
留学やワーホリで海外に行く時、ほとんどの日本人が最初の滞在先としてホームステイを選ぶ傾向がありますが、私はホームステイの代わりにAirbnbに滞在してみました。
ひと昔前には「トラブルが多い」とニュースで見たことがありましたが、私のAirbnbでの3週間の滞在はとても快適で、しかもその後「Airbnb→シェアハウス」へと契約を変更でき超ラッキー!!
ホームステイよりもストレスが少ない滞在だった上に、初期費用も大幅に抑えることができたのです。
そこでこのページでは、Airbnbをホームステイ代わりに利用した時の体験談と注意点、Airbnbをシェアハウスの契約に変更した時のお話をしたいと思います。
目次
Airbnbとは?
Airbnbとは、「現地の人から借りる家」というコンセプトで、自宅の空いている部屋を短期間貸し出したい人と、部屋を借りたい人(主に旅行者)をつなげるウェブ上のサービスです。
Airbnbに登録しなくても、公式サイト上から「どんな家があるのか?」を検索することは可能ですが、利用する場合は「部屋を提供するホスト」も「滞在を希望するゲスト側」もAirbnbへの登録が必要になります。
Airbnbの利用(予約)方法
それではまず、とても簡単なAirbnbの利用方法(予約方法)をお話しします。
1.まずは、Airbnbに登録
Airbnbへの登録は、メールアドレスがあればOK!
FacebookやGoogleのアカウントを利用しての登録も可能です。

Airbnbの登録画面
2.個人情報の登録
次に、メールアドレス・名前・パスワード・生年月日の個人情報を入力します。

個人情報登録画面
3.プロフィールの登録
個人情報の登録が済んだら、ホーム画面からプロフィールの編集をしましょう!
海外での滞在先を探すなら、プロフィールは英語で書いた方がいいですが、後でプロフィールの内容を変更することが可能なので、まずは日本語で書いても大丈夫です

ホームからプロフィールを選択
4.写真の登録
プロフィールの編集が済んだら、写真の登録をします。

自分の写真で信頼度UP!!

5.身分証明書の登録
ホストによっては、身分証明書を登録していないと予約を受け付けないことがあります。
「信頼&認証確認」の項目から、身分証明書の登録ができますが、私は登録しなくても予約できました。

身分証明書をアップロードする画面
6.滞在先を探す
一通り基本情報の登録が済んだら、次に滞在先の検索です。滞在希望の日付、ゲスト人数、フィルターを入力して検索結果を絞りましょう。
例えば下の画像は、ニュージーランドの最大都市オークランドのMilford(ミルフォード)というエリアで、9月19日~10月9日(3週間)、1人部屋+1泊3500円以下+スーパーホストという3つのフィルターで検索した結果です(21件ヒットしています)。

右下のボタンを押すと、マップ上で21件のお家を表示できます!
※フィルターというのは、1泊の宿泊料金の上限、部屋タイプ、スーパーホスト(優良認定ホスト)か、アメニティ・設備(キッチン・暖房・洗濯機・Wifi・シャンプー・ヘアドライヤーなど)、施設など、自分の生活に欲しいものを選び、ふるいにかけるものです。気になる滞在先があったら、ホストと部屋の詳細を確認して予約をリクエストし、ホストからの予約確定の連絡を待ちましょう。
トラブルを避けるために、Airbnbを利用するときはスーパーホストかどうか?をポイントにすると安心です。
ホームステイと比べるAirbnbのメリット・デメリット・注意点
まずは、ホームステイとAirbnb両方に滞在してわかった、留学やワーホリでAirbnbを利用するメリットについて紹介します。

私が滞在したAirbnbの写真
メリット1.自分が住みたい部屋タイプ・エリアを選べる
ホームステイへの申し込みは、基本的に語学学校やホームステイ手配業者を通しての申し込みとなります。
そのため、滞在するエリアやホームステイ先での部屋の間取り・家族構成など、留学生が選択できるケースはほとんどなく、申し込みをした語学学校やホームステイ手配業者に委ねることになります。
一方でAirbnbは、ホテルを選ぶように滞在先を選べるので、好みのエリア・好みの部屋・必要なアメニティが揃っている滞在先を自分で選ぶことが可能です。
メリット2:ホストがどんな人かを事前確認できる
ホームステイの場合、過去にホストファミリーと留学生との間に何かトラブルがあったとしても、次に滞在する留学生には情報共有されません。
また、過去にホストファミリーが受け入れた留学生からのフィードバックを知ることも不可。
それとは逆に、Airbnbでは、滞在先のホスト情報が記載されていて、申し込みをする前に「どんな人なのか?自分に合いそうか?」などをある程度確認することができます。
ゲストのAirbnb滞在が終わると、ホストもゲストもお互いにレビューを書きますし、ホストのページには過去に滞在したゲストからのレビューもしっかり掲載されています。
実際のレビューはこんな感じです。

私が滞在したAirbnbのホスト Lizさんのレビュー
レビューが英語で書かれていても、「翻訳する」をクリックすれば日本語で内容を確認できます↓

私が滞在したAirbnbのホスト Lizさんのレビュー(日本語訳)
メリット3:滞在するAirbnbの居心地・滞在するエリアの利便性を確認できる
先ほどのAirbnbのレビュー画像を見ていただくとわかるように、Airbnbのホストのページのレビューには、ホストの人柄やサービスだけでなく、
- 滞在するAirbnbの居心地
- Airbnbがあるエリアの周辺環境
- Airbnbから都市部までの移動時間や利便性
といった情報も書き込んでOK!
この情報を見て、好きなエリアとホストを自分で選べれば、納得感は得られます。
メリット4:地元の人との交流もAirbnbで可能
ホームステイの利点として挙げられるのは、学校までの通学手段や周辺情報・公共交通機関の利用のしかたなど、生活に必要な情報はホストファミリーが教えてくれるという点です。
でも、この点はAirbnbのホストもホストファミリーと同様で、滞在に必要な情報を教えてくれます。
さらにAirbnbのホストは、最寄りのスーパーの場所・おすすめのレストラン情報・ホストおすすめの周辺の観光スポット情報なども共有してくれますし、バスの時刻表・周辺マップ・オプショナルツアーのパンフレットを用意しているホストもいます。
「地元の人と交流ができる」という利点が一つの売りであるホームステイですが、この利点はAirbnbでもカバーできるのです。
メリット4:食事も自炊!自分が食べたいものを食べられる
ホームステイでよく聞くトラブルや不満に、「食べ物が口に合わない」「食べ物の栄養バランスが偏っている」という問題があります。
文化も育ってきた環境も違うので仕方のないことですね…。
でもAirbnbでは、食事は料金に含まれていない(シリアルやパンなどを朝食として提供してくれる、あるいは軽食はセルフサービスとしているホストはいます)ので、基本的に食事は自炊か外食になります。
キッチンの利用がOKな滞在先なら自炊でも問題ないですし、食べたいものを食べたい時に食べられるという点は大きなメリットです!
メリット5:滞在する長さにより割引が受けられる
Airbnbのホストは、1週間以上滞在希望のゲスト向けに、通常の宿泊代の合計から割引を適用してくれることがあります。
ちなみに、私が滞在したAirbnbでは、合計3週間の滞在で15%の割引を適用してくれました。
ホームステイの場合、短期の申し込みをしても長期の申し込みをしても、滞在費用が割引される話は聞いたことはありませんが、Airbnbでは宿泊代の割引が適用になる滞在先もあるのでお得です。

デメリット1.予約や手配のやり取りを英語でしなければいけない
ホームステイに申し込むと、語学学校や業者がすべて手配してくれるのですが、Airbnbで予約するとなると、ホストとのやり取りも含めてすべて英語で自己手配となります。
そのため、初めて海外に行く人や英語初心者にとっては、少しハードルが高いかもしれません。
デメリット2.銀行口座を開けない可能性がある
留学で海外に渡航する人の中には、現地でのアルバイトを希望している人もいるかと思います。
ワーキングホリデーならフルタイムでの就労が認められていますし、働かない(働く気がない)人の方が圧倒的に少ないですよね!?
最初の滞在をAirbnbにすることで注意しなければいけない点は、Airbnbのホストの住所で銀行口座の開設ができない可能性があるということです。
通常、給料の支払い方法は銀行口座への振り込みがほとんどなので、現地の銀行口座を開設する必要があります(違法な会社では、現金で支払ってくれるケースもあります)。
現地の銀行口座を開くためには、住所の証明が必要になるのですが、Airbnbに滞在すると、この「住所の証明」をする時のホスト側の手間が増えます。
ホームステイなら、語学学校や手配業者が発行してくれるホストファミリー情報の書類を住所証明として使えるのですが、個人で手配した滞在先の場合は、ホストに住所証明ができる書類の発行を自分でお願いしないといけません。
さらに、住所証明書類の発行ができたとしても、ホストが利用している銀行と同じ銀行でしか口座開設できない・住所の証明を確認するための銀行からの電話にホストに対応してもらうなど、少し不便で面倒な手続きも必要です。
私が滞在したAirbnbのホストは、多数のワーホリメーカーを過去に受け入れ住所証明を複数発行していた過去があり、銀行から「あなたの住所を使って銀行口座を開くことはもうできないかもしれない」と注意されていたため、私には住所証明が出ませんでした。

そんな時は、お金は無駄になってしまいますが、3~4泊分だけ安いアコモデーションを手配して、住所証明だけもらうことも必要になってくるかもしれません。
「住所証明を出せるか」は、ホストに一度確認することをおススメします。
デメリット3.トラブルがあっても自分で解決しなければならない
ホームステイでトラブルがあった場合、語学学校スタッフや留学エージェントの担当者さん、ホームステイコーディネーターが間に入ってくれますし、相談にも乗ってくれます。
ですが、Airbnbでトラブルがあった時は、すべて自分で解決しなければいけません。
もちろん何事もなければいいのですが、家の物を壊してしまったり、部屋のカーテンをカビだらけにしてしまった時の対処もすべて自分。
加入している海外旅行保険で保障される可能性もありますが、保険会社や保険内容によって異なるかと思いますので、確認が必要です。
デメリット4.ホストとの交流がないAirbnbもある
メリットの中で、「地元の人との交流もAirbnbで可能」という点を挙げましたが、ホストが別な場所に住んでいる場合、交流が持てないこともあります。

ホームステイでもAirbnbでも、ホスト(ホストファミリー)が働いているのは同じなので、結局は自分からコミュニケーションを取ろうとする気持ちが大事ですね!
AirbnbでシェアハウスGETできた話
快適だった3週間のAirbnbでの滞在が終わる最終日、ホストのリズさんからこんな提案がありました。

そう!ホストが許可してくれれば、滞在したAirbnbをシェアハウスの契約に変更することが可能なのです!
Airbnbをシェアハウス契約に変更する場合、以下の項目をホストと話し合う必要があります。
- 家賃&ボンド(デポジット)
- 退去する時の通知(ノーティス)は何週間か?
- 家賃に含まれるもの
- 追加で料金を徴収される可能性
- ハウスルール
- 提供されているスペース・アメニティは、入居後も使用可能か?
細かい確認は必要になりますが、Airbnb→シェアハウスへの切り替えをホスト側が提案してくれたなら、ある程度譲歩してくれるでしょう。
なぜ、Airbnb→シェアハウスに切り替え可能なのか?
本来一人で住んでいても高額な家賃や住宅ローンを払えてしまう人が、なぜシェアメイトとして受け入れてくれるのか?
私のホスト曰く、シェアメイトを入れた場合、以下のような利点があるようです。
- 家賃が定期的に入ってくる
- 自分の生活に支障がなければ、むしろいてくれた方がお互い助け合えてありがたい
そして、留学生やワーホリメーカーにとっては、以下のようなメリットがあります。
- 家賃を安く設定してくれる(私の場合一人部屋で週$170)
- 入居前のデポジットなし
- 退去前の通知(ノーティス)ナシなので好きな時に退去してOK
経済的に余裕があるホストが「戻ってきてもいいよ」と言ってくれる場合、シェアメイトを入れてお金儲けをしようと思っていることはほとんどありません。
Airbnbで滞在先を決める時に注意したポイント
Airbnbからシェアハウスに切り替えるというありがたい経験をさせていただいた私ですが、滞在先を決めるにあたって注意したポイントがいくつかあります。
1.国籍問わず様々な人種のゲストから高い評価のレビューがあるホスト
Airbnbで滞在先を決める際、スーパーホストであることやレビューでの評価が高いホストを選ぶことは大前提なのですが、国籍問わず様々な人種のゲストから高い評価のレビューがあるホストは安定感があります。
例えば、ヨーロッパ系(白人)からのレビューばかりだと、アジア系・アフリカ系・中東系などのゲストに対するホストの対応はどうか?を確認することができません。
私はオーストラリアで人種差別を受けたことがありますし、Airbnbでもアジア人ゲストに対する人種差別があるとニュースで見たので、同じオセアニアにあるニュージーランドのAirbnbは大丈夫か、不安だったのを覚えています。

2.滞在先周辺の環境と治安が良いエリア
次に大事なポイントは、滞在先周辺の環境と治安がいいか?という点です。
環境と治安がいいエリアは家賃相場が高いのですが、そこに住める人は経済的に安定している人が多い傾向にあります。
軽犯罪も少なく、街を歩いていても「F***」などの罵り言葉や人種差別的な言葉を使う人も少ないため、安心して過ごすことができます。
環境と治安がいいエリアでは、住んでいる人たちも「このエリアの人たちはいい人たちが多い」と口を揃えて話すので、地元民からも愛されるのですね!
3.共同スペースシェアの場合、同性のホスト
Airbnbは、自宅の空いている部屋を貸し出しているので、ホストもその場所に住んでいるケースが多い傾向があります。
同じ建物内に住んでいる場合、キッチンやバスルーム・トイレ等の共同スペースはシェアとなりますので、同性のホストを選んだ方が安心です。
4.自分以外の滞在者がいない(受け入れは常に旅行者1人)
旅行者にとって、旅の目的は人それぞれ。
- グループで遊び放題・パーティ三昧したい人
- 何もせずにのんびりゆっくり過ごしたい人
- ひたすら観光したい人
- グルメの旅
複数の旅行者の同時受け入れが可能なAirbnbの場合、滞在する期間中にどんな人が入ってくるかわかりません。
最悪の場合、騒がしいグループの人たちと一緒になる可能性もあります。
でも、常に1人の旅行者しか受け入れてないホストの滞在先では、そのリスクはゼロになるのです。
5.ホストが旅好き!世界中から来るゲストに会うことを楽しんでいる
英語ネイティブでない日本人が、海外のAirbnbでホストとコミュニケーションを取る時、一番話しやすい話題は「旅・旅行」だと(私は)思います。
人種・国籍・文化・習慣・働き方・政治が全く違う国の人でも、旅行の話題って(ある意味)無難で情報交換しやすいですよね?
そして、使う単語も難しくない!!
自分が旅行者(や留学生・ワーホリメーカー)として海外に行く時、滞在先のホストも旅好きで世界中から来るゲストに会うことを楽しんでいるのなら、「旅」が共通の話題となるでしょう。
Airbnb滞在中に気を付けたこと
Airbnbをシェアハウスに契約変更しよう!なんてことは全く考えていませんでしたが、オーナーさんもゲストの評価をするAirbnbでの滞在中は、めちゃめちゃ気を付けていたことがあります。
1:相手の状況を理解する
Airbnbのホストは、地元の人なので、平日は仕事があります。
私のホストのリズさんはとてもいい人だったのですが、私が滞在していた期間中は仕事が忙しく、とてもストレスが溜まっていたようでした。
「責任のあるポジションに就いていて仕事のできる女性は、部屋が散らかる傾向にある(多忙なため)」というバリキャリの特徴を教えてもらったことがあるのですが、リズさんの場合も同じで、週の終わりに近づくとリビングやキッチンが散らかります。
でも、共有スペースが散らかっていたとしても、泥やカビやホコリで「汚い」わけじゃない。
リズさんからは「So sorry for the mess (散らかっていてホントにごめん)」と何度も言われましたが、その状況を理解して「全然大丈夫~!気にしな~い」と言い続けていたら、「一緒に暮らすのがめちゃくちゃ楽だから、戻ってきていいよ」という結果となりました。
2:気づいたら「手伝うよ」と一声かけておく
日ごろから良くしてくれているホストが忙しい状況を理解できると、時間に余裕がある「旅人」の私は、ちょっとだけなら相手の役に立てるかな?と心にも余裕が出てきます。
そこで、「手助けが必要だったら言ってね~」と一声かけておくように心がけていました。
例えば、天気の変わりやすいオークランドでは、突然雨が降り出すことが当たり前にあるので、出勤前に洗濯物を外に干してスコールが来ると、全部台無しになります。
そんな時、「今日は家にいるから、雨が降ったら物干しラックを家に入れておきましょうか?」と伝えておき、「助かるわお願い!!」と言われたら中に入れるだけでいい。
別に、奴隷のように掃除したり洗い物するということではなく、人手が欲しい(であろうと予想される)時に助っ人になるだけです。
Airbnbでの滞在はワーホリにもおススメしたい
もしも、留学やワーホリでホームステイをするのが嫌なら、選択肢の一つとしてAirbnbを検討してみてもいいのではないかと思います。
ホームステイと同じように、Airbnbのホストにも相性がありますが、自分で納得して予約できるという点においては、ホームステイよりも自由度が高いのは確かです。