を作ることではなく、現地でどれだけ楽しむか!!
現地に到着した後、すぐに仕事が見つかる保証はないので、貯金はあるに越したことはありません。