こんな話を海外に行く前に聞いたら、漠然とした不安を与えられ、「それって本当なの?」と疑問に思うことありませんか?
ワーキングホリデー(ワーホリ)で海外に出る前は、
「海外であなたに何ができるの?」
「そんなんだったら行かない方がいいんじゃない」
と言われてヘコむこともあるかと思います。
でも、私はワーホリに3回行きましたが、どの国でも現地法人の仕事を見つけられましたし、帰国後も外資系やグローバルな環境で外国人に囲まれて仕事をしました。
今もまだ死んでいませんし、人生はそう簡単に終わってはくれません。
何かに挑戦しようとする時は、不安や恐怖心がつきものですし、否定してくる人にも出会います。
そんな、ワーホリで海外に出ることに不安や恐怖があるけど頑張ってみたい人のために、このページでは
- ワーホリで人生終わったと感じる人が後悔することと解決策
- ワーホリで人生変わった人が現地でやっていること
- ワーホリで人生終わった話を聞いて不安になった時に知るべきこと
をお伝えしようと思います。
目次
ワーホリで人生終わったと思う人が後悔することと解決策
ワーホリで人生終わったと思う人が後悔することには、以下のような例があります。
- 海外で英語が伸びなかった
- 自分自身の成長・視野の広がりを感じない
- 海外に出たのに何も得られてない
- ワーホリ帰国後になかなか仕事が見つからない
- 前職に戻ることもキャリアチェンジもできない
- 日本帰国後に英語を活かした仕事に就けない
- ワーホリの期間がブランクになってしまった
おもに、仕事の領域においてワーホリの経験を活かせないことで「ダメ」と言われているような気がして、人生終わったと後悔するようになる傾向が強いです。
私も、ワーホリ中や帰国後に仕事がなかなか見つからなくて苦しかった時期があるのですが、その根本的な原因は
- 仕事がないことで周りにどう思われるか怖い
- 自分だけ置いて行かれている気がする
- お金(貯金)が減っていく不安
- この先何も見つからなかったらどうしようという恐怖心
からだと気づきました。
面接官も、親も、友達も、公園のベンチやバスで隣に座るおばちゃんも、人間はみな言いたいことを言う生き物です。
でも、何度も否定されたりバカにされる経験を繰り返すと、他人が言っていることや”あなたを思って”してくるアドバイスに相違があることに気づくと思います。
そして、「みんな言ってること違うやん!じゃぁ、どれもあてにならんわ!」と吹っ切れる日が来て、そうこうしているうちに今のあなたに合った仕事が見つかったりするのです。
一度吹っ切れると、ワーホリで後悔することの一般例なんか、考え方次第で解決できることにも気づきます。
●海外で英語が伸びなかった
↓
日本帰国後に伸ばせばいい!
●自分自身の成長・視野の広がりを感じない
↓
もう1ヶ国行っちゃう?日本国内で都市移動する?
●海外に出たのに何も得られてない
↓
「海外に出た経験」が得られたでしょ!
●ワーホリ帰国後になかなか仕事が見つからない
↓
あと2週間後、1ヶ月後に見つかるかもしれない!
●前職に戻ることもキャリアチェンジもできない
↓
こだわりが強すぎるのかも?こだわりを捨てるタイミングかも?
●日本帰国後に英語を活かした仕事に就けない
↓
週1でもいいから子供に英語教えてみるのは?
●ワーホリの期間がブランクになってしまった
↓
語学学校は?旅は?旅の途中でお金稼ぎは?ファームは?ボランティアは?本当に何もしなかったの?履歴書に書く話を膨らませる練習機会でしょ!
海外で仕事を探すと「日本人は真面目過ぎる」とよく言われますが、ちょっと視点を変えるとガチガチの日本的な考えから解放されて、視野も広くなります。
また、人間にはバイオリズムがあるので良いときも悪いときもありますが、明けない夜はないし、冬の後には春が来るし、止まない雨はないし、暗いトンネルもいつか抜ける時が来ます。
それを知っているだけでも、不安が少し軽減されるんじゃないでしょうか?
ワーホリで人生変わった人が現地でやっていること
では次に、ワーホリで人生変わった人が現地でやっていることを紹介します。
- 外国人や現地の人と関わる
- 日本人の友達も大事にする
- 英語の資格を持って帰る
- 海外の現地法人で働く
- 海外でも日本と同じ職種に挑戦する
- 日本ではできない経験をする
- 人生最後だと思って嫌なこと全部やめる
それでは一つ一つ具体的に解説していきます。
1.外国人や現地の人と関わる
外国人や現地の人と関わることで得られるものには、以下のようなものがあります。
- 英語力
- 自分にはない視点
- 新しい考え方
日本という島国で生まれ同じ民族の中だけで生きてきた人が、国籍も人種も違う人と関わると、圧倒的に視野が広がります。
たとえ日本帰国後に自分の理想としている仕事が見つからなくても、これだけでも海外に出て良かったと思えるはずです。

2.日本人の友達も大事にする
ワーホリで海外に出ると、「同じ日本人とは口も聞きたくない」と言わんばかりに日本人とは絶対に関わらない人がいます。
でも、日本人の友人も大事ですし、日本各地から来ている様々な経験をしている日本人と海外で出会うのも面白い経験です。
日本人の友達がいたからって、海外生活のすべてが日本語になるわけではないですし、シェアハウスも職場も英語環境になると、時々日本語が恋しくなります。
日本人同士のつながりは帰国後も生きますし、私が今連絡を取り合う仲の友人は、7~8割が海外で出会った友人。
海外で生活をすることは決して楽なことではないですが、同じ時期に一緒に乗り越えた仲間はとても貴重な存在です。
3.英語の資格を持って帰る
ワーホリで海外に出た経験をプラスにする一番手っ取り早い方法は、英語の資格を持って帰ることだと思います。
面接でも「英語資格」の証明書の提出を求められることがあるので、取って損はありません。
ただし日本では、「聞く・読む」ことに焦点を当てた「TOEIC® Listening & Reading Test」の点数が重要視されるので、IELTSスコアやケンブリッジの資格を持ち帰った場合、「なんで日本はいつまでもTOEICやねん!」と若干の不満が生まれることもありますがね…。
4.海外の現地法人で働く
ワーホリの経験を最大限に生かそうとする人の多くは、現地企業で働くことやローカルジョブにチャレンジします。
日系企業のオフィスワークや現地スタッフという選択肢もありますが、オフィス内や職場で、現地の人・外国人スタッフと英語で仕事をすると大きな自信になります。
週5日のフルタイムじゃなくても、バイトでもカジュアルでも経験は経験。
日本帰国後に外資系で働くことへの抵抗が少なくなり、成長を感じられること間違いなしです!
5.海外でも日本と同じ職種に挑戦する
日本と海外の両方で同じ職種にチャレンジすると、職歴に統一感が生まれます。
もちろん、日本で医療関係に従事していた人がワーホリで同じ仕事をするにはかなりハードルが高いので、職種によるかもしれません。
例えば看護師なら、看護師として海外で働くために、いつどこでワーホリビザを発動するかも重要になります。
日本と同じ職種を得られるかは、職業レベルや求められる英語力によって変わりますが、美容師やエステティシャン・ネイリスト・整体師などの資格を持つ人は海外でも需要があるので、現地企業のオフィスワークよりも仕事を見つけやすい印象です。
6.日本ではできない経験をする
私の周りには、
- 海外で個展を開く
- 現地のデパートからの依頼でファッションアイテムのデザインをする
- 本格的にバリスタの道に進む
- ヨガの先生になるためのコースに通う
- ストリートパフォーマーとして生計を立てる
といったことにチャレンジして達成した人が何人もいました。
ワーホリで海外に出る人は、日本で会社員をしていた人だけではなく、いろんな職業の人がいます。
その人たちにとっての日本帰国後の選択肢は、一般企業に再就職をすることだけではありません。
自分の個性やスキル・特性を活かして、それぞれの道に進んで行く、100人いたら100通りの人生があります。
7.人生最後だと思って嫌なこと全部やめる
これは私の話ですが、私は3回目のワーホリに行く前に、自律神経失調症と椎間板ヘルニアを同時に発症させ、お金が必要なのに働きたくても働けない状態になりました。
病院に行くまでの道中でさえ気絶しそうになり、それこそ「人生終わった」状態です。
そこで、一生懸命働くこと、「学びや経験」のためにお金にならない仕事をすること、やりたくないこと、付き合いたくない人と付き合うこと、住みたくない場所に住むこと、全部やめました。
そしたら、週3~4回働くだけの仕事で7ヶ月100万円の貯金ができました。
「やりたくないこと全部やめた方が、お金も人生も回る」ということを学んだ瞬間です。
人生の中で一度、嫌なことを全部やめるという経験も、してみていいんじゃないでしょうか?
ワーホリで人生終わった話で不安になった時に知るべきこと9選
これまで、「ワーホリ」というビザを使って海外に行くだけでバカにされてきた私ですが、「必要以上に不安にならなくてもいい」と思ったことや教訓をお伝えしたいと思います。
- 成功体験・失敗談には「時の運」「人のご縁」「タイミング」が必ずある
- 海外では状況や法律は簡単に変わる
- 失敗を乗り越えて這い上がった人の話のほうが参考になる
- ネガティブな情報に必要以上に惑わされない
- 日本帰国後に外資系や英語を使う仕事に就くことが全員にとって正解ではない
- 憧れや理想の場所が必ずしも自分に合う場所ではない
- 「失敗」「終わった」というレッテルを自分に貼らない
- ワーホリで海外に出て得られたいい面に目を向ける
- 頑張り方は自分なりに自分ができる範囲でいい
1.成功体験・失敗談には「時の運」「人のご縁」「タイミング」が必ずある
すべての出来事には、必ずと言っていいほど「時の運」「人のご縁」「タイミング」というものがあります。
それが成功体験であっても、失敗であっても、です。
でも、大抵の場合それらの要素にはあまり触れず、「個人の努力」 のみにフォーカスされます。
ワーホリで成功できたのは自分が努力したから!
ワーホリ失敗したのは努力が足りない自己責任!
これでは、成功体験をしたときに高慢になるし、失敗してどん底になったときは鬱になってしまいます。
すべての出来事の裏側には、「時の運」「人のご縁」「タイミング」があると心得ておくと、必要以上に不安に囚われず前へ進めると思いますよ!
2.海外では状況や法律は簡単に変わる
海外では「状況」や「法律」は簡単に変わります。

その他にも、シリア難民の受け入れが最優先になった時や、ウクライナの戦争も同様です。
新型コロナウィルスの影響でビザのプロセスが止まり、永住を断念せざるを得なかった人
新型コロナウイルスのおかげで英語力の証明なしで永住権が取れた人
状況が変わったことでYESがNOに、NOがYESに変わり、人生が変わります。
本当に紙一重!!自分の力ではどうにもならないことがあると学ぶ機会になると思います。
3.失敗を乗り越えて這い上がった話の方が参考になる
私の知人で事業をしている人がいるのですが、その人は「お金を払って人の失敗談を聞きに行く」ことをしていました。
理由を聞いてみると、
- 成功体験は再現性がない(少ない)
- 失敗は誰にでも起こりうる
- 失敗を乗り越えて這い上がった話の方が自分の状況に落とし込みやすい
とのことでしたが、確かに理にかなっていますね。
先ほども述べましたが、成功体験には「時の運」「人のご縁」「タイミング」というものが必ずあります。
「その人」が「その時のタイミング」で成功した一例なので、自分にとっては再現性が少ない…。
お金を支払ってでも聞いたほうがいい話は、失敗からどう這い上がったのか?というストーリーです。
4.ネガティブな情報に必要以上に惑わされない
失敗談や失敗から這い上がったストーリーはとても参考になりますが、 ネガティブな情報に必要以上に惑わされないことも大切です。
失敗談の中には、不安を煽るだけ煽って、解決策も何もない話もあります。
「ワーホリなんて行かない方がいいよ」という、誰にでも言えるようなことを得意気にアドバイスする人もいます。
そんなときは話半分で、頭の片隅に情報として置いておきましょう。
5.ワーホリ後に外資系企業や英語を使う仕事に就くことが全員にとって正解ではない
ワーホリからの帰国後は、外資系企業や英語を使う仕事に就くことが理想的=成功につながったと思われがち。

ですが、ワーホリ後に何をするのが本人にとって一番いいかは、人によって異なります。
- 全く英語を必要としない仕事をする人
- 前職に戻る人
- キャリアチェンジをする人
- 働き方やライフスタイルを変える人
- 本当にやりたいことを勉強するために他の国に行く人
選択肢は人それぞれです。
6.憧れや理想の場所が自分の特性に合う場所ではない
ワーホリ帰国後に外資系
ワーホリの後でも大企業に就職
ワーホリから帰国後、思い描いた理想通りに順風満帆にいかず、「終わった…」と感じることもあるかもしれませんが、理想としている場所=自分の特性に合う場所ではありません。
いろんな方向性を検討したり、試してみて合うものを見つけていく方が上手くいくこともあります。
7.「失敗」「終わった」というレッテルを自分に貼らない
再就職活動でなかなか仕事が決まらず不採用通知ばかり受け取ると、
「あなたはダメ」
「あなたはいらない」
と言われているように感じてしまうことがあります。
でも、せめて、自分自身に「失敗」「終わった」とレッテルを貼るのはやめませんか?
今の時代、普通に仕事を見つけるだけでも大変。
ワーホリに行ったか行っていないかは関係なく、もがいてる人はたくさんいます。
「現時点の状況=未来」ではないので、今の状況だけを見てすべてを決めず、「まぁ~こんな時期もあるよね」とネガティブ感情をかわすことも大事です。
8.ワーホリで海外に出て得られたいい面に目を向ける
ワーホリに行った後の長い人生の中でうまくいかないことがあると、ワーホリに行ったこと自体を否定してしまいそうになりますが、海外に出て得られたいい面が必ずあるはずです。
ちなみに私は3回ワーホリに行きましたが、目標が達成できず金銭的にも苦しい国はありました。
でも後から考えると、「あの時のあの経験のおかげで…」と思えることがたくさんあります。
この世の中のどんな出来事も、50:50の割合でいい面と悪い面があるので、自分がどちらの視点から物事を見るか、ワーホリ経験をどのように捉えるかで結果が変わると思います。
どうせなら、ワーホリで海外に出て得られたいい面に目を向ける方がお得ですよ!
9.頑張り方は自分なりに自分ができる範囲でいい
先ほど紹介した、ワーホリで人生変わった人が現地でやっていることの6つの例。
- 外国人や現地の人と関わる
- 日本人の友達も大事にする
- 英語の資格を持って帰る
- 海外で現地企業で働く
- 海外でも日本と同じ職種に挑戦する
- 日本ではできない経験をする
これについて一言加えたいのですが、必ずしも全部を達成しようとしたり、すべて同時に叶えようとする必要はありません。
私の友人に、履歴書を5件配っただけで心が折れてしまった人がいました。
ワーホリで海外渡航後1ヶ月しか経っていないのに、現地法人のオフィスワークやローカルジョブを見つけることができなくて、理想的な友達も見つからなかったからです。
すぐに結果が出ない自分や他人を「何やってんの?」と思ってしまうのは誰にでもあることですが、完璧主義すぎだし追い込みすぎ!!

【失敗を怖がらなくていい】たった1年のワーホリで人生終わらない
ワーキングホリデーって、何のビザが下りているか知っていますか?
国によって呼び方が違うと思いますが、「Open Work Permit(オープンワークパーミット)」という、1年間どこでも働けるビザです。
そんな夢のようなビザを保持しながら1年間遊ぶのも、ガッツリ海外での就労経験を積んでお金を稼ぐのも、個人の自由。
でも、せっかくなら、中途半端に使わないで徹底的に使い倒した方がお得だと思いませんか?
そして、その使い倒し方は、「成功」と言われている理想的な目標を達成することではなく、自分がやりたいと思っていることを全部やり切ることだと思います。
もちろん、1年のワーホリで英語が思うように伸びないかもしれません。でも、日本で英語の勉強を続けて挽回することもできます。
帰国後すぐに仕事が見つからなくても、1か月後には見つかるかもしれません。
諦めずに続けていれば、「終わった」と思っていたものが息を吹き返したり、案外終わっていなかったということだってあります。
たった1年のワーホリで人生終わっていたら、この先100回ぐらい人生終わることになると思うし、心の底から本気で「人生終わったもう無理生きていけない」と思うくらいどん底になったら、徹底的に外側の声や他人の価値観を捨て切って生きる選択をするのも怖くなくなると思いますよ!