島国育ちの日本人は海外に対するハードルが高く、ワーキングホリデー(以下 ワーホリ)での海外生活中も何かと恐怖心が邪魔をします。
つらい思いをしたり何かを失ったらどうしよう…。
バカにされたり上手くいかなかったらどうしよう…。
でも実際に踏み出すと、案外大丈夫なものです。
私自身、オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの3ヶ国でワーホリを経験し、帰国する日本人の友人たちを見送ってきました。
ほとんどの人は「ワーホリに来てよかった」と自身のワーホリ経験に概ね満足して帰国しますが、中には「もっとやればよかった」「もっとできた」と後悔することも…。
また、オーストラリアの語学学校で働いていた時も、到着直後に「こうすればよかった」と後悔する日本人にもよく出会ったことを覚えています。
そこでこのページでは、
- ワーホリで渡航直後直後や帰国前に後悔すること
- 後悔しないために必要なもの
- 後悔しないための心構え
について熱く語りたいと思います。
ワーホリ経験者が渡航直後や帰国前に後悔すること
それではまず、ワーホリ経験者が渡航直後や帰国前に「こうすればよかった」「もっとやればよかった」「もっとできた」と後悔する項目についてお話しします。
- もっとちゃんと留学エージェントを選べばよかった
- ワーホリビザは残しておくべきだった
- 語学学校は観光ビザか学生ビザで行けばよかった
- 【スマホだけでは不十分】PCを持ってくればよかった
- もっと早くローカル環境に飛び込めばよかった
- ファームに行けばよかった
- いろんな都市に移り住めばよかった
- もっと早く嫌なことは辞めればよかった
1.もっとしっかり留学エージェントを選べばよかった

語学学校には、様々なエージェントを経由してきた日本人が集まっています。
そこで発覚するのが、留学費用の違いです。

そんな風にショックを受ける人も一定数いるでしょう。
ある人は現地サポートに20~30万円も支払ったのに、ある人は現地サポート無料!
もちろん、高い費用を支払った人は、もっとしっかり留学エージェントを選べばよかったと後悔します。
2.ワーホリビザは残しておくべきだった
1年のワーホリでいい経験をすると、ワーホリビザを残しておけばよかったと後悔する人がいます。
とくにその傾向が強いのは、次の2タイプの人です。
- 休学してワーホリビザで渡航した大学生
- ワーホリ期間中に語学学校に通った人
休学してワーホリビザで渡航した大学生
休学中の大学生は、必ず復学しなければいけません。
私が海外で出会った大学生の中には、
「将来本格的に海外で働きたい」
「大学を退学してこのまま残る」
と本気で考えるくらい、海外志向が強まった人がいます。
ワーキングホリデー制度では「オープンワークパーミット」という就労ビザが下りていて、1年間その国で就職活動・転職活動をすることが可能です。
ワーホリ以外で海外で働く選択肢としては、
- 日系企業やグローバル企業に勤めて海外赴任
- 海外青年協力隊で海外派遣される
- 東南アジアの現地採用
- 外国人と結婚する
といったことも可能でしょう。
ですが、好きな国に行けるかは話が別です。
「一度訪れて好きになった国で働きたい」と思った時のためにワーホリビザを残しておくと、再渡航のハードルが低くなります。
ワーホリ中に語学学校に通った人
ワーホリでは、語学学校に通うことができます。
- オーストラリアワーホリなら最長4ヶ月(17週間)
- カナダワーホリなら最長6ヶ月
- ニュージーランドワーホリなら最長6ヶ月
でも、ワーホリビザで語学学校に通うデメリットは、働ける期間が短くなることです。
特に現地法人のポジションになると、ワーホリビザはNGの企業もあり、
- 永住権保持者
- パートナービザ保有者
- 学生ビザの保有者に帯同している配偶者
といった、ビザの期限がない人か残存期間が長い人を採用したいと考える傾向があります。
でも、残存期間をできるだけ残して働ける期間を長くすると、時々チャンスも得られます。

3.語学学校は観光ビザが学生ビザで行けばよかった
ワーホリビザは後で残しておく方が有利なのはわかったけど、じゃぁ語学学校にはどうやって行くの?
そんな時は、
- 観光ビザ(最長6ヶ月)で語学学校に通う
- 学生ビザを取得して語学学校に通う
- 大学生なら交換留学を利用する
という方法が選択できます。
実際に海外生活を体験して「もっと滞在したい」と思ったら一度出国してワーホリビザに切り替えたり、一回日本に帰国して準備を整えてからワーホリすることが可能です。
ワーホリビザは「働くチャンス」なので、最大限利用するといいでしょう。
4.スマホだけでは不十分…PC(パソコン)を持ってくればよかった

スマホがあれば何でもできる昨今。
現地の図書館ではPC(パソコン)を利用することができますし、現地の語学学校や留学エージェントの現地オフィスの共有PCが利用可能なら「持参しなくても大丈夫そう」と思うこともあるでしょう。
でも、PCを持参せずに海外生活を始めると、不便なことがたくさん出てきます。

スマホだけでは英文履歴書の作成や編集がやりにくく、プリントアウトにも一苦労。
スマホの安いプランは無料のデータ容量が限られていて、随時気にしながら利用することはストレスです。
PC利用のために図書館や語学学校・留学エージェントまで足を運ぶのも億劫ですし、シェアハウス生活中にオンライン英会話を始めるかもしれません。
少ない荷物での渡航は理想的ですが、PCは確実に持って行った方が便利です。
5.もっと早くローカル環境に飛び込めばよかった
- 英語が思ったように伝わらず自信を無くす
- 英語ができない劣等感
- 英語のやり取りで何かあった時の恐怖心
海外では、日本にいる時よりも自分の足で立つ必要がありますが、慣れていない段階でローカル環境に飛び込むことは勇気がいります。
そのため、多くの人がシェアハウス探しでも仕事探しでも日本人環境から始まることでしょう。
でも、海外生活に慣れ自信がついてくると少しずつ勇気も出てきて、ローカル環境に移れる準備が整います。
飛び込んでみると、案外やれる自分にもっと自信がつく!そして感じることは、もっと早くローカル環境に飛び込めばよかったという若干の後悔です。
ローカルのシェアハウスの方がもっと英語が伸びたかもしれない!
ローカルジョブの方が給料(時給)が高いしもっと稼げたはず!
もちろん、人それぞれローカル環境に飛び込むタイミングはありますし、飛び込んだ時がその人にとってのベストな時ですが、これがいわゆる「もっと〇〇すればよかった」の代表例です。
6.ファームに行けばよかった
ワーキングホリデーの魅力は、日本ではできない経験をできること!
大自然の中でファームジョブをすることもその一つです。
オーストラリアやニュージーランドでは、所定の期間ファームで働くとビザの延長が可能になったり、2年目・3年目のワーホリビザ申請条件を満たすことができます。
1年のワーホリ滞在が終わる頃、やっぱり1年では足りなくて「ファームに行っておけばよかった」と思う人や、経験としてチャレンジすればよかったと後悔する人もいるのです。
7.他の都市に移り住めばよかった
ワーキングホリデーでは、渡航先の国内ならどの都市に住んでもOK!一番最初に現地入りした都市から、他の都市や街に移動することができます。
そうは言っても、最初に住んだ街で知り合いや友達ができたり、仕事も見つかって生活に困っていないなら、なかなか動けないのが人間です。
でも帰国前になり、もっと他の都市(いろんな都市)に移り住めばよかったと後悔するケースがあるのも事実…。

入国してから早い段階でいろんな街を見て、気に入った場所があったら移り住む、これもワーホリだから叶えられるのだと思います。
8.嫌なことはもっと早く辞めればよかった
海外には、英語ができない日本人ワーホリを安い給料で働かせる違法な日系企業や、日本人オーナーのレストラン・カフェ・ファームがあります。
ワーホリを安く使いたいと考える企業は、自尊心を喪失させるやり方が上手です。
でも、その悔しさを「なにくそ!」とバネにして動けば、ローカルジョブのひとつやふたつ見つかります!

また、嫌なことは仕事だけではありません。
- 嫌なシェアハウスに住むこと
- 嫌な人間関係
- 嫌な場所に居続けること
現状に満足していないなら、嫌なものを捨てると、いいものが入って来る可能性の方が高いのです。
ワーホリ中に後悔しないために必要なもの
ワーホリは、たった1年の海外生活。最後に「やり切った!」と思えるよう、後悔しないために必要なものをまとめます。
- とりあえず何でもやってみる精神
- 達成できそうな目的や目標
- お金がない時になんとかするサバイバル力
- 英語できなくても卑屈にならないこと
1.とりあえず何でもやってみる精神
ワーホリ中に後悔しないために一番大事なものは、とりあえず何でもやってみる精神です。
やる前に未来のことを想像して、
失敗したらどうしよう…。
上手くいかなかったらどうしよう…。
恥をかいたらどうしよう…。
と、まだ起こってもいないことを心配して動けなくなりがちですが、何でもやってみる精神に切り替えると、時間が足りないと感じます。
たとえ思った通りに行かなくても、「こりゃダメだなハイ次!」と次々動いていくスピード感も生まれるのです。
2.達成できそうな目的や目標
充実した海外生活・後悔しないワーホリにするためには、達成できそうな目的や目標も必要です。
ワーホリに行って後悔した理由の一つに「成長を感じられなかった」というものがあります。
成長を感じるためには、今の自分でギリギリ乗り越えられる目標や、ちょっと頑張ったらできるかもと思えることに取り組むことが一番。
高すぎる理想や、帰国後のキャリアアップのことは一旦忘れ、目の前のことに集中です。
3.お金がない時になんとかするサバイバル力
ワーホリに行って後悔した人の理由の一つに、「ワーホリ資金が足りなかった」という項目があります。
ですが逆に言うと、お金がない時に何とかするサバイバル力を身につけるチャンスです!

このピンチが逆に心に火をつけ、底力や爆発力を生み出すことがあります。
- 仕事を掛け持ちする
- もっとシフトをもらえるように交渉する
- 時給交渉する
- 時給が高い仕事に移る
- ショッピングセンター内のレストラン全部に履歴書を配る
ある意味で「海外で何でもやる覚悟」ができ、普段の自分ではできないような行動力も湧き上がってくるはずです。
4.英語できなくても卑屈にならないこと
日本人の若者は英語ができない劣等感が強い上、そこを突かれたり責められると自信を無くしてしまいますよね。
でも、英語ができなくても卑屈になる必要はありません!
住む場所も、仕事も、人間関係も、「今の英語力でも心地よく居られる場所」が絶対どこかにはあります。
英語力が足りなくても、日本人特有の気遣い・真面目さ・忍耐力が評価されることも、海外ではよくある話です。
今の自分が持っている特性に目を向けて、長所を全面に出す!それが最終的に、英語を伸ばせる環境に自分を導く結果となる場合もあるのです。