ワーキングホリデー(以下 ワーホリ)で海外に行った人の中には、「ワーホリに行ったら人生が終わった…」と感じてしまう人がいます。
主な原因は、帰国後に再就職できないことが大部分を占めていますが、仕事が見つからない時期に「ワーホリに行ったせいで人生が狂った」とワーホリ中の経験すべてを否定してしまう特徴があるのです。

日本帰国後も、外資系やグローバルな環境で外国人と仕事をしましたし、ワーホリが人生を変えるきっかけになったことは間違いありません。
そんな私の経験から言えることは、「ワーホリ行ったら人生終わるかも…」なんて心配したり、失敗を必要以上に恐れなくても大丈夫だということです。
そこでこのページでは、
- ワーホリで人生終わったと感じる理由
- ワーホリで人生変わった人の特徴や行動
- ワーホリ失敗への不安や恐怖が減る極意
- ワーホリで必要以上に怖がらなくてもいいこと
をお伝えします。
目次
ワーホリで人生終わったと感じる7つの理由
ワーホリで人生終わったと感じる理由は7つあり、流れで言うと以下のような感じです。
1.海外で英語が思うように伸びなかった
↓
2.ワーホリ帰国後になかなか仕事が見つからない
↓
3.日本帰国後に英語を活かした仕事に就けない
↓
4.前職に戻ることもキャリアチェンジもできない
↓
5.ワーホリの期間がブランクになってしまった
↓
6.自分自身の成長も視野の広がりも感じない
↓
7.海外に出たのに何も得られなかったと全否定
日本帰国後の就職で結果が出せていない時期に、現実が何も変わっていないと悲観して、最終的に「海外に出たのに何も得られなかった」と全否定してしまうことが特徴です。

1.海外で英語が伸びなかった
まず大前提ですが、海外に行くだけでは英語は伸びません。
英語のネイティブだって、学校の授業の中で「English(英語)」や「Grammar(文法)」といった正しい英語の使い方を学びます。
日常生活で親や先生に間違いを直してもらいながら、自然な英語を話せるようになるのです。
英語のネイティブですら何十年もかけて英語を勉強しているのに、日本人の私たちが海外に行くだけで英語が話せるようになるわけがありません。
また、語学学校に行っても英語が伸びない人の特徴としては、以下のようなものがあります。
- 授業を受けただけで勉強した気になっている
- 英語での日常生活に支障がなくなると満足してしまう
- 同じフレーズ・構文・単語だけを繰り返し使って他を覚えない
- 間違っていても相手に伝わればOKだと思っている
始めの頃は、英語で話す「自信」を持つために、勢いとノリ(テンポ)で話すことも大事です。
でも、ある一定のレベルに達すると、カバーしなければならない語彙・イディオム・構文が一気に増えて、途端に伸びを感じなくなります。
忍耐強く、ただひたすらレベルに合った学習を継続する時期も越えなければいけないのです。
2.ワーホリ帰国後になかなか仕事が見つからない
ワーホリ帰国後になかなか仕事が見つからない件について一つ言えることは、本来、転職活動には3~6ヶ月程度の時間を要することです。
そして、ワーホリに行ったか行ってないかに関わらず、よっぽど優秀で引く手あまたな人材じゃなければ、再就職活動や転職活動で苦労したり、不利になることはよくあります。
特に、職種にこだわりがあったり、条件を絞っている場合は年単位で時間がかかってしまうこともあるでしょう。
周りは普通に仕事していて、自分だけ置いて行かれているように感じますが、それでも焦りは禁物です!

世の中には、ワーホリに行かなくても仕事が見つからない人がたくさんいるので、「自分だけ…」と落ち込む必要はありません。
3.日本帰国後に英語力を活かした仕事に就けない
海外で英語が思うように伸びず、仕事がなかなか見つからない時、英語力を活かした仕事に就くことの難易度はさらに上がります。
語学力が堪能な人材を専門に取り扱っているエージェントでも、登録者の平均TOEICスコアは500~600点台が最も多く、次いで700点台と言う程、中間層のボリュームが大きいのです。
つまり、TOEIC500~700点の層から抜けなければ、激しい競争の中でポジション争いをすることになります。
現在の日本には「英語力を活かせる仕事」がたくさんありますが、求人票ではよく以下のような英語スキルが基準として記されている印象です。
- 英語に抵抗がなければOK:英語に明るい方
- 英語のメモ程度でOK:TOEIC400点~500点台
- 日常会話程度でOK:TOEIC600点台
- 英文メール・電話・来訪対応:TOEIC700~800点台
- 文書の簡単な翻訳や専門用語が必要な事務:TOEIC800~900点台
- TOEIC満点が前提のプロの通翻訳
ですが、英語を活かした仕事に就けない理由の一つとして、
- 9時~17時の残業なしで定時で上がれる、
- 人気の業界・エントリーレベルの職種で、
- 未経験でもできる、
- 英語を活かす、
- 正社員の仕事
を狙っているなど、蜘蛛の糸を掴むような戦い方をしている人も実際にいます。
また近年では、多くの企業が「英語ができる人材を安く雇いたい」と考える傾向があります。
求める英語レベルや仕事内容に対して給料が見合っていなかったり、業務内容に対して目安の英語レベルが低いなど、適切な人材募集ができていないケースが増加している印象です。
全ての条件が揃っていないとイヤなら、再就職活動が長期戦になる覚悟が必要かもしれません。
そして、今現在の英語レベルとできる仕事の範囲を的確に知り、受け入れて、自分にできそうなところから少しずつ身に付けてステップアップすることが必要です。
4.前職と同じ仕事に戻ることもキャリアチェンジもできない
ワーホリから帰国後、前職と同じ仕事に戻ることもキャリアチェンジもできない期間があります。
自分が変化するときは、元居た世界には戻らせてもらえないし、宙ぶらりんな状態も続くので、心の中はとても苦しい時期でしょう。
キャリアチェンジをするのは大変ですが、「大」きく「変」わるから「大変」なのです。
これまで積み上げた業界や職種から、別な世界に上手く移行できないことは往々にしてあります。
ポテンシャル採用や第二新卒カードが使えない年齢でキャリアチェンジをするなら、
- 自分で勉強する
- 個人で小さく仕事を受けて実績を作る
- 行きたい業界の単純作業の仕事から受けてみる
- 条件の悪い未経験OKの求人で採用をもらう
といった、何かしらの努力や妥協が必要になることもあり、案外多くの人がその道を辿っています。
華々しいキャリアチェンジの成功例はほんの一部だということ、「運」と「タイミング」の要素があることを覚えておくと、落ち着いて進んでいけると思います。
5.ワーホリの期間がブランクになってしまった
ワーホリ期間の履歴書の記載方法は、「何をしてきたか」によってどのように記載するかが変わります。
語学学校の通学歴は学歴欄への記載が不要ですし、卒業後はアルバイト生活で書ける職歴がない場合、ワーホリの期間がブランクになってしまったと感じるかもしれません。
でも私は、だからこそ海外に出て、ものの見方や捉え方・表現方法を変える必要があると思います。
例えば、アパレルや化粧品の販売員の友人は「セールススペシャリスト」と履歴書に書きますし、ウェイター・ウェイトレス・バンケットスタッフの友人は「サービス専門」という表現で仕事のことを語ります。
- 少しでも店舗の運営に関わったなら「運営マネジメントのアシスト」
- 雑用でも業務を同時並行でこなしたら「マルチタスク」
- 時間に追われる忙しい環境の中で働けば「プレッシャーの中でのタイムマネジメント」
海外の人は、ちょっとした経験でも「経験は経験」とポジティブに捉えますし、引き出しや表現力がとても豊か!
海外でシェアハウスに引きこもって何もしなかったなら話は別ですが、何かしらトライしていることはあると思うので、ブランクにならないような履歴書の書き方をキャリア相談などでプロに聞いてみるといいと思います。

6.自分自身の成長・視野の広がりを感じない
英語力の向上はテストのスコアや資格を取ることで感じることができますが、自己の成長や視野の広がりを本人が実感するのは難しいことです。
数字で表せませんし、測る基準もなければ、誰かが認めてくれるわけでもありません。
帰国後に、
- 外資系の仕事を手に入れた
- 英語を使う仕事が見つかった
といった、海外に出る前の自分では考えられなかった展開があれば話は別でしょう。
とくに、帰国後に仕事が見つからない時期は「自分、海外で何やってたんだろう?」「ワーホリなんて意味あったのかな?」というネガティブ感情を抱える傾向があるのです。
7.海外に出たのに何も得られなかったと全否定
海外に出るなら手ぶらでは帰ってきたくない!!
そう思って渡航すれば、何としてでも何かを持ち帰る努力をします。
ですが現実には、
- 履歴書に書けるような仕事が手に入らなかった
- 英語力を証明できる資格が手に入らなかった
という結果になることは、誰にでも起こる可能性があるのです。
目標としていたことが実現できなかったら、何も得られていないように感じるかもしれません。
でも、何も得られていないように感じるのには、
- 表面的な結果しか見えてない
- 見ている範囲(視野)が狭い
といったことが原因のケースもあります。
「あ、いつのまにかこんなものが得られていた」と気付くのは、もっと深く掘り下げたり、少し状況が変わった時です。

すべてを完璧にこなさなくても、少しずつ前に進んでいけば、いつか自分の成長を実感するときが来ます。
ワーホリで人生変わった人の特徴や行動
ワーホリで人生が変わった人には、以下のような特徴や行動があります。
- 人生変わったと感じるまで行動する
- 英語ができるようになるまで辞めない
- 何かしらの資格を日本に持って帰るor帰国後に資格を取る
- 帰国後は仕事が見つかるまで探し続ける
- 海外では現地法人やオフィスワークの仕事が見つかるまで諦めない
- 海外でも日本と同じ職種に挑戦する
- 外国人や現地の友達ができるまで人と関わる
- 日本人の友達も大事にする
- 日本ではできない経験をする
- 人生最後だと思って嫌なこと全部やめる
1.人生変わったと感じるまで行動する
私はワーホリで人生が変わったと感じていますが、そう思えるのは、オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの3ヶ国で現地法人の仕事を見つけられたからです。
1ヶ国のワーホリ経験だけで「人生変わった」と思える人もいると思いますが、私の場合、現地法人の仕事を3回経験するまでは自信が持てませんでした。
私は元々英語力ゼロ・田舎出身・出身高校の偏差値は52・最終学歴は専門学校なので、コンプレックスだらけのただの凡人です。
関東や関西出身の人よりも仕事の選択肢は少ないですし、もちろん帰国後の再就職活動も不利、大卒よりも仕事のチャンスや幅は少ないですし、「苦労しているね」とよく言われます。
ですが、人生を変える突破口になったのは、オーストラリアワーホリ中に語学学校で働いた経験です。
そして、3ヶ国ワーホリから完全帰国後にインターナショナルスクール勤務ができて、やっと「海外に出る前には全く想像できなかった場所に来れた」と感じるようになりました。
私の周りでも、ワーホリがきっかけでその後の人生が変わった人がたくさんいますが、共通している点は、「人生が変わった」と思えるまで行動し続けていることです。
2.英語ができるようになるまで辞めない
ちょっと辛口ですが、現実的なことを言うと、ワーホリで1年海外に住んだだけでは英語がペラペラにはなりません。
「ペラペラ」の定義にもよりますが、
- 英語ネイティブレベルになる
- 外資系企業の第一線で英語を使って交渉や商談ができるレベルになる
といった飛躍はほぼないでしょう。
第一言語の日本語と同じレベルの英語力を身につけることは、天才や神童レベルでなければ至難の業…。
でも、外資系企業に入社することや、英語を使って仕事をすること自体は難しいことではありません。
また、帰国後の就職先で給料が上がったり、スキルアップできたと感じる結果を出すことも不可能ではないでしょう。
1年のワーホリ経験は、ただのきっかけです。
帰国後にグローバルな環境に身を置くチャンスを手に入れ、その中でずっと英語を使い続けて、勉強し続けています。
現場で通用する英語力を身に付けている人は、本人が自信をもって「英語ができる」「仕事で英語が使える」と言えるようになるまで、ずっと辞めないのです。
3.何かしらの資格を持って帰る・帰国後に資格を取る
ワーホリで海外に出た経験をプラスにする一番手っ取り早い方法は、英語の資格を持って帰ることです。
転職エージェントに登録する際、英語資格の証明書の提出を求められることがあるので、取っておいて損はありません。
また、帰国後にキャリアアップ・キャリアチェンジを叶える人は、海外にいる時点で、
- スキルアップのための自己学習
- 技術の習得
- スクールやコースの受講
- 経験や実績を積む
など、+αの努力をしているのです。
4.帰国後は仕事が見つかるまで探し続ける
帰国後に仕事が見つからない背景には、様々な理由があります。
- 田舎出身で地元に仕事がない
- 希望の職種の仕事が通勤圏内にない
- 求人が少ない時期に再就職活動を始めた
- そもそも社会人経験がない
個人の力不足なこともありますが、個人の力ではどうしようもなかったり変えられないこともあります。
でも、「ないものはない!」と受け入れなければいけませんし、「それならどうするか?」を考えて次の一手を打たなければずっと見つからないままです。
ワーホリから帰国後にストレートで希望の仕事が見つからなくても、ワンステップ挟んで希望の仕事が見つかることもあります。
アルバイトをして収入を得ながら、納得するまで転職活動をする必要もあるかもしれません。

5.海外では現地法人の仕事やオフィスワークが見つかるまで諦めない
ワーホリの経験を最大限に生かそうとする人の多くは、現地企業で働くことやローカルジョブにチャレンジします。
英語力アップという目的もありますが、日系企業と比べて賃金が高い点も大きなメリットです。
また、帰国後のキャリアを考えると、日本人雇用主の仕事をするよりも評価に繋がりやすい傾向があります。
週5日勤務のフルタイムじゃなくても、アルバイトでもカジュアルでも「経験は経験」なので、やることに意味があると言えるかもしれません。
日本帰国後に外資系で働くことへの抵抗が少なくなるため、成長を感じられること間違いなしです!
6.海外でも日本と同じ職種に挑戦する
日本と海外の両方で同じ職種にチャレンジすると、職歴に統一感が生まれます。
もちろん、日本で医療関係に従事していた人がワーホリで同じ仕事をするにはかなりハードルが高いので、職種によるかもしれません。
日本と同じ職種を得られるかは、職業レベルや求められる英語力によって変わりますが、
- 美容師
- エステティシャン
- ネイリスト
- 整体師
- その他の技術職…
といった資格を持つ人は海外でも需要があるので、オフィスワークやホワイトカラーの仕事よりも有利な印象です。
7.外国人や現地の友達ができるまで人と関わる
外国人や現地の人と関わると、必然的に英語を話さなければいけないので、英語が伸びるというメリットがありますが、それ以外にも以下のようなメリットがあります。
- 自分にはない視点を知る
- 今までとは違う考え方に触れる
- 頭が柔軟になる
日本という島国で生まれ同じ民族の中だけで生きてきた人が、国籍も人種も違う人と関わると、驚くことがたくさん!

ワーホリで思い描いたようなスキルや経験が得られなくても、新たな世界を観れただけで「海外に出て良かった」と思えるはずです。
8.日本人の友達も大事にする
ワーホリで海外に出ると、「同じ日本人とは口も聞きたくない」と言わんばかりに日本人とは絶対に関わらない人がいます。
でも、日本各地から来ている様々な経験をしている日本人と海外で出会うのも面白い経験です。
「日本人は日本人とばかりつるむ」と言われており、日本人同士で固まっているワーホリや留学生を頻繁に見ると思いますが、彼らを四六時中見ているわけではないなら、100%日本人とばかりつるんでいるとは言い切れません。

ワーホリ中に日本人の友達がいることで、海外生活のすべてが日本語になるわけではないですし、シェアハウスも職場も英語環境になると、逆に日本語が恋しくなります。
日本人同士のつながりは帰国後も生きますし、私が今連絡を取り合う仲の友人は、7~8割が海外で出会った友人です。
海外で生活をすることは決して楽なことではないですが、同じ時期に一緒に乗り越えた仲間はとても貴重な存在になるでしょう。
9.日本ではできない経験をする
私の周りには、
- 海外で個展を開く
- 現地のデパートからの依頼でファッションアイテムのデザインをする
- 本格的にバリスタの道に進む
- ヨガの先生になるためのコースに通う
- ストリートパフォーマーとして生計を立てる
といったことにチャレンジして達成した人が何人もいました。
ワーホリで海外に出る人は、日本で会社員をしていた人だけではなく、いろんな職業の人がいます。
その人たちにとっての日本帰国後の選択肢は、一般企業に再就職をすることだけではありません。
自分の個性やスキル・特性を活かして、それぞれの道に進んで行く、100人いたら100通りの人生があるのです。
10.人生最後だと思って嫌なこと全部やめる
これは私の話ですが、私は3回目のニュージーランドワーホリに行く前に、自律神経失調症と椎間板ヘルニアを同時に発症し、働きたくても働けない状態になりました。
病院に行くまでの道中で何度か気絶しそうになり、それこそ「人生終わった」どん底状態です。
それ以降しばらくは頑張ることができなくなったので、心が拒絶することを全部やめました。
- 身を粉にして働くこと
- 「学びや経験」のために低賃金で働くこと
- 付き合いたくない人と付き合うこと
- 住みたくない場所や家に住むこと
全部やめた結果、ニュージーランドで見つけた仕事が、フルタイムだけど週に3~5日勤務で、月収32〜42万円の仕事です。
住む家も、家賃を気にせず「好きか?嫌いか?」で決めたら、素敵なオーナーの家に安い家賃で住めましたし、違和感を感じる人は勝手に離れて行ってくれました。
その時に気づいたことは、「やりたくないこと全部やめた方が、お金も人生も回る」ということ!

綺麗事じゃない!ワーホリを経験して内面的な成長や豊かさに繋がる
ここまで、主に「スキルアップ」や「帰国後のキャリア」についてお伝えしてきましたが、英語が全然伸びてなくても、帰国後の就職で給料が上がらなくても「行ってよかった」と感じる人が一定数います。

以下は、ワーホリ経験で満足(納得)している人に共通する、内面的な成長や豊かさに関連した「行ってよかった理由」です。
- 仲間の大切さや人との結びつきが感じられた
- 困難を乗り切った&全部やりきった達成感
- 自分らしくいれる・自分を偽らなくていい
- 嫌なことはやめる勇気が持てるようになった
- 直感力やサバイバル力が鍛えられた
- 未知の世界に飛び込める勇気が持てるようになった
- 苦労が後で役に立った・後になって成長を感じた
- 自分を信じられるようになった・自信がついた
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、楽しくない時期があったり、お金がなくて苦しかったり、挫折しても、絶対にどこかで役に立つ時が来ると学びました。
ワーホリで必要以上に怖がらなくてもいいこと
私はこれまで3回のワーホリを経験しましたが、その中で必要以上に怖がらなくてもいいと思ったことを紹介します。
- すべて自己責任で失敗したら代償を支払うこと
- 成功や失敗というレッテル
- 他人の「目」
- ワーホリの闇・現実・末路
- 一度落ちたら戻れないという謎の呪縛
- ワーホリで人生が終わるかも…という不安
1.すべて自己責任で失敗したら代償を支払うこと
成功体験であっても、失敗であっても、すべての出来事には必ずと言っていいほど「時の運」「人のご縁」「タイミング」というものがあります。
でも大抵の場合、それらの要素にはあまり触れず、「個人の努力」 のみにフォーカスされます。
確かに、「失敗しちゃったな…」と思った時に原因を分析して改善することは大切で、人生の責任は誰も取ってくれないことは事実。
ですが自己責任とは、自己の過失においてのみ責任を負うこと(引用元:goo辞書)という意味で、経験や自己成長の過程で上手くいかなかったことに代償を支払うことではありません。
そして、罰や制裁を受ける必要も、他人からの批判を許す必要もないのです。
また、「全部自分の努力」という考え方は、上手くいったときに傲慢になるし、他人にも厳しくなります。

逆に、不調の時には自分を責めすぎて鬱になる可能性も…。
人間はそれぞれの人生に責任がありますが、誰一人として一人では乗り切れません。
社会で生きている以上、状況や情勢・法律やルールを考慮しない100%の自己責任は成り立たないのです。
2.成功や失敗というレッテル
競争社会で生きていると、「成功」「失敗」というレッテルを誰かに貼られることがあります。
でも、自分の人生に向き合っていて、しっかり考えている人は、失敗が怖くなって当然です。

だから、海外で何も得られなかった…という結果になる可能性の方が低いと思います
3.他人の「目」
ワーホリで海外に行くと、他人の目を気にしている暇がなくなります。
現地の人は、外国から来た一人のアジア人が何をしていようと、気にも留めません。
日本にいるころに比べてネガティブなことを言ってくる人もいなくなるでしょう。
そしたら、やりたいことに思いっきりチャレンジできます!
4.ワーホリの闇・現実・末路
ワーホリで再就職に苦戦している人がいたり、海外でアルバイト生活をしている人がいると「ワーホリの闇・現実・末路」といった話が出てきます。
ですが、怖がる必要はありません。
この世のすべてのものは陰と陽(光と闇)があり、どんな出来事にもプラスとマイナスがある。2つのものが同時にバランスを保ちながら存在しているのです。
海外生活はキラキラしたもののように描かれますが、実際はゲロゲロ!現地法人で働き始めたら、最初の数ヶ月は毎日吐きそうになりながら仕事をします。
日本の外の国で現地の人たちと働く環境は、日本では絶対に手に入らない!ローカルジョブにチャレンジして苦しくても、最後には「やってよかった!」と思えるでしょう。
人生の折り返し地点にすら到達していない20代の末路はまだまだ先です。
シワシワのおばぁ(おじぃ)になって死ぬ間際を迎えるまではわかりません。
5.一度落ちたら戻れないという謎の呪縛
日本の教育を受ける過程で、
- 一度失敗したら負け癖がつく
- 一度レールを外れたら戻れない
- 一度落ちたら戻れない
という謎の暗示をかけられてきた人もいるでしょう。
ですが、人間にはバイオリズムがあり、良いときも悪いときもあります。
落ちても上がるし、レールを外れたら行き先が変わる、つらいときでも違う道を通って違う場所に行けます。
6.ワーホリで人生が終わるかも…という不安
ワーホリで人生終わったと感じる人の話を聞くと、そのネガティブエネルギーの影響で不安になることがあります。
でも、たった1年の海外経験・ワーホリで、人生終わりません。
本当に「終わった」と感じても、20代なら帰る実家もあるでしょうし、お金と家がなくても住み込みで働ける場所もあります。
心の病や事故・ケガで働けなくなっても、障がい者向けの福祉や生活保護がある、それが日本です。
健康な20代なら、1円の金にもならないプライドを捨てれば、人生いくらでも変えることができます。
人生終わったと思った時がスタート
ワーホリに行って、帰国後に仕事が見つからなくて、先が見えない…。
もしも本当にそんなことが起こってしまったら、「私の人生はこれから」と思った時に不治の肺がんと診断されたスポーツトレーナー Elin Kjos さんの TEDx Talks でのスピーチを見ると心が震えると思います!
余命を告げられても、それ以上に長く生きている人の言葉は重みが違いますし、私もつらいときに何度も繰り返して見ています。
英語が理解できなくても、設定で日本語字幕(もちろん英語もあり)を表示が可能です。
「My life started when they said it was over」
「人生の終わりを告げられた時に人生が始まった」