
私のホームステイ関連記事の中には、「ホストファミリーは家族ではない」「ホストファミリーが面倒見てくれるわけじゃない」という点に触れている記事があります。
「いい経験をしたい」と思っている人の期待を裏切ってしまって申し訳ないですが、ホームステイに臨むのならば、思い描いている理想や期待を捨てなければいけないことも出てきてしまうのです。
でも逆に、理想や期待を捨てると、「思っていた以上によかった」と体験後の印象が変わることもあります。

ということでこの記事では、ホームステイに求めない方がいいことをお話ししたいと思います。
ホームステイに求めない方がいい6項目
1、インターネット完備&使いたい放題
日本にいれば当たり前のように家庭でもインターネットが使えますが、ホームステイ先ではインターネットの利用を許可してくれない家庭もあります。
ホストファミリーが加入しているインターネットのプランが無制限ではないということもありますが、過去に受け入れた留学生が
- アダルト動画を見ていた
- 危険なサイトへアクセスしてしまって、家族全員が使えなくなってしまった
という前例から、生徒のインターネットの利用に対し警戒する家庭もあるのです。
語学学校で働いていた頃、「ホームステイ先でインターネットが使えない」というクレームを何度か受けたことがあるのですが、「インターネット環境を完備すること」がホストファミリーの登録条件に入っていなければ、必須ではありません。
インターネットを使えない家庭に当たると、帰宅後にシェアハウスのルームメイト募集サイトを見れなかったり、銀行口座の確認ができなかったりと不便なこともありますが、滞在中だけの辛抱です。
必要であれば、携帯電話のデータ使用量を多めにしたり、ポケットWi-Fiを自分で契約して利用するなど対処してみましょう!
2、毎日ホストファミリーと一緒にディナーを食べる

ホームステイ先での夕食(一例)
なるべくならホストファミリーと夕食を一緒に食べられたら嬉しいのですが、ホストファミリーの家族構成は様々です。
シングルマザーの家庭もあれば、共働きの家庭もありますし、ホストファミリーの職業によっては夜勤があることもあります。
そのため、夕食の時間帯までに家に帰れないケースも発生するのです。
また、「冷蔵庫の中に夕食を用意しておいたから、温めて食べてね」というメモがある日もゼロではありません。

「週に○回、生徒と夕食を一緒に食べる」というホームステイのサービスに申し込んだらホストファミリーも守らなければいけませんが、そうでなければ毎晩家にいるとは限らないんですよね、日本の忙しい家庭と同じように…
ただし、「食事の用意」はホームステイ料金に含まれているので、自分の分の用意がなければ、ホームステイ担当者に相談しましょう!
3、外食費用をホストファミリーに出してもらう
ホストファミリーとの外食に誘われることがあるのですが、外食時の費用は必ずしもホストファミリー持ちではありません。
もちろん、誘われて一緒に外食へ行っても、ホストファミリーが自分の食事代も払ってくれた!ということもありますが、外食費用を出してもらえるかはステイ先により異なりますし、自己負担だと思っていた方が無難です。
また、外食に一緒に行くかどうか、生徒が選ぶことも可能です。

一緒に外食に出掛けなくても、自分の分だけ冷蔵庫に夕食の用意がある(のが普通です)ので、その時は一人で黙々と夕食を済ませましょう!
4、週末に一緒にどこかへ出掛ける
初めての海外渡航前、「週末は、ホストファミリーとマーケットや公園・ビーチに出掛けたりする!」というホームステイ体験談を聞きましたが、これはすべての家庭に当てはまることではありません。
私も完全に期待しまくっていましたが、週末に家族で出掛けずテレビを見てダラダラ過ごすのは、世界共通なんだと学びました(笑)
もちろん、一緒に出掛けることができればラッキーですし、すごくいい思い出になるでしょう。
ですが、体験談はあくまで「いい経験をした人」の体験談であって、すべてのホストファミリーが同じではないですし、生徒と一緒に週末どこかに出かけることを義務付けられているわけではありません。
ホストファミリーに街を案内してもらえる!という期待をしても叶わないことの方が多い(と思います)ので、行きたいところがあったら自分で足を運びましょう!
その方が早いです(笑)
5、旅行に連れて行ってもらえる
さて、これまでいろいろな期待を裏切ってきましたが、ここまで書いたことが叶わないのなら、「旅行なんて連れて行ってもらえることの方がレアだ!」と考えましょう!
ごく稀に誘ってもらえることはあるかもしれませんが、「旅行費用まで全部出してもらえて自己負担金ゼロだった!」という話はゼロに近いと思いますし、現地で自分の耳で聞いたことはありません。
6、ホームステイでトラブルがあったら、日本人スタッフの家に滞在させてもらえる?
「ホームステイでトラブルがあったら、避難先として語学学校の日本人スタッフの家に滞在させてもらえると聞いたのですが、お願いできませんか?」
と語学学校で働いているときに言われたことがあるのですが…

このお願いをしてきた人も、「エージェントからそう言われたから」と話してくれたので、そういった都市伝説みたいな話もあるのかもしれません。
疑問に思ったので、同校・他校両方の日本人スタッフ・他国のスタッフ・マネージャー数人にも聞いてみましたが、そのお願いを受け入れている人はゼロでした。
受け入れてあげたい気持ちはあっても、シェアハウスに住んでいる語学学校スタッフもいるので(過去の私とか!笑)、スタッフの家に受け入れる場所すらないこともあります。
ということで、何かあったら日本人スタッフの家に避難できる!という期待はしない方がいいでしょう。
【まとめ】期待しなければ裏切られることはないが、逆に「意外とよかった」となることはある!
ホームステイを楽しみにしている気持ち、凄くわかります!
私もワーキングホリデー前はいろんな楽しい経験を想像しましたし、いい思い出をいっぱい作りたいという想いもあって当然ですよね!
ただし、ホームステイに関してはトラブルや不満が多いのが現実です。
でも逆に、心構えをしっかりしておけば、「あ、思ってたほど悪くなかった!」「意外と普通に過ごせた!」と後々安心できることもあります。
という訳で、いい部分も悪い部分も知ってホームステイに申し込みましょう!