
「カナダのホームステイは、はずれが多い」というウワサを耳にしたことはありませんか?
私は、ワーホリ1ヶ国目のオーストラリアで語学学校の日本人カウンセラーをしていた頃にその噂を耳にしました。
その後カナダに2ヶ国ワーホリに行くことになったのですが、
- シェアハウスに移るまで荷物を増やしたくない!
- 海外での現地生活をスムーズに始めるためにローカル情報が欲しい!
と考えたら、最初の滞在に関してはホームステイ以外でベストな方法を思いつきませんでした。
語学学校勤務でホームステイの裏側を嫌という程見せつけられ、心の中は不安でいっぱい…。
でも、そんな嫌悪感があり裏事情を知っていたからこそ、「カナダのホームステイは、はずれが多い」と言われている中、「あたり」と言われる+Aホストファミリーを引き当てることに成功したのかもしれません。
確かに、自分との相性がいいホームステイ先に当たるかハズれるかは運次第だと思いますが、ちょっと考え方を変えたり、カナダのホームステイ事情を知って頭を使って行動すれば「あたり」を引き寄せられるのかも…?
と思ったのでこのページでは、
- ホームステイの当たり・はずれについて
- カナダのホームステイ事情!はずれが多いと言われるのはなぜ?(他国と比較)
- あたりのホストファミリーを引き寄せたリクエスト方法
- ホストファミリーがはずれだった時の対処法
についてお話したいと思います。
目次
ホームステイの「あたり」「はずれ」って何?
初めての海外留学やワーキングホリデーで語学学校に通うと、こんな会話を耳にするようになります。


ここで話されている「あたり」「はずれ」というのは、自分と相性のいいホストファミリーに当たるか?が基準となっています。
留学生がホームステイでの滞在を終えると、ホストファミリーに対するフィードバックがありますが、「評価が良い=自分に合う」という訳ではありません。
過去に受け入れたどの国籍の生徒からも評価がよく、評定スコアが「+A」のホストファミリーでも「合う・合わない」には個人差があります。
具体的には、以下のような例があります。
- お父さんとお母さんは優しいが、子供と合わなくてストレスになる→ハズレだと思う
- 気にして声をかけてくれるが、逆にそれがストレスになる→ハズレだと思う
- そもそも「ホームステイ」に対する理想が高すぎる→ハズレだと思う
個人によってホストファミリーに求めるものや考え方が異なり、「あたり」「はずれ」の定義が変わってしまうのです。

カナダのホームステイではずれが多い理由(他国と比較)
日本人留学生に大人気のカナダ・バンクーバーは、「世界的でもっとも住みやすい街」のひとつとして有名で、世界中から移民がやってきます。
移民の人たちは「大都市」に住んでいることが多いのですが、移民同様、留学やワーキングホリデーで海外に行く多くの日本人も、語学学校や大学がある「大都市」に行きますよね?
多くの人が溢れる「大都市」では、優しくてフレンドリーな地元のカナダ人ホストファミリーの数が足りず、留学生の滞在先を十分に確保できません。
そのため、ホストファミリー登録をしている家庭は、カナダで生まれ育った夫婦家庭よりも移民家庭が多くなってしまうのが現状で、残念ながら、私たちが予想する「ハズレ」の範疇をはるかに超える最悪なホームステイ先も存在します。
実際、カナダのホームステイではずれてしまった友人からは、以下のような話を聞きました。
- 食べ物が独特すぎて口に合わない(なんなら質素な食パンにしてくれ!!)
- そもそも生徒の前で英語を話さない
- 文化が違いすぎてホームステイ先のルールが意味不明
英語圏では、ホームステイ先の「あたり」「はずれ」の話をよく聞きますが、カナダ・バンクーバーの語学学校で出会った友人のハズレ率は約8割ぐらい。
日本人留学生だけに限らず、他の国からカナダに来ていた留学生も何かしらの不満やストレスを抱え、毎日我慢しながら生活していた印象です。
ホームステイであたりを引いたリクエスト方法
カナダのホームステイ事情を事前に知ったとしても、どのホストファミリーを手配されるかは完全に運次第。
でも、「カナダのホームステイで絶対はずれを引きたくない!!」と思ったので、とあるリクエスト方法を試してみました。
ここで紹介するリクエスト方法は、「あたり」を引くために使った方法ではなく、「最悪なホームステイ先」や「はずれ」を回避するために使ったら、偶然にも当たりを引いてしまった方法です。
まず、ホームステイに申し込む際、以下のような質問事項が申込書に記載されています(ない場合は留学エージェントや語学学校からのメールで聞かれることもあります)。
- アレルギーはありますか?
- 健康上の問題はありますか?
- 食事制限はありますか?
- タバコは吸いますか?
- 特別なリクエストはありますか?
ここで注目すべきなのは、最後の「特別なリクエスト」。
語学学校で働いていた頃、この「特別なリクエスト」の欄には以下のような記載がありました。
「学校までの通学が30分以内」
リクエストなので、多くの人は「こうあって欲しい」という願望を書くのが普通ですが、この特別リクエストは100%保証されませんという注意書きと共にある項目です。
でも、私は絶対にハズレを引きたくなかったので、「それは保証できません」と言わせないリクエストをしました。
そのリクエストとは…
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「家の中で、英語以外の言語で会話をする家庭は避けたいです」
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この方法で確実に避けたいのは、受け入れている生徒が目の前にいるのに、英語以外の言語で話している ホストファミリーです。
これが保証できなければ、「ホームステイ先が超最悪で辛い!トラブル&苦情実例13選と解決策」という記事の一例で紹介している、トラブル級の事態となります。
ですが、家族全員がそれぞれの部屋に入ってからも英語で話しているかどうかについては、留学生が踏み込むことではないという点を理解しておきましょう。
さらにこのリクエストに追加して、「最低限普通に生活ができて、食事中の会話が他言語で疎外感を感じたり、会話の中に入れないということさえなければ、国籍や人種は問わない!」ということを強調して伝えることも重要です。

最悪なホームステイを避けるために確認すること
それではここから、「最悪なホームステイを避けるために確認すること」をお話しします。
1.ホストファミリー登録基準の確認
当たり前のことだと思いますが、英語圏に留学している以上、英語を使ってコミュニケーションが取れることが大前提!
ですが実際は、生徒の前で英語を話してくれない家庭も存在します。
そこで確認したいのがホストファミリーの登録基準!
代表的な例を挙げると、以下のような基準があります(ホストファミリー登録基準は国や都市・学校によって変わります)。
- 英語でコミュニケーションを取ることができればホストファミリー登録ができる
- ホストファミリー夫婦のどちらかの第一言語が英語なら登録できる
- 夫婦のどちらかが現地(地元)で育っているならホストファミリー登録ができる
私が怖かったのは、英語が話せる・英語でコミュニケーションをとることができればホストファミリー登録ができるというケース。
つまりこれは、純日本人である私がカナダに移民したとしてもクリアできる基準ということです。
さらに最近は、「英語圏にいながら他の国の文化も学べる一石二鳥のホームステイ」という新しい形のホームステイが出てきています。
簡単に説明すると、カナダに滞在しながら移民家庭にお世話になって、その移民家庭の文化も学べる一石二鳥のホームステイですよ!とのことですが、もちろんメリット・デメリットがあります。
まずは、申し込みを考えているホームステイ手配業者や語学学校のホームステイ登録基準を聞いて、水準が高いかを確認しましょう!
2.渡航する(現地入りする)都市のホームステイ事情の確認
大都市に渡航して、語学学校に通う間ホームステイを経験しようと思っていたけど、ホームステイの登録基準が低くて不安…。
そこで次に確認してみるといいことは、渡航する都市(現地入りする都市)のホームステイ事情。
冒頭でお伝えした通り、世界的に大人気の都市バンクーバーでは、地元カナディアンのホストファミリーの方が少ないのが現状です。
カナダのホームステイで、
- 生の「カナダ英語」のシャワーを浴びたい!
- カナダの文化を地元で生まれ育ったホストファミリーから学びたい!
という希望があるなら、それを叶えられる街に行かなければ難しいかもしれません。
本当は大都市に行きたいけれど、ホームステイでいい経験をしたいからあえて田舎に行くという選択をしなければいけないこともあります。
「あたり」「はずれ」に構わず大都市に行くのか?
「はずれ」のリスクを少なくするため田舎に行くのか?
どちらを選択するかは個人の考え方によりますが、それを決めるためには渡航する都市(現地入りする都市)のホームステイ事情を知っておくことが必要です。
「あたり」の確率を上げるための注意事項
それではここから、「あたり」の確率を上げるために覚えておきたい注意事項についてシェアしようと思います。
1.「○○がいい!」というリクエストは保証されないと覚えておく
先ほどもお伝えしましたが、「特別リクエスト」は100%保証されないものです。
「ホストファミリーはカナダ人がいい」とリクエストしても「保証されません」で終わってしまいます。
実際に私が「家の中で英語以外の言語で会話をする家庭は避けたい」とリクエストしても、(案の定)留学エージェントからは「ホストファミリーは基本生徒の前では英語を話します」と跳ね返されました。
きっと、ほとんどの家庭では英語で会話をしてくれるかもしれません。
ですが、「カナダのホームステイでは家の中で英語を話さないホストファミリーもいると聞いていたので、過去に『英語を話さない』とフィードバックがあったホストファミリーは割り当てないようにお願いします」と言わないと、ハズレを引く可能性は残ります。

2.あまり多くのリクエストをしない
私が語学学校で日本人カウンセラーをしていた時の経験ですが、ホームステイ先のリクエストが多い生徒は、リクエストが少ない(もしくは全くない)生徒よりもホストファミリーが見つかるまでの期間が長い傾向にありました。
実際に受けたリクエストには、以下のようなものがあります。
- 子供がいない家庭じゃないとイヤ!!
- 週に3回はステーキを出してもらえないと絶対ダメ!!
- サッカーのトレーニングをしてくれるホストファミリーを希望!!
ホームステイコーディネーターは、なるべくリクエストを叶えられるようにベストを尽くし、希望に沿わなくても希望に近いホストファミリーを手配できるように配慮します。
でも、上記の例のようなリクエストにこだわることで、本来ならば相性がいい(かもしれない)ホストファミリーとのマッチングの可能性が低くなってしまうのです。
「はずれ」を回避して「あたり」の確率を上げるためには、追加追加でリクエストをするのではなく、ある程度寛容であることも必要です。

3.ホストファミリーの英語が「ネイティブ」かは気にしない
「あたり」と言われるホストファミリーの中には、英語がネイティブ(母国語)ではない家庭もあります。
- 母国語はドイツ語だけど、英語が堪能で現地(地元)の人たちとの雑談も普通にできる
- フィリピン人シングルマザーだが、子供が大きくなり今は一人で暮らしているからホームステイで生徒を受け入れる余裕がある
- ベトナムからの移民のお母さんだけど、カナダ人と結婚したので家族の会話は英語
- ルーツは香港で母国語は広東語だけど、ミドルスクール以降は英語で教育を受けてきたため英語も問題ない
これらは実際に出会ったことのあるホストファミリーたちの例で、英語がネイティブじゃないけれども、受け入れた生徒からの評価が良く、語学学校としては優先的に生徒の受け入れをお願いしたいホストファミリーです。

私が働いていた語学学校では、ホストファミリー登録基準に「ホストマザーかホストファザーが現地(地元)で育っていること」という基準がありました。
その場合、たとえ夫婦のどちらかが英語ネイティブではなく海外からの移民であっても、家の中の会話は必然的に英語になります。
それとは逆のケースで、たとえ英語がネイティブでも、受け入れた生徒からの評価が低い「はずれ」のホストファミリーも存在してします。
絶対に避けたいのは、生徒が目の前にいるのに家族間の会話が英語じゃないホストファミリーです。
4.特定の国籍や人種を避けるリクエストはしない
「家の中で、英語以外の言語で会話をする家庭は避けたいです」とリクエストする時に注意すべきなのは、ある特定の国籍・人種を指定して避ける言い回しはしないということ!
これをしてしまうと、人種差別と捉えられてしまう可能性があります。
例えば、「私の友人が○○という国から移民したホストファミリーに当たり、凄く辛い思いをしたので避けたい」というように、”例”として国名を挙げる場合でも気をつけなければいけません。
ホームステイ先がハズレだったら…
「家の中で英語を話さないホストファミリーだけはやめてくれ~」と懇願したのにも関わらず、ハズレてしまった…
そんなことがあるのもホームステイの現状です。
そんな時は、留学エージェントや語学学校のスタッフに即相談し、必要であればホストファミリーを変更してもらいましょう!
また、「もうホームステイはしたくない」と思うなら、申し込み期間が残っていても、早めにシェアハウスに引っ越すことも可能です。
ホームステイの残りの期間分の滞在費用は、
- 全額返金になるケース
- キャンセル料を取られるケース
- すでに支払った滞在費用は戻らないケース
など、ホームステイ手配業者や語学学校によって返金ポリシーがあります。
絶対に申し込む前に確認しましょう!!
ホームステイ先がはずれでも絶対にやってはいけないこと
ホームステイ先がはずれだった場合、その場から逃げたくなることもありますよね。
でも、ホームステイ先で何か問題があったとしても、何も話さず殻にこもって日本に逃げ帰るという行動だけはやめましょう。
日本は平和な国だからか、トラブルが起こった時に自分で問題を解決する力がついていない人もいるのは事実。
ですが海外では、問題が起こった時に、なるべくその場で当人同士の解決が求められます。
酷な言い方かもしれませんが、逃げて帰っても損をするのは自分で、日本のお父さん・お母さんから帰国後に苦情を入れてもらったとしても何の解決にもなりませんし、泣き寝入りで終わってしまうのです。
申し込む前に知っててよかったホームステイ情報
ここまで、カナダのホームステイではずれが多い理由と、私がはずれを回避するために使った方法で当たりを引き当てた時の話をしました。
「何もしないで運に任せるよりはマシかも!」と思うなら、紹介した方法を使うかどうかは自由ですが、ホームステイに申し込む前に、もっと先手を打たないといけないことがあります。
というわけでここでは、事前に知っててよかったホームステイ情報についてお話しします。
1.ホームステイの申し込みは短期にする(3~4週間)
ホームステイではずれることを前提で考えた時、まず最初に手を打たなければいけないことは、ホームステイ申し込み期間をできる限り短くすること!
理想は3~4週間です。
最初の申し込み期間が短ければ、はずれたときはそのままホームステイ契約を終了することができ、当たりを引いた時はホームステイ契約延長も可能です。

2.語学学校提携のホームステイをするなら留学エージェント利用が有利
語学学校提携のホームステイをするなら、留学エージェントを通したほうが少し有利になります。
もちろん、留学エージェントを利用せず語学学校に直接申し込んだとしても問題はないのですが、少し差が出るのは、留学エージェントを通して申し込んだ生徒と個人で申し込んだ生徒が同時にホームステイトラブルになった時です。
私は語学学校に勤務していたので実感できますが、個人で動くだけでなく留学エージェントからもプッシュがある方が心強いですし、何かあった時により迅速に対応してもらえます。

そして、留学エージェントを選ぶ際は、
- 現地サポート手数料が無料の留学エージェントを利用する(代理店手数料・紹介手数料は無料で当たり前)
- 必ずいくつかのエージェントに見積もりの問い合わせをして比較する
という2つに注意して選んでみましょう!
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