
オーストラリアの語学学校で日本人スタッフとして働いてみてわかったことなのですが、語学学校に来る日本人留学生やワーホリメーカーは、現地到着後にホームステイをする人がほとんどなんですよね!
好きか嫌いか・不安か安心か・やりたいかやりたくないかに関わらず「とりあえず最初だからホームステイしておこう」と思っている人もいます。
そして、生徒からの相談の中で一番多いのは、ホームステイ先での不満やトラブル…。
でも、日本人カウンセラーを経験したおかげでホームステイの知識を得られたため、2ヵ国目カナダワーホリでのホームステイ申し込み前には、失敗を避けるために先手を打つことができました。
その時に「知っておいてよかったぁ~!」と思ったことを、余すことなくシェアしたいと思います。

ホームステイとは?
まず、「ホームステイとは何ぞや?」ということを考えてみましょう!
ホームステイは、留学生などが、その国一般家庭と寄宿し生活体験をすることである。または、その制度。受け入れる家庭のことをホスト、その家族をホストファミリーと呼ぶ。
引用元:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org
これが、ホームステイの定義とされていることです。

ホストファザー・マザーのことは、「Dad」「Mam」とは呼びませんし、名前で呼びます。
「ホストファミリーは家族の一員として生徒を迎え入れる」という話も聞いたことはありますが、私はお世話になったホストファミリーから直接「生徒には一個人として接している」と言われました。
ホームステイに不満を抱えた生徒の中には、「お世話するって言われたのに!」と訴える生徒もいましたし、「こんなはずじゃなかった…(泣)」と理想と現実のギャップに悩まされる生徒もいるんですよね…。
これらを踏まえて、
- 「面倒を見てもらう」
- 「お金を払っているんだから、お客様として滞在する」
という意識はさっさと捨てちゃいましょう!
ホームステイ申し込み前に知っておいてよかった9コのこと
それではここから、「ホームステイ申し込み前に知っておいてよかった」と思ったことをお話ししていきます。
1:ホストファミリー登録基準・ホームステイ事情が国や団体によって違う
「ホームステイはどこの国に行っても同じ」と思いがちですが、実は、国や取り扱う団体(語学学校か、ホームステイ手配業者か)によってホストファミリー登録基準が違います(2ヵ国目のカナダに行って実感しました)。
具体例をあげると、私が働いていたオーストラリアの語学学校では「ホストマザーかファザーのどちらかが、地元で生まれ育っていなければいけない」という登録基準がありました。
違う言葉で説明すると、「ホストマザーとファザーの両方が、大人になってから英語圏に移民した家庭は登録できない」ということです。
でも、移民が多い国際的な街では、ホストファミリーが英語ネイティブの家庭だけじゃないこともあります。

「え!?そんな低い水準で登録できるの!?」と私も驚きましたが、できてしまうことが現実なので、個人の力では変えられません…。
ですので、ホームステイを申し込む時、語学学校・留学エージェント・ホームステイ手配専門業者に、「ホストファミリーの登録基準」を確認してみましょう!登録基準が高いのか低いのかを知ることができます。
また、特に日本人留学生が集まる都市のホストファミリー事情には、ホストファミリーが英語を話さないというケースもあります。
「一石二鳥のホームステイ」と呼ばれているサービスの中にも存在しますので、要チェックです!
2:ホームステイには、大きく分けて2つのタイプがある
ホームステイを取り扱う団体は、大きく分けると「語学学校手配」と「ホームステイ手配専門業者」の2つに分けられます。
私の経験をお話しすると、最初のオーストラリアのホームステイでは「絶対に嫌な思いはしたくないから、ちょっと高い手配料金払って保険かけよう!」と思い、ホームステイの手配専門業者を利用しました。
そして2ヵ国目のカナダでは、「ホームステイは結局相性が大事だ」と思ったので、手配料金の安い語学学校手配のホームステイを試してみました。
どちらがいいかは個人の考え方によって変わるので、よければ私の体験談の記事を参考にしてみてください。
3:ホームステイにはベストな申し込み方法がある
「よし、ホームステイ申し込んでみよう!」と思ったら、どのぐらいの期間滞在するか、考え始めるかと思います。
でも、日本での生活とホームステイでの生活の違いに「全く差がない!」なんてことはほとんどありません。
それなのに、長期で申し込みしてしまっている生徒のなんと多いこと…。

ということで、意外と知られていない最善の申し込み方法と、「なぜ最善なのか?」という論理的な理由を、プラス面・マイナス面の両方から解説した記事がこちらです↓
4:ホームステイのはずれ回避のためリクエストを逆手に使う
ホームステイ事情を知っていたところで、結局は「生徒」としてホームステイに参加するのだから、ホストファミリーに当たるかハズれるかは、完全なる賭けとなります。

でも、ホームステイのハズレ回避のため、リクエストを逆手に使ったら、+Aファミリーを引き寄せられました。
完全なる「運」としか言えないかもしれませんが、リクエストの使い方はこちらの記事で↓↓
ハズれ回避方法の効果は5~10%ぐらいかと思うので、「何もしないよりはマシ」と思った人が、あまり期待をせずに実践するくらいがちょうどいいです。効果の保証はできません(笑)
5:万が一ホストファミリーが合わなかった時の滞在先変更の流れと「最高の言い訳」を知っておく
海外で文化が違う家庭での生活、問題なく過ごせることを願うのですが、そうではないケースも多々あります。
ヨーロッパ人の生徒からの評判は良くても、アジア人の生徒からの評判が良くないという不思議な現象も起こりますからね。
「ホストファミリーと合わない!」と思った時にすぐに対処できるように、変更手続きの流れを掴んだり、変更の際の言い訳を先に用意しておくと、意外と安心するかもしれません。

6:ホームステイ先が気に入ったら?個人契約もある!
ホームステイ先が気に入ったら延長することも可能ですが、思い切って個人契約に変えてみるという裏技もあるのです!
個人契約にできる可能性のあるホームステイ先は、「テナント(シェアメイト)として入っている人がいるか?いないか?」を見て予想することもできます。
シェアハウスを探す手間が省ける可能性もあるので、ホームステイが気に入ったら個人契約にすることも選択肢として知っておくといいと思います!
7:ホームステイにこだわる必要はない!別な方法もある!
ここまでホームステイについて知ることができたけど、ホームステイじゃなくてもいいかな…でも、留学・ワーホリで語学学校行くから、落ち着いたところに滞在したい!
そう思ったなら、別な滞在方法を探さないといけませんね。
ご心配なく!ホームステイ以外の滞在方法が結構あるのですよ!
8:ここまで知ったら基本に戻る!メリットとトラブルは必ず押さえておく
「ホームステイをすることで、私に成長はあるのか?」
「私には本当にホームステイ必要?」
ホームステイに申し込む理由は人それぞれですが、ホームステイが与えるメリットはどの程度なのかを事前に知っておくと、どこにお金をかけるべきなのかが判断できるかと思います。
また、ホームステイトラブルにはどんなものがあるかを事前に知っておくことも、ホームステイを必要とするかしないかの判断になると思います。
9:ホームステイ退去!次はシェアハウスの探し方をチェック!
ホームステイの滞在期間が終わったら、シェアハウスに移る人がほとんどです。
現地に到着してから1~2週間すると、シェアハウス探しに奔走する日々が始まると思いますが、なかなか競争が激しい…
そんなあなたに、3ヵ国でシェアハウス見学40件の私からアドバイスがあります↓
そして私は3ヵ国でシェアハウス探しをしているので、すべての国のシェアハウスの探し方をシェアしておきます。行きたい国に合わせて読んでみてください。
ホームステイの捉え方は人それぞれ
ホームステイの情報は、ホームステイプログラムを取り扱う留学エージェント・語学学校・ホームステイ手配専門会社、そこで働く営業・マーケティング担当者の売り方や経験によって、伝え方のニュアンスが変わります。
いい経験をしたら「ホームステイはいいよ~」と伝えますし、最悪の経験をしたら裏情報やリアルな情報をふんだんに提供してくれるでしょう。
でも一つ気を付けて欲しいことは、ホームステイについていいことしか言わない人・ホームステイをゴリ押しする人は疑った方がいい!ということ。
いくつかある選択肢の中から、自分でホームステイを選ぶならわかりますが、「最初はホームステイがいい!」と頑なにホームステイのみを勧める留学エージェントもあります。

また、悪いことばかりの情報にも偏りがありますので、1つの情報のみで判断せず、いろんなホームステイ情報を集めた方がいいことは確かです。
この記事を書いた私も、海外経験は3ヵ国・ホームステイ経験は2回だけなので、すべてを把握できているわけではありませんし、私が知らないだけで、もっと様々な種類のホームステイがあるかもしれません。
でも、この記事に辿り着いてくれたなら、実際には以下のような人もいると知っておいて欲しいです。
- いいことだけを鵜呑みにし、安心しきって現地入りした人(ある程度の緊張感は大事)
- 不満を相談せず我慢していたら逆にホストファミリーから苦情が来た人
- ホームステイしてみたら、もっと自由が欲しいと気づいた人
- お客様状態で来た人
ホームステイにおいて、絶対的な成功法則はありませんが、私がこの記事で伝えたいことは
- どんな状況になっても身動きを取りやすくする
- どんな状況になっても損失を少なくする
という、リスクを回避する方法です。
これからホームステイを経験する(かもしれない)なら、参考にしてみてください!