海外で、自力で物件を見つけてお金を支払い契約するシェアハウス探し!
ホームステイの手配は語学学校や斡旋業者のお膳立てがあるため、本当の意味での海外生活はシェアハウスから始まると言っても過言ではありません。
そこで感じるのは「見つかるかな…?」「変なことに巻き込まれたらどうしよう…」という不安。

そこでこのページでは、
- ニュージーランド/オークランドのシェアハウス家賃相場
- シェアハウスの探し方のコツと注意点
について紹介します。
目次
ニュージーランド・オークランドのシェアハウス家賃相場
ニュージーランド・オークランドの家賃相場は以下の通りです。
- オウンルーム(1人部屋):NZD$170~250/週
- ルームシェア(2人部屋):NZD$150~200/週
- リビングシェア:NZD$150~180/週
- サンルーム:NZD$150~180/週
家賃は1週間ごとの料金となり、1ヶ月にするとNZD$700~1000(約7万円~10万円)くらいかかります。
部屋タイプは基本的に1人部屋が多く、リビング・キッチン・バス・トイレはルームメイトと共同になることが一般的です。
オークランドシティ(中心部)やその周辺は比較的家賃が高く、ゾーン2→ゾーン3と離れるにつれて次第に安くなっていきます。
ただし、ミッションベイという海辺の郊外、デボンポートといった高級住宅地は人気なので例外です。
シェアハウスの部屋タイプ
オウンルーム(1人部屋):NZD$170~250/週

オウンルームの部屋タイプは、部屋に専用バス・トイレが付いている「マスタールーム」と、お部屋のみの「セカンドルーム」があります。
マスタールームの一人部屋は、家賃がNZD$200~250/週と比較的高めですが、フラットメイトとトイレやシャワーの利用時間が被ったり混み合うことがなく、使いたい時に使える点はメリットとなります。
セカンドルームの一人部屋は、NZD$170~200/週が相場です。
見つけた方法は、Airbnb(エアービーアンドビー、略してエアビー)です。

オークランドで一番長く住んだ家賃NZD$170/週のシェアハウス
ルームシェア(2人部屋):NZD$150~200/週

ルームシェアのお部屋の例
ルームシェア用のお部屋は、
- 一つの部屋に二段ベッドが入っている
- 一つの部屋にシングルベッドが2つ入っている
といったタイプが主流です。
シティ中心部には、1つの部屋に二段ベッドが2つ入っていて、合計4人でのルームシェアもあります。
リビングシェア:NZD$150~200/週

リビングシェアのお部屋の例
オークランド中心部のフラットで見かけるお部屋タイプです。
リビングの一角をパーテーションで区切り、部屋を作って居住します。
スペース内には「ベッド(or マットレス)+ デスク + 荷物棚(or ハンガーラック)」といった用意があることが一般的です。
サンルーム:NZD$150~200/週

サンルームのお部屋の例
サンルームも、オークランド中心部のフラットでたまに見かける部屋タイプです。
元々は洗濯物を乾かすために設置されているサンルームですが、スペースを部屋として貸し出していることがあります。
広さが3畳ぐらいしかないため、ベッドやマットレスを置くと一杯になりますが、寝ることとシャワーを浴びるためだけに帰宅する人にとっては節約向きのありがたい部屋です。
シェアハウス探しで覚えておくと便利な英単語や用語
シェアハウス探しで必要な英単語
以下は、シェアハウス探しで利用するクラシファイドでよく見かける英単語です。
- Own room (オウンルーム) …1人部屋のこと。
- Shared room(シェアドルーム)…一部屋を何人かでシェアする部屋のこと。
- Master Room (マスタールーム) …家の中で一番広い専用バス・トイレ付の部屋。
- Bond (ボンド) …敷金・礼金のこと。
- Rent (レント) …家賃のこと。
- Inspection (インスペクション) …家の見学のこと。
- House viewing (ハウスビューイング) …同じく家の見学のこと。
- Notice (ノーティス) …家を退去するお知らせ。
- 2 weeks notise (トゥーウィークスノーティス) …2週間前通知(NZの退去前通知は2週間が基本)。
- Minimum stay (ミニマムステイ) …最低入居期間。ミニマムと略される。
- Furnished (ファーニッシュド) …家具付き。家具ナシはunfurnished (アンファーニッシュド) 。
- Utilities (ユーティリティーズ) …水光熱費。
- Water(ウォーター)…水道代。
- Power(パワー)…電気代。
- Gas(ガス)…ガス代。
- Laundry (ランドリー) …洗濯(洗濯機の利用にお金がかかることがある)。
- Flat (フラット) …アパートタイプの部屋のこと。
日本語のクラシファイドでも、「家賃」「敷金」とは書かず「レント」「ボンド」「ミニマム」「ノーティス」と書かれているので、早いうちに慣れておくとGOODです。
シェアハウス探しで覚えておくと便利な用語
ニュージーランドのシェアハウス探しで覚えておくと便利な用語は、次のものになります。
■Classifieds(クラシファイド)
求人情報や物件情報などを目的別・地域別に分類し、個人が募集広告を掲載したり告知できる媒体・掲示板。
■Granny Flat(グラニーフラット)
母屋と同じ敷地内にある「離れ」のこと。祖父母などが住む「老人用の離れ」が由来となりその名がついた。
■Flat mate (フラットメイト)
シェアハウスに一緒に住む同居人のこと(ルームメイトとも言う)。ニュージーランドでは、家タイプがアパート・マンションでも一軒家でも「フラットメイト」という言葉が使われることが多い。
シェアハウス探しで使うクラシファイド
ニュージーランド・オークランドでシェアハウスを探すときは、以下のクラシファイドをよく利用します。
1.NZdaisuki.com
NZdaisuki.comは日本語のクラシファイドです。
日本人のオーナーさんに管理されているシェアハウス情報が多く、ニュージーランドに到着したばかりでも英語に自信がなくても大丈夫なため、家を探すハードルは低くなります。
ホテル代わりに入れるシェアハウスや、最低入居期間がないシェアハウスもあり、現地到着後に滞在するホームステイからすぐに引っ越す場合に役立ちます。
ただし、フラットメイト募集広告にシェアハウスの写真が掲載されていないことがほとんどなので、見学するまで部屋の雰囲気がつかめません。
シェアハウスのオーナーさんに写真を送ってもらうことも可能ですが、他のクラシファイドも併せて利用することをおすすめします。
2.Teade Me
Trade Meは、現地の人向けの英語版クラシファイドです。
Trade Meでシェアハウス探しをしてみて感じたことは、利用者が日本人だけではないため競争率が高いという印象。
「フルタイムの学生 or フルタイムワーカー」を募集している広告が多く、現地に到着したばかりで仕事がない状態では連絡しても全く返信がもらえませんでした。

また、募集広告で記載されている家賃の値段は水光熱費が別になっていることが多いので、注意して詳細を読む必要があります。
3.nzflatmates
nzflatmatesは、ニュージーランドのフラッティング専用のサイトです。
都市ごとにカテゴリーで分かれていて、オークランド以外のクライストチャーチやウェリントンといった都市のフラッティング情報も掲載されています。
物件の写真付きなので、見やすくて使いやすいです。
4.Flatmates Wanted in Auckland
Flatmates Wanted in Aucklandは、Facebook上にある公開ページです。
利用するためには、グループに参加し承認を得る必要があります。
フラットの情報は写真付きで掲載されていて、どんな人が募集しているのかも確認できるので、オークランドでの家探しには使いやすいと思いました。
連絡はFacebookメッセンジャー経由のため、送信したメッセージが既読されたか確認できます(やり取りはすべて英語です)。
【実践】シェアハウスの探し方
それではここから、ニュージーランド・オークランドでのシェアハウスの探し方を紹介します。
- 【前準備】携帯電話を契約する
- シェアハウス情報を検索する
- 狙うのは最新の「フラットメイト募集」投稿
- 見学の予約をする
- 見学には一応ボンドを持って行く
- 見学で確認するチェック項目
- 入居日を最終確認する
- ボンドを払ったら領収書をもらう
1.【前準備】携帯電話を契約する
ニュージーランド・オークランドでシェアハウスを探す際、オーナーさんへの連絡は携帯電話のテキストメッセージの利用がメインとなります。
フラットメイト募集広告にはメールアドレスが記載されていることがありますが、簡単に返信しやすいテキストメッセージの方がおすすめ!
まずは、携帯電話番号を取得しましょう。
2.シェアハウス情報を検索する
シェアハウス情報の検索は、
- クラシファイドの募集広告
- FacebookページなどのSNS
- 友人・知人からの紹介や口コミ
- 語学学校の掲示板
- 留学エージェントの掲示板
といった方法がありますが、一番情報量が多いのはクラシファイドです。
Facebookページも割と情報交換が活発なので、この2つが主流になります。
3.狙うのは最新の「フラットメイト募集」投稿
クラシファイドやFacebookページで見つけた「フラットメイト募集」投稿は、いい物件なら2~3日で入居者が決まってしまいます。
特に「Trade Me」は、日本人だけでなく現地の人や外国人留学生も利用するので、競争率が高くなります。
そこで狙うのは、クラシファイドにアクセスした当日か前日に投稿された募集です。
4.見学予約をする
良さそうなフラットメイト募集投稿を見つけたら、見学予約を取るために連絡してみましょう!
「国籍、性別、年齢、職業を書いてテキストで送って」と記載されている投稿もありますので、1通目のテキストメッセージにすべて含めます。
【英文】
Hi. I’m Chifunny, 27 year-old Japanese female full-time worker. I saw your room’s advert and am interested in it. I’d like to have an inspection (house viewing) if the room is still available.
Thank you.【日本語訳】
「こんにちは、27歳の日本人女性、フルタイムワーカーのチファニです。あなたの部屋の広告を拝見し、興味があります。もしまだ部屋が空いていたら見学させていただきたいです。」
先にも述べた通り、オークランドでシェアハウス探しをすると、連絡しても返信がないことがよくあります。
そんな時は「【海外シェアハウスの探し方】家が見つからない時の裏技と戦略」という記事を参考にしてみてください。
5.見学には一応ボンドを持って行く
海外のシェアハウスでは、一番早くボンドを支払った人が入居できるというルールを採用していることが多いです。
見学したシェアハウスが気に入り、即決してボンドを支払ったら、その後に予定されている他の人の見学は断ってくれます。
場合によっては、NZD$50~100を手付金として見学当日に支払い残りは後日でもOK!なこともあるので、見学に行くときはボンドを用意しておくと便利です。
6.見学で確認するチェック項目
実際に見学に行くことができたら、オーナーさんが部屋を案内してくれます。
各部屋を見て回りながら、以下の項目を確認してみましょう。
- どの程度クローゼットのスペースがもらえるか?
- 使用するバス・トイレは何人とシェアするのか?
- シャワーの使用時間に制限はあるのか?
- 住んでいる人の国籍、仕事、人柄
- シェアメイトの生活リズムとキッチンの込み合う時間帯
- 冷蔵庫・冷凍庫・調味料を置くスペースはどの程度か?
- 洗濯物を干すエリアはどの程度か?
- 週の洗濯回数の上限
- 掃除当番はあるのか?クリーナーが入るのか?
- 友人を連れてくることはOKか?
- 冷暖房の設置はあるか?使用はOKか?
- 布団のスペアはあるか?リネン類は貸出か?自分持ちか?
- その他ハウスルールはあるか?
また、生活する上では周辺環境も大事なので、確認しておきましょう。
- 最寄りのスーパーの場所と家からの所要時間(徒歩)
- 公共交通機関(バス)は頻繁に家の近くを通るか?
- 夜の治安
最後に、シェアメイト募集広告に載っていた料金や条件の内容と、見学で実際にオーナーさんから聞く内容に相違はないか、再度確認します。
- ボンドはいくらか?
- レントはいくらか?
- 水光熱費、インターネットはレントに含まれているか?
- トイレットペーパー、洗剤、その他の日用品はレントに含まれているか?
- 時期によって追加で徴収される料金(例:冬期のガス代など)はあるか?
- 最低入居期間は何ヶ月か?
- 退去の際のノーティス期間は何週間か?
- 家のオウンキーと、エレベーター用のセキュリティキーは両方もらえるか?
フラット(マンション)の物件では、家の玄関のオウンキーがもらえても、エレベーター用のセキュリティキーが個別にもらえないところがあります。
セキュリティキーがなければエレベーターに乗ることができず、同室のルームメイトとシェアで利用しなければいけません。

7.入居可能日を最終確認する
もし、見学した家が気に入ったら、入居可能日を確認します。
あなたの入居希望日と、前の入居者の退去日に数日の期間が空くこともよくありますが、その場合は希望の入居日まで待ってもらえるか、交渉が必要です。
大抵の場合、数日~1週間ぐらいまでなら待ってもらえます。
また、シェアハウスの入居可能日が、ホームステイ契約終了日よりも後になることがあります。
その際は、語学学校や斡旋業者にホームステイ先の延長が可能か確認してみましょう!
8.ボンドを払ったら領収書をもらう
気に入ったシェアハウスが見つかり、ボンドを支払ったら必ず領収書をもらいましょう。
領収書をもらわないと、
- 後になって「ボンドを受け取っていない」と言い出す
- ボンドを返してくれない
といったトラブルが起こる可能性も否めません。
シェアハウス探しや見学の注意点
シェアハウス見学をするときは、注意すべき点が2つあります。
- シェアハウス見学では料金は発生しない
- 見学に行く時はできるだけ友人に付き添ってもらう
1.シェアハウス見学では料金は発生しない
悪質なシェアハウスのオーナーさんは、シェアハウス見学の予約をするだけで料金を請求してくることがあります。
「先にボンドを支払わなければ見学に進めない」という手口ですが、実際に物件を見ていない段階で料金は発生しません。
また、オーナーさんに会っていない状態で、第三者にお金を預けることも危険です。
- 見学予約の段階で料金を請求されても支払わない
- 見学に行けることになっても絶対に行かない
2.見学に行く時はできるだけ友人に付き添ってもらう
シェアハウス見学に行くときは、できるだけ友達に付き添ってもらう方がベター。
特にシェアハウスを探し始めたばかりの頃は、見学している物件が相場と照らし合わせてどうなのか、自分の目だけではわからない点があります。
また、確認事項を頭に入れたつもりでも聞き忘れたり、見落としている部分があるかもしれません。
抜けた確認事項を友人が確認してくれるなど、フォローが心強いこともあります。
シェアハウス見学に慣れてしまえば一人でも入居の決断をすることができますが、見学時のトラブルも時々聞くので、見学の同行者がいるに越したことはありません。
【まとめ】ずっと同じシェアハウスに住まなくてもOK!
ワーホリを利用して1年海外に住むと、仕事場が変わったり都市移動などで引っ越すことがよくあります。

シェアハウス入居時に支払うボンドは、基本的には退去時に返ってきます。
そのため、
- 住み心地があまりよくない
- フラットメイトと上手くいかない
- 職場の近くに住みたい
- 他の都市に移り住む
といった理由でシェアハウスを変えることはよくある話です。

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