海外に渡航し、ホームステイでの滞在が終盤に差し掛かると始まる「シェアハウス探し」!
私はオーストラリアに滞在している2年の間だけで、25件の部屋の見学と都市移動を含めた6回の引っ越しをしました(25件の見学のうち、約20件は1年目にしています)。
「とりあえず入っておこう」と思う家と、「この家に入りたい!」と思う家は違うのですが、まずは引っ越し先を見つけないといけません。
ということで今日は、経験上ワーホリ人気国の中でも一番家探しが難しかった、シドニーでのシェアハウスの探し方と見学の実践ポイントを詳しくお話ししたいと思います。
目次
シェアハウス探しで最低限覚えてほしい用語
シェアハウスを探す時に、まず覚えてほしい単語をリストにしました。
- Bond(ボンド)…敷金・礼金のこと。Deposit(デポジット)と言う人もいる。
- Rent(レント)…家賃のこと。
- Inspection(インスペクション)…家の見学のこと。House viewingとも言う。
- Notice(ノーティス)…家を退去するお知らせ(ノーティス期間とは、退去の何週間前までに通知しなければならないか?という期間のこと)。
- Minimum stay(ミニマムステイ)…最低入居期間。ミニマムと略される。
- Furnished(ファーニッシュド)…家具付き。家具ナシはunfurnished。
- Utilities(ユーティリティーズ)…水光熱費。
- Flat(フラット)…アパートタイプ部屋のこと。アパートの一室のシェアをフラットシェア、一軒家のシェアはハウスシェアのように覚えると覚えやすい。
- Own room(オウンルーム)…一人部屋のこと。
- Master Room(マスタールーム)…家の中で一番広い、バス・トイレ付の部屋。
オーストラリアのシェアハウス家賃相場
渡航する都市や部屋タイプによって若干の差はありますが、まずはオーストラリアの家賃相場を見ていきましょう!
- 3人部屋…$130~160
- 2人部屋…$150~190
- 1人部屋…$180~250
私の経験上、シドニー中心部の安い物件で、週のレントが$120~130の部屋は、入居者の人数が多いルームシェアか、めっちゃ汚い家の可能性が高いです。レントが安いのに、ずっとシェアメイトを募集している物件には期待しないようにしましょう!
シェアハウスの情報収集方法
シェアハウスの情報を集める方法は「賃貸情報サイト」が主流になりますが、それだけがすべてではありません。
ここでは、実際に私が使ったすべての方法をお話ししようと思います。
【まずは定番】シェアハウス情報サイト
英語の情報サイト
Gumtree
オーストラリア全土で使われている総合情報サイト。
全国籍対象、多国籍な環境で生活したい人は主にこちらのサイトで探しています。
Flatmates.com
ルームメイト募集や賃貸情報を掲載している情報サイト。
レントの上限、住みたい地区などをフィルターにかけて検索すると、すごく使いやすいです。
ほとんどの募集広告に写真があるので、イメージしやすいですよ!
日本語の情報サイト
Jams.tv
日本人向けの日本語情報サイト。
シドニーでシェアハウスを探す際、情報の更新が一番頻繁に行われていたのがこちらのサイトでした。
実際見学に行くとわかりますが、Gumtreeに乗っている物件よりもきれいなところが多いです!!
NICHIGO PRESS(日豪プレス)
こちらも日本語の情報サイト。
ゴールドコーストに住んでいた時は、Jams tvよりも日豪プレスの方が、家を探しやすかった記憶があります。
パースに住んでいた友人も、こちらのサイトを一番利用したと言っていました。
Cheers
こちらも日本語の情報サイト。
上記2つのサイトと合わせて情報取集してみましょう!
友人からの紹介・口コミ
留学生やワーキングホリデーメーカーは、人の出入りが流動的。
語学学校が終わったら母国に帰国したり、ファームにセカンドビザを取りに行ったり、自由に都市移動する人もいます。
誰かに出会ったら、Facebook・Instagram・TwitterなどのSNSで繋がっておくと、タイムライン上で「うちのシェアハウスに空きが出るよ~!誰か入りたい人いない?」という投稿が流れてくることがよくあります。
日頃から、様々な国籍の友人と情報交換をして、誰がいつ移動するのかをある程度把握しておくこともタイミングよくシェアハウスをゲットできる秘策です。
語学学校の掲示板
語学学校には、情報交換用の掲示板を用意しているところも多くあります。
自分が住んでいるシェアハウスに空き部屋が出た時に、フラットメイト募集情報を掲示するケースもあるので要チェックです!
学校によって、この掲示板がある学校とない学校があります。
留学エージェントの掲示板
利用する生徒の情報交換が活発で、自社で用意している掲示板に住まい情報などを掲載してくれている無料エージェントがあります。
情報量はエージェントによって差がありますが、ご縁があった方はラッキーですね!
そんなとこでも!?外国人の友人のハウスパーティー&ディナー
オーストラリアでは、ブラジル人・イタリア人・スペイン人などの若者が頻繁にハウスパーティーを開きます。
パーティーとまではいかなくても、仲のいい人同士で集まってディナーを食べることもよくあるのですが、留学生同士お互いにどんな部屋に住んでいるかは気になるところですよね?
遊びに行けば、必然的に家の中を見ることになりますし、いくら家賃を払っているのか?シェアハウスの住み心地は?どんな人たちと一緒に住んでいるか?シェアハウス・フラットメイトの愚痴など、話すことは山ほどあります。
もちろんメインは交流を楽しむことですが、友人がどんなお部屋に住んでいるのかもちゃっかり拝見しちゃいましょう!
シェアハウスの探し方と見学の実践ポイント
ではここから、シェアハウスの探し方と見学の実践ポイントの解説をしていきます。
1.まずは自分の基準を決めましょう
人間誰しも「いい家に住みたい」と思うのに、シェアハウス探しではなかなか気に入る家が見つからず、時には妥協しなきゃいけないこともある…。
ということで、少なくとも以下の4つだけは、最低基準(許容範囲)を定めておきましょう!
- 住むエリアから都市中心部まで(もしくは学校・職場まで)の公共交通機関を利用した所要時間
- オウンルームがいいのか、ルームシェアでもいいのか
- レントの上限はいくらか
- フラット・シェアハウス全体の同居人は、何人まで許容範囲か
2.実際にクラシファイドで部屋を検索する
ここからは実践です(クラシファイドの一つ「Flatmates.com」を使って解説します)。
例えば、「シドニー」のシェアハウスで、週の家賃「$250以下」の物件の「最新情報」を探したい!と思ったら、下の写真のように入力し条件を絞っていきましょう↓

地図上の「赤いプライスタグ」で表示されているように、どこにいくらの物件があるか見ることができるのですが、詳細は1つ1つ覗いていかないといけないので、下のように物件の一覧を表示します。

シドニーの物件は、はっきり言ってルームシェアでも超高いのですが、その中でも割とリーズナブルな「週$150」の物件を見つけました。ダウンタウンまで徒歩で行ける、ピアモントの物件です。
気になるので、クリックして詳細を見てみましょう。

この物件はフラットシェアで、ベッドルームが2つ、バスルームも2つ、5人がここに住んでいるようです。
さらに
- ボンドは2週間分のレント代(この場合$300)
- 水光熱費は家賃に含まれている
- 家具付き
- 最低入居期間2か月
と、このシェアハウスの詳細が記載されています。
一番下のGenderのところに「Anyone welcome」と書いてありますが、「誰でも歓迎」って気になりますよね?
次の画像を見ると詳細が載っています↓

ここで、実は女性1人募集と書いてありますね!
でも、部屋は他の4人とシェアで、アパートには合計5人いると言っています。
ん?そうなると部屋割りは…部屋が2つあるから…
と、説明の訳が分からないので、実際の部屋の内訳は見学で確認です!!
その他、周辺情報なども記載されています↓↓

フラットメイトは、コロンビア人、ベトナム人、ブラジル人、ニュージーランド人ですね!
そして、この物件はどの辺にあるのか、地図上で教えてくれています↓

ここまで詳細を見て、ちょっと見学してみたいな~と思ったら、オーナーさんに連絡してみましょう!!
3.見学の予定を組む
これに関しては、初心者でも回り道せず、すぐに導入できるよう、「家が見つからない?見学40件で心得た効率的な海外シェアハウス探し5カ条」という記事で詳しく書いていますので、参考にしてください。
※この記事の最後にもリンクを用意しています!
4.見学の実践ポイント
私が見学の際、部屋や共有スペースについて必ず確認することはこちらです。
- どの程度クローゼットのスペースがもらえるか
- 自分の使用するバス・トイレは何人とシェアするのか
- シャワーの使用時間に制限はあるのか
- 住んでいる人の国籍、仕事、人柄
- シェアメイトの生活リズムとキッチンの込み合う時間帯
- 十分な調味料スペースを確保できるか
- 冷蔵庫・冷凍庫のスペースはどの程度与えられるのか
- 洗濯物を干すエリアはどの程度あるのか
- 週の洗濯回数の上限
- 掃除はどうしているのか
- 友人を連れてくることはOKか(NGでも特に問題はないですが、念のため)
- 冷暖房の設置はあるか、使用はOKか
- 布団のスペアはあるか、リネン類は貸出か、自分持ちか
- その他ハウスルールはあるか
ここまで確認したら、次に周辺環境も訪ねてみましょう。
- 最寄りのスーパーはどこで、家からどのくらいか
- 公共交通機関は頻繁に家の近くを通るか
- 夜の治安はどうか
そして、募集広告に載っていた料金や条件の内容と、見学で実際にオーナーさんから聞く内容に違いはないか、再度確認しましょう!
- ボンドはいくらか
- レントはいくらか
- 水光熱費、インターネットはレントに含まれているか
- トイレットペーパー、洗剤、その他の日用品はレントに含まれているか
- 時期によって、追加で徴収される料金(例:冬期のガス代など)はあるか
- 最低入居期間は何ヶ月か
- 退去の際のノーティス期間は何週間か
- 家のオウンキーと、エレベーター用のセキュリティキーは両方もらえるか
一軒家ではないフラット(マンション)のシェアでは、家のオウンキーがもらえても、エレベーター用のセキュリティキーが個別にもらえないところがあります。これがなければエレベーターに乗れませんし、部屋ごとにしか用意してないフラットもありますので、必ずそれぞれ確認しましょう!
「この家に入りたいかも!」と思う家があった時に、しっかり確認すれば大丈夫ですよ。
5.入居日について最終確認
あなたの入居希望日と、物件の入居可能日を確認して、もし数日のズレがあった場合、オーナーさんと交渉することになります。
1日から入居可能だが、自分は4日に入りたい→3日のズレがある
この場合、数日のズレなら気にせず、「4日に入居でいいよ~」と言ってくれることの方が多いのですが、確実に1日に入ってほしいというオーナーさんもいるようです。
もし気に入ったところがあったら、入居していない分の3日分の家賃を払って、家を確保したほうが無難な場合もあります…というアドバイスをもらいましたが、私はラッキーなことにこのようなケースに当たったことはありませんでした。
6.ボンドを払ったら領収書をもらう
入居したい部屋を見つけたら、次にボンドの支払いに移るのですが、その際必ずお金を受け取ったオーナーさんから領収書をもらってください。
後になって、ボンドを受け取っていないと言いだしたり、ボンドを返してくれないオーナーさんもいるので、支払いに関してはすべて記録で残しておくことが重要です。
見学前に「デポジット」を請求してくる人がいますが、契約も何もしていない状態でお金を請求することは本来ありません!悪徳物件ですので絶対支払わないように注意しましょう!そして、そういった物件への見学も避けるべきです!
見学する際の注意点
見学に行くときの注意ですが、できるだけ友達に付き添ってもらうほうがベター。
特に探し始めの頃は、見ている物件が相場と照らし合わせてどうか、自分の目だけではわからない点、見落としている部分があるかもしれません。
また、確認事項を頭に入れたつもりでも、抜けていることもあります。
聞き忘れていたことを友人がフォローして確認してくれるなど、先にシェアハウスの見学を経験した人のアドバイスは心強いです!
慣れてしまえば、一人でも入居の決断をすることができますが、見学に行った際のトラブルなんかもチラホラ聞きますので、見学の同行者がいるに越したことはありません。
いい家を見つける最大のポイント
ここまで「シェアハウス見学の実践ポイント」をお話してきましたが、いい家を見つける最大のポイントは、本当に気に入る家に出会うまでシェアハウス探しをやめないこと。
ずっと情報集めをしていろという訳ではありませんが、私がオーストラリアで一番気に入る家に出会うまでは、心のどこかでずっと「引っ越したい」という思いは消えませんでした。
思い立った時に情報サイトを覗いてみたら、いい物件が載っているかもしれませんし、たまたま遊びに行った友人の家が気に入る部屋かもしれませんよ!
まとめ
シェアハウスに何度か見学に行ってみると、慣れてきてコツを掴むことができます。
直感が必要な時もありますが、自分にとってどの程度なら妥協できるか?をしっかり見極めて、納得のいくシェアハウスに住めるよう、祈っています!