
ホームステイで、運よく相性のいいホストファミリーに当たると、滞在の延長を個人契約でOKしてくれるところがあります。
というか実は、私のホームステイ先が個人契約OKなところでした!
ホストファミリーが優しく英語環境のホームステイ先なら、手放すのは惜しいと思うのは自然なことで、シェアハウスに移らずにそのまま個人契約に切り替えると、メリットも多くて安心。
ということでこのページでは、ホームステイを個人契約に切り替える方法をお話ししようと思います(※語学学校のホストファミリー登録をしているホームステイのお話です)。
目次
ホームステイ先が個人契約を受け入れてくれる4つの理由
ホストファミリーが、相性のいい留学生と個人契約を結んでくれるのには、以下のような4つの理由があります。
1.引かれる仲介料がなくなる
ホームステイファミリーと留学生の間には、語学学校が仲介で入っています。
留学生は、ホームステイ滞在費を語学学校に支払うのですが、語学学校はそこから数十ドルの仲介料を引き、残りの金額がホームステイ先に支払われています。
この仲介料は、語学学校によって金額が変わりますが、留学生と個人契約にすれば「仲介料」を引かれることはありません。
つまり、ホストファミリーにとっては、語学学校を通す時よりも少し高めのホームステイ料金を設定でき、留学生にとっては、少し安めの滞在費用でホームステイができるので、両者にとってウィンウィンなのです。
2.仲介業者とのやり取りが少なくなる
ホームステイの滞在が終了予定の生徒がいる場合、ホームステイ担当者は生徒に「延長どうしますか~?ホームステイ先出ますか~?」と確認を取ります。
そして、生徒に延長の意志がなければ、ホストファミリーに次の生徒の受け入れをお願いするのです。
特に人気のファミリーとなると、生徒の受け入れの依頼が多くなる傾向にありますが、この「次の生徒受け入れてくれませんか?」というやり取りは少ないに越したことはありません。
すでに滞在している生徒が個人契約に切り替われば、部屋を埋めることができますし、その生徒が滞在している期間中は次の生徒を探す必要がなくなります。
相性のいい生徒(留学生)と個人契約を結ぶことは、「やり取りを減らす」という点においてメリットとなるのです。
3.新しい生徒との相性面の心配
留学生がホームステイをする時、「いいホストファミリーに当たりますように…」と願うように、ホストファミリーもまた新しく受け入れる留学生との相性の心配をします。
留学生にとっては1回きりのホームステイとなりますが、ホストファミリーは毎回新しい留学生に慣れないといけないという精神的な負担もあるようです。
さらに、受け入れる生徒は毎回日本人という訳ではなく、南米人・ヨーロッパ人と様々。
相性がいい留学生が入ってきたら、長く滞在してもらえるとありがたい、と思うのは自然なことのようです。
4.受け入れ準備の煩わしさからの解放
それまで滞在していた生徒が退去し、新しい生徒の入居が決まると、部屋の掃除や布団・リネンの洗濯という手間が発生します。
ホストファミリーも平日はフルタイムで働いていますし、子供がいる家庭はさらに忙しくなる…。
そういった理由から、「受け入れ準備の回数(手間)はできるだけ減らしたい」と思うようです。

ホームステイを個人契約に切り替え可能な3つのケース
ホームステイを個人契約に切り替えることがOKなのは、主に以下のような3つのケースの時です。
1.ホストファミリー側から申し出がある時
ホストファミリーから「個人契約にしてもいいわよ」とオファーがあった場合は、切り替えのチャンスです!
もしもホストファミリーからオファーがあった場合は、以下のようなメリットがあります。
- 個人契約にするか?シェアハウスに引っ越すか?の返事は期限ギリギリまで待ってもらえる
- 他の生徒の受け入れ依頼があった場合、回答を保留してくれる
滞在している生徒のホームステイ契約期間が終われば、大抵はシェアハウスに移るケースが多いのですが、いい家が見つからなければ、そのままホームステイを個人契約に切り替えて、いいシェアハウスに空室が出るまで待つという選択肢ができますね!
2.生徒からの申し出る(交渉する)
ホームステイの個人契約は、生徒から申し出るというケースもあります(その場合、自分で交渉しなければいけなくなります)。
相性がいいホームステイ先なら、それまでの滞在中にたくさん会話をする機会があると思いますので特に心配はないと思いますが、「個人契約にしたい」と思ったら以下の内容を確認してみましょう。
- ホストファミリーがホームステイで留学生を受け入れている理由
- 一人の留学生が退去したら、家族だけで過ごす時間(期間)を設けたいホストファミリーなのか?1年中オープンか?
個人契約がOKだった私のホームステイ先の例を挙げると、常に留学生が2~3人滞在している家庭で、ホストファミリーとしても「部屋が空いているなら留学生を受け入れて空き部屋を埋めたい」という希望がありました。
留学生を受け入れている理由も、「最初は生活費の補填としてビジネスで始めたけれど、次第に楽しくなってきたので、暮らしに余裕ができた現在でも続けている」というポジティブなものでしたので、交渉の余地があります。
上記のように、ホストファミリーの留学生受け入れ状況・受け入れポリシーを調査したら、「私(僕)、ここにもっと長く滞在したいのですが、個人契約にすることはできますか?」と聞いてみましょう!
3.はずれのホームステイ先に滞在している友人をホストファミリーに紹介する
もしも、あなたがホームステイ先を退去するならば、ハズレのホームステイ先に滞在している友人を紹介するという方法もあります。
「私の友人のホームステイ先があまりよくないらしく、滞在先を変更したいと言っています。もし問題なければ、私が出た後、空き部屋に入れてもらうことはできますか?」と聞けばOK!
留学生からの評判がいいホストファミリーなら、苦情やトラブルが原因での変更依頼があった時によく受け入れ要請が来るので、こういった状況にも理解を示してくれます。
ホームステイを個人契約にする際の注意点
それではここで、個人契約にする際の注意点をお話しします。
1.ホストファミリーへの配慮を忘れずに!
語学学校提携のホストファミリーは、2つのタイプに分けられます。
- 複数の語学学校にホストファミリー登録している
- ホストファミリー登録は1つの語学学校のみ
どちらのタイプだったとしても、ホストファミリーが登録している語学学校に知られてしまっては、ホストファミリー側に迷惑がかかってしまいます。
語学学校の在籍中に個人契約を結ぶことができたとしても、ホストファミリーは語学学校を通して生徒を受け入れているという立場がありますので、配慮は忘れずに。
個人契約が成立し、語学学校から「ホームステイ契約を延長しますか?終了しますか?」と確認の連絡が来ても、「終了してシェアハウスに移ります」と伝えましょう。
※ホストファミリーから個人契約への切り替えオファーがあった場合でも、自分から申し出た場合でも同じです。
ちなみに、ホームステイ先を出た後の住所を語学学校に伝える必要はありませんし、伝えていない人はたくさんいます。
2.友人を紹介する場合は仲介役となりましょう!
先ほどもお話しした通り、ホストファミリーが個人契約をOKしてくれる理由の一つに「語学学校とのやり取りや手間を省きたい」という点があります。
ホームステイ先を友人に紹介する時は、仲介役となり以下の段取りをしましょう!
- 友人とファミリーを合わせるセッティング
- 事前の部屋の見学と家の中の説明
- 入居当日の引っ越しの手伝い
- 鍵の受け渡し
3.個人契約にする際の確認事項
ホームステイ先を個人契約に切り替える時は、以下の内容を確認します。
- 入居日はいつか
- 今後何ヶ月滞在を予定しているか?
- 料金の支払いは2週間単位か、1ヶ月契約か?
- 食事付き($750/月)か、食事なし($600/月)か?
- 退去日の通知は何週間前までか?
- 食べられないもの、アレルギーはあるか?
「交渉」と聞くとハードルが高いように感じますし、高度な英語力が求められるようにも感じますが、これまで滞在させてくれたホストファミリーですので、カレンダーを見ながら日にちを取り決めてくれたり、ゆっくり話してくれます。
思ったほど難しくはないので大丈夫です!
語学学校のホームステイ契約とホームステイ個人契約の比較
それではここで、語学学校を通したホームステイ契約と、個人契約の比較をしていきましょう。
1.料金比較
ホームステイを個人契約にした場合、語学学校を通してのホームステイ契約よりも、滞在費用を節約することができます。
以下は、私のカナダでのホームステイ先での料金例を、表にしたものです。
ホームステイ | 個人契約 | |
食事付き/週 | 220ドル/週 | 187ドル/週 |
食事付き/一括払い | 4週間で880ドル | 1ヶ月で750ドル |
食事なし | 選択できない | 600ドル/月 |
「食事付き/週」の料金を見ると、ホームステイの220ドル/週に対し、個人契約の場合は187ドル/週なので、1週間で33ドルの節約ができます。
語学学校を通してのホームステイ契約は、基本的には週単位で料金が設定されているのに対し、個人契約にすると1ヶ月契約となるため、少し安くなるのです。
「食事付き/一括払い」料金は、ホームステイ契約だと4週間(28日)で880ドルなのに対し、個人契約は一ヶ月(30日か31日分)で750ドルなので、130ドルの節約が可能です。
2.メリットの比較
語学学校を通したホームステイ契約は、大抵の場合料金に食事代が含まれているのですが、ホームステイを個人契約にすると、「食事付き」か「食事なし」を選べます。
海外の家庭の食事は、サラダや野菜料理が少なく、栄養のバランスが極端に偏っていることがよくありますが、個人契約に切り替えてからもホストファミリーの食事と同じものを食べる必要はありません。
家賃だけ支払い食事は自炊という選択ができるのは、ホームステイを個人契約にする時の大きなメリットでもあります!
【最後に】ホームステイ先を退去するなら誰かに伝えてみて欲しい
もしもホームステイで運よく当たりを引くことができ、そのホームステイ先を退去するなら、ハズレのホームステイに滞在している友人(仲間)に「うち、空くよ」と伝えてみて欲しいです!
同じ学校に通っている友人(仲間)が困っているなら、ホームステイ担当者を交えて話し合いをすればアレンジしてくれます。
海外生活では、「口コミ」や「友人の紹介」ほど心強いものはありません。
私は語学学校の日本人カウンセラーをしていたことがありますが、生徒からの相談のダントツ1位はホームステイの不満や苦情です。
いいホームステイ先に当たったけれどもシェアハウスに引っ越すという選択をする時、周りにハズレのホームステイを引いてしまった友人がいたら、「うち空くけどどう?」と声をかけてみて欲しいなと思います。