留学やワーキングホリデー(以下 ワーホリ)の準備を始めると目にする、ホームステイには「当たり」「はずれ」があるという情報。
海外渡航直後の相談件数で一番多いのは「ホームステイ」の相談であり、私自身も語学学校の日本人カウンセラーとしてトラブル対応をした経験があります。
「カナダのホームステイは ”ハズレ” が多い」という話は、カナダに行く前に友人から聞いていましたが、噂通り、ホームステイに不満を抱えている語学学校の友人やクラスメイトの割合がオーストラリアよりも多いと感じました。
そこでこのページでは、
- ホームステイの当たり・はずれについて
- カナダのホームステイで「はずれが多い」と言われる理由
- 当たりのホストファミリーを引いたリクエスト方法
- ホストファミリーがはずれた時の対処法
についてお話したいと思います。
この記事を読んでからホームステイの申し込みをすれば、リスクを最小限に押さえられると思います。
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目次
ホームステイの「当たり」「はずれ」とは?
海外留学やワーホリで語学学校に通うと、こんな会話を耳にするようになります。


ホームステイの「当たり」「はずれ」は、自分と相性のいいホストファミリーに当たるか?ハズレるか?が基準となっています。
留学生がホームステイでの滞在を終えると、ホストファミリーのフィードバックを行いますが、
- どの国籍の生徒からも評価が高い+Aホストファミリー
- 特定の人種や国籍の生徒からの評価が高いホストファミリー
と分かれるため、必ずしも「評価が良い=自分に合う」という訳ではありません。
評定スコアが「+A」のホストファミリーでも「合う・合わない」には個人差があります。
具体的な例を挙げると、
- お父さんとお母さんは優しいが、子供と合わなくてストレスになる→ハズレだと思う
- フレンドリーで留学生によく声をかけるが、逆にストレスになる→ハズレだと思う
- そもそも「ホームステイ」に対する理想が高すぎる→ハズレだと思う
個人によってホストファミリーに求めるものや考え方が異なり、「あたり」「はずれ」の定義が変わるのです。
カナダのホームステイでハズレが多いと言われる8つの理由
カナダのホームステイで「ハズレが多い」と言われる理由には、以下のようなものがあります。
- 留学生が多すぎる
- ホストファミリーが足りない
- ホストファミリーの登録基準が低い
- カナダ育ちじゃなくてもホストファミリーになれる
- 一石二鳥のホームステイという謎のホームステイを勧められる
- カナダで多国籍なホームステイは料金が高い
- ビジネスでホームステイをしている家庭が多い
- 治安が悪い場所でホームステイすることがある
1.留学生が多すぎる
日本人にとって、英語の発音がきれいに聞こえる「カナダ」は、留学先として大人気です。
- 英語の訛りが少なく英語が聞き取りやすい
- カナダ人は優しくてフレンドリー
- アメリカ留学よりも費用が抑えられる上アメリカにも近い
- 日本人にとって住みやすい
- その他多数…
日本人にとって人気のカナダは、日本人以外の国籍の人からも人気が高くて当然です。
特に南米出身の学生にとっては自国との時差が少なく、イギリスやオーストラリア・ニュージーランドよりも近くて行きやすいため、留学先としてカナダを選ぶ人が多いと聞きました。
そうなると必然的に、留学生が多すぎるという現象が起こります。
その結果、ホストファミリーが足りなくなるのです。
2.ホストファミリーが足りない
留学生が多すぎると、必然的にホストファミリーが足りなくなるのですが、原因は留学生の数だけではありません。
- ホストファミリーが常に留学生を受け入れてるわけじゃない
- 部屋が空いても留学生を入れないことがある
- 親戚の子供が進学で来るためそちらを優先する
- いいホストファミリー情報は口コミで広がり名指しされる
- 語学学校が取引先の留学エージェントに「いいホストファミリー」をキープする
■常に留学生を受け入れてるわけじゃない
ホストファミリーは、1年を通して留学生を受け入れる家庭ばかりではありません。
- 子どもの夏休みなどの長期休暇
- クリスマスやニューイヤーなどのホリデー
といった時期は「家族だけで時間を過ごしたい」と考える傾向があるため、留学生の受け入れを控える家庭もあります。
■部屋が空いても留学生を入れない
留学生のホームステイ用に確保している部屋が空いたとしても、留学生を受け入れないことがあります。
一人の留学生の滞在が終わるごとにインターバルを設け、
- 家族だけの時間を作る
- 次の留学生を受け入れる準備をゆっくりする
といったペースでホストファミリー活動をしている家庭も実際にいました。
常に留学生を受け入れるのは、ホストファミリーにも負担がかかるようです。
■親戚の子供が進学で来るためそちらを優先する
ホストファミリーの親戚の子どもが他の州や街からカレッジ・大学進学などで移住してくるときは、もちろんそちらが優先。
そのため、普段ホームステイ用に提供している部屋は、その先2~4年間埋まることになります。
留学生を受け入れることと違い、大学生やカレッジ生は年単位で滞在しますし、それをきっかけにホームステイの受け入れを止めてしまうこともあるのです。
■いいホストファミリーは情報が口コミで広がり名指しされる
私がカナダでホームステイしたホストファミリーは、どの国籍の生徒からも評判がいい「+Aホストファミリー」でした。
経験年数も豊富で受け入れた留学生の数も多く、私が滞在していた年のクリスマスには124通のクリスマスカードが世界中からホストファミリー宛に届いて、驚いたのを覚えています。
このホストファミリーによくあることは、過去に滞在した留学生が友人や後輩に口コミでホストファミリーを紹介し、新規の留学生が指名してくることです。

■語学学校が取引先の留学エージェントに「いいホストファミリー」をキープする
世界各国の留学エージェントが視察で訪れるときは、取引先の留学エージェント用にいいホストファミリーを確保する傾向があります。

ホストファミリーが足りなくなる理由の一つではありますが、人気のホストファミリーで部屋が空かない理由にもなるのです。
3.ホストファミリーの登録基準が低い
ホームステイ先が足りなくなると、次に関連して起こる問題は、ホストファミリーの登録基準を下げる必要性が出てくることです。
ホストファミリー登録条件には、高いものから低いものまでありますが、主に以下のような例があります。
- 英語でコミュニケーションを取ることができればホストファミリー登録ができる(移民でもOK)
- ホストファミリー夫婦のどちらかの第一言語が英語なら登録できる(英語ネイティブならOK)
- ホストファミリー夫婦のどちらかが現地(地元)で育っていること(ローカル且つ英語ネイティブならOK)
「1」の登録基準なら移民家庭でもクリアすることができますが、「3」の登録基準はホームステイ水準を高く保つためにあるので、移民家庭ではクリアできません。「2」の場合、イギリス・アメリカ・アイルランドといった英語圏からの移民ならホストファミリーになれます。
留学先の家庭文化を体験するのなら、「3」の基準のホームステイ先に滞在したいと考えるのが一般的かと思いますが、私が申し込んだカナダのホームステイでは、ホストファミリーの登録基準が「1」でした。

4.カナダ育ちじゃなくてもホストファミリーになれる
ホストファミリー登録基準を下げると、カナダ育ちじゃなくてもホストファミリーになれます。
そこで発生する弊害が、
- カナダ本来の家庭文化を学ぶことが難しい
- 比較的「きれい」と言われているカナダ英語に触れられない
といった点です。
5.一石二鳥のホームステイという謎のホームステイを勧められる
「一石二鳥のホームステイ」とは、カナダに移民してきた夫婦やカップルの家庭にホームステイすることで「カナダの家庭文化+もう一つの国の家庭文化」を同時に学べるホームステイという定義です。
「カナダ+アジアの国」
「カナダ+ヨーロッパの国」
「カナダ+南米や中東の国」
など、組み合わせは様々。
一石二鳥のホームステイのメリットとデメリットには、以下のようなものがあります。
- カナダの家庭文化+ホストファミリー出身国の家庭文化が学べる
- 欧米料理だけじゃなくエキゾチックな家庭料理が出てくることがある
- 「英語+ホストファミリーの第一言語」が学べることがある
- カナダ本来の家庭文化を学べない
- 食事が合わなければ最悪
- 英語で会話してくれないことがある

6.カナダで多国籍なホームステイは料金が高い
カナダのホームステイは、安くはありません。
私の周りでカナダのホームステイを体験した人とよく話していたことは、
- 台湾の家庭文化が知りたいなら台湾にホームステイに行った方が安い
- チリの家庭文化が知りたいならチリにホームステイに行った方が安い
- インドの家庭文化が知りたいならインドにホームステイに行った方が安い
など、カナダで多国籍なホームステイは料金が高いという感想です。
それぞれの国に行った方が料金も現地(適正)価格ですし、本場の家庭文化が学べます。
7.ビジネスでホームステイをしている家庭が多い
ホストファミリーとして留学生を受け入れている家庭には、ビジネスでホームステイをしているケースが多くあります。
ホストファミリーの利益を増やすため、
- 家族と留学生の食事の内容が違う
- 食費を浮かせるために留学生の食事量を減らす
といった冷遇を受けることも珍しくありません。

8.治安が悪い場所でホームステイすることがある
ビジネスでホームステイをしている家庭は、お世辞にも裕福とは言えない家庭もあります。
ホームステイの収入を家計の足しにしている家庭の中には、家賃が安いエリアに住んでいる家庭もあり、家賃が安いエリアは治安が悪い傾向もあります。
そんなホストファミリーに当たってしまった場合、治安の悪いエリアでホームステイする可能性もゼロではありません(ただし、数としては少数です)。

- ヘイスティングス・ストリート…ホームレス・薬物中毒者・売人などが集まる。
- 夜のチャイナタウン…昼間は大丈夫だが、夜になるとお店が閉まり人通りが少なくなる。
- 夜のスタンレーパーク…昼間の治安はいいが、夜になるとホームレスや浮浪者が寝床を求めて集まって来る。
- 【郊外】サレー…ギャングの暴力事件や凶悪事件が多いエリア。
もちろん、暗くなる前に家に帰れば大丈夫なことが多いですが、実際のところ、帰宅途中に怖い思いをしてホームステイ先を変更するケースはあるので、あえて夜に出歩かないよう気を引き締めて生活することが大切です。
【口コミ】ハズレのホームステイのあるある体験談
カナダのホームステイで実際に「ハズレ」を引いてしまった友人からは、以下のような実体験を聞きました。
- 食事がひどい・食べ物が独特すぎて口に合わない
- 生徒の前で英語を話さない
- ホームステイルールが厳しい
1.食事がひどい・食べ物が独特すぎて口に合わない
ハズレのホームステイの中でも一番印象に残る要素は、食文化の違いです。
例えば、ヨーロッパや南米の留学生にとってアジア圏の食文化は独特。
そう感じる理由の一つに「調味料」が原因なこともあります。
具体的に説明すると、トマトソースやデミグラスソース・チリソースで育った人たちにとって、醤油・ナンプラー・コチュジャンなどのアジア系の調味料は、異様なもののように感じられるといった感覚です。
日本人のあるあるな例では、パクチー(コリアンダー)のような、香りが強い食材の好き嫌いが分かれるのと似ています。

留学エージェントによっては、食事が合わないことについて「食べ続けたら慣れるかもよ?」と言う業者もあります。
しかし、日々我慢しすぎると逆にストレスが溜まり、それが引き金で居心地が悪くなりギスギスしてしまうこともあるので、無理しすぎないようにしましょう。
2.生徒の前で英語を話さない
移民家庭のホストファミリーの問題の一つに、生徒の前で英語を話さないという実例があります。
英語に訛り(聞き取りずらさ)があったとしても、留学生は語学学校で様々な国のアクセントを聞くので、次第に慣れていくもの。
ですが、そもそも話している言語が「英語」じゃなければコミュニケーションを取ることすらできず、留学生はホストファミリーの会話に入れないので、疎外感を感じますね。
3.ホームステイルールが厳しい
私の友人から聞いた実例には、ホームステイルールが厳しいという口コミがありました。
- 家族が寝た後や夜中にトイレを使ってはいけない
- 週末は毎週必ず掃除の手伝いをさせられる(体調が悪くても強制)
- シャワーの後に水滴を一滴残らずふき取る
もしこれが、家族全員のルールなら理解できますが、留学生だけが守らなければいけないルールのケースも多く、お金を支払っているのに理不尽と感じても不思議ではありません。
その他、ホームステイで実際にあったトラブルについては下記の記事にまとめています。
ホームステイの当たりの確率とハズレの確率
ホームステイに当たるか?ハズれるか?の確率は、「50:50」です。
これは、「いいホームステイの数50%:悪いホームステイの数50%」とは異なります。
また、留学エージェントがホームステイの説明をどのように留学生に伝えるのかで、留学生の心構えが変わる部分も否定できません。
例えば実際あったことは、留学エージェントに
- ホストファミリーは家族の一員として留学生を迎えます
- 面倒を見ます
と留学エージェントに言われてホームステイしたのに、面倒見てもらうどころか食事の用意をしてもらえずキッチンも使わせてもらえないし全然聞いていたのと違うといった話を聞いたことがあります。
しかし近年は、
- 英語ネイティブのホストファミリーはほとんどいない
- 英語圏の人気都市のホームステイは移民ばかり
とリアルな現状を伝え、留学生に納得してもらった上でホームステイに申し込んでもらう良心的な留学エージェントも存在します。
逆に、
- まずい食事も食べ続けたら慣れるのでは?
- 強制的に掃除させられてもそれがその家での家庭ルール
と、ネガティブな情報をポジティブに転換しているようで留学生のつらい気持ちに寄り添ってくれない、ホストファミリー寄りの留学エージェントもあります。
それらすべての様々な要素を考えると、ホームステイに当たるか?ハズレるか?は個人が持っている運次第、確率は「50:50」です。
ホームステイであたりを引いたリクエスト方法
ここで紹介するリクエスト方法は、「あたり」を引くために使った方法ではなく、「最悪なホームステイ先」や「はずれ」を回避するために使ったら、偶然にも当たりを引いてしまった方法です。効果のほどは5%~10%ぐらいだと思っています。
まず、ホームステイに申し込む際、以下のような質問事項が申込書に記載されています(ない場合は留学エージェントや語学学校からのメールで聞かれることもあります)。

ホームステイに申し込むと聞かれる質問事項
- アレルギーはありますか?
- 健康上の問題はありますか?
- 食事制限はありますか?
- タバコは吸いますか?
- 特別なリクエストはありますか?
ここで注目すべきなのは、最後の「特別なリクエスト」ですが、100%保証されませんという注意書きと共にある項目です。
通常であれば、
「フレンドリーなホストファミリーを希望」
「学校までの通学が30分以内のホームステイ先を希望」
といった形で願望を書きますが、それでは「保証できません」で終わってしまいます。
そこで私は、「家の中で、英語以外の言語で会話をする家庭への滞在は避けたいです」とリクエストしました。

ホームステイの特別リクエストをした時のメールのやり取り
ですが私は、留学エージェントから「ホストファミリーは基本的に留学生の前で英語を話します」と跳ね返されました。
実際のところ、英語を話さないホストファミリーは一定数存在し、ホームステイトラブルの一つになっています。
そこでリクエストに追加して、「最低限普通に生活ができて、食事中の会話が英語じゃないことで感じる疎外感がなければ国籍や人種は問わない!」という内容を強調して伝えました。

ホームステイリクエストで追加説明をしたメール

ただし、家族全員がそれぞれの部屋に入ってからも英語で話しているか?については留学生が踏み込むことではないので、伝え方には注意が必要です。
ホームステイのリクエストを活用するときの注意点
ホームステイでは、希望や要望を伝えることができますが、リクエストを上手く活用するときの注意点があります。
- リクエストは100%保証されないと覚えておく
- ホストファミリーの英語が「ネイティブ」かは気にしない
- 特定の国籍や人種を避けるリクエストはしない
- ほしいものだけしっかり伝え、それ以外は無駄にリクエストしない
1.リクエストは100%保証されないと覚えておく
先ほどもお伝えしましたが、「特別リクエスト」は100%保証されないものです。
特にカナダのホストファミリーには移民家庭も多く登録しているので、
「ホストファミリーはカナダ人がいい」
「英語ネイティブの家庭がいい」
とリクエストしても「保証されません」で終わってしまいます。

2.ホストファミリーの英語が「ネイティブ」かは気にしない
「当たり」と言われるホストファミリーの中には、英語がネイティブ(母国語)ではない家庭もあります。
- ドイツ人夫婦で母国語はドイツ語だけど英語がネイティブレベル並に堪能
- ダガログ語がネイティブのフィリピン人シングルマザーだけど職業柄経済的に余裕がある
- ベトナムからの移民のマザーだけどファザーが地元の人なので家族の会話は英語
- ルーツは香港・母国語は広東語だけど、中学以降は地元で教育を受けてきたカップル
英語がネイティブか?を気にする点において一つ気を付けなければいけないことは、日本人の英語初心者で「英語ネイティブ」と「英語がネイティブ”レベル”」の区別がつく人はほとんどいない点です。
そのため、英語ネイティブのホストファミリーをリクエストすると、英語がネイティブ”レベル”のいいホストファミリーに当たる確率を下げてしまいます。
また、たとえ英語がネイティブでも、受け入れた生徒からの評価が低い「はずれ」のホストファミリーも存在します。

当たりのホストファミリーに近づくためには、英語がネイティブ(母国語)かは一旦気にしないこともポイントです。
3.特定の国籍や人種を避ける言い回しはしない
「家の中で、英語以外の言語で会話をする家庭は避けたいです」とリクエストする時の注意点は、特定の国籍・人種を指定して避ける言い回しはしないことです。
国籍・人種を指定すると、人種差別と捉えられてしまう可能性があります。
例えば、「私の友人が○○という国から移民したホストファミリーに当たり、凄く辛い思いをしたので避けたい」というように、”例”として国名を挙げる場合でも気をつけなければいけません。
4.ほしいものだけしっかり伝え、それ以外は無駄にリクエストしない
私が語学学校で日本人カウンセラーをしていた時の経験ですが、ホームステイリクエストが多い生徒は、リクエストが少ない(もしくは全くない)生徒よりもホストファミリーが見つかるまでの期間が長い傾向がありました。
とくに長く時間がかかり難航したのは、以下のリクエストです。
- 子供がいない家庭じゃないとイヤ!
- 週に3回はステーキを出してもらえないと絶対ダメ!
- サッカーのトレーニングをしてくれるホストファミリーを希望!
ホームステイコーディネーターは、100%希望に沿わなくてもリクエストに近いホストファミリーを手配できるように配慮しますが、現実として、評価が高いファミリーは他の生徒にどんどん割り当てられていました。

ホームステイを申し込む際、「留学エージェントには細かくリクエストした方がいい」と言われていますが、多くの代理店が「いいホストファミリー」を手配してほしいのは同じなので、ほとんどの留学生は皆同じ条件で公平にマッチングです。
ホームステイのリクエストで優先されていたことは、
- 食べ物やアレルギーの問題
- 肉体的・精神的に抱える不調
- 留学エージェントとの連携が必要になる「特に注意すべき事情」
といった、健康にかかわること。
そんな状況なので、ちゃんと保証してほしいリクエスト以外は捨てることも肝心です。


ハズレのホームステイを引かないためにお願いしたメール
ホームステイ先が最悪!はずれを引いてしまったら?
リクエストを活用して懇願したのにも関わらず、はずれのホームステイ先を引いてしまったら、
- 語学学校スタッフや手配業者に即相談
- 必要であればホストファミリーを変更してもらう
- ホームステイ自体が嫌ならシェアハウスに引っ越す
といった対処法があります。
1.語学学校スタッフや手配業者に即相談
これまで留学のプロでも解決できなかったホームステイの問題は、初めて留学を経験する留学生が一人で解決できるものではありません。
不安なままだと精神状態も安定しないので、周りを頼りましょう。
語学学校提携のホームステイを利用しているなら、「日本人カウンセラー」や「スチューデントアドバイザー」が親身になってくれると思います。
日本人の特徴や文化と、現地の文化の違いを知っているので、勘違いなどがないか聞いてみると気付くことがあるかもしれません。
「ホームステイ・コーディネーター」という手もありますが、担当者によっては立ち位置がホストファミリー寄りなので、留学生に寄り添ってくれないこともあります。
もしも、ホームステイ手配業者を通して申し込んだなら、手配業者の担当者に連絡しましょう。
語学学校でも手配業者でも、担当者にホストファミリーの相談をすると、
- 実はこのファミリーは最近苦情が続いている
- お子さんが小さいから大変みたい
- 本来すごくいいファミリーで今まで苦情なかったけど、何があった?
というように、ファミリーについて教えてくれたり、相談に乗ってくれたりします。

ホストファミリーにネガティブな感情がある時は、相手も何かしら感じているケースが多いので、一旦担当者に話してみるといいですよ。
2.必要であればホストファミリーを変更してもらう
留学生から申し出がある場合、ホストファミリーを変更してもらうことができます。
ホームステイ手配業者だと、ホームステイ変更提案を慎重に行うこともありますが、語学学校は(担当者によって)ちょっと不安なことを伝えただけで「じゃぁ、ホームステイ先変えますか?」と軽く提案するところもあり、対応は様々です。
しかし、ホストファミリーに「他のホームステイ先に移る」という連絡が入ったらより一層冷たくなった実例もあるため、もしもホストファミリーを変更するなら気まずい状況を覚悟した方がいいかもしれません。
3.ホームステイ自体が嫌ならシェアハウスに引っ越す
もしもホームステイ自体が嫌なら、さっさとシェアハウスに引っ越すことをおすすめします。
ホームステイを解約してシェアハウスに移る場合、
- 全額返金になるケース
- キャンセル料を取られるケース
- すでに支払った滞在費用は戻らないケース
など、ホームステイ手配業者や語学学校によって返金ポリシーがあります。
私が働いていた語学学校では、滞在しない期間分は全額返金だったのですが、手配業者はホームステイでビジネスをしているので、厳しいキャンセレーションポリシーを設けていることがあるため、申し込み前に確認しておきましょう。

ホームステイ先が「はずれ」でもやめておくべき行動
ホームステイ先が「はずれ」で何か問題があったとしても、以下の2つの行動はおすすめできません。
- 何も話さず殻にこもって日本に逃げて帰ること
- ホストファミリーへの怒りを態度に出すこと
1.何も話さず殻にこもって日本に逃げて帰る
海外では、問題が起こった時になるべくその場で当人同士の解決が求められます。
日本に逃げて帰った後、日本のお父さん・お母さんから苦情を入れてもらったとしても、何の解決にもなりません。
損をするのは自分で、泣き寝入りで終わってしまうのです。
2.ホストファミリーへの怒りを態度に出す
「ホストファミリーは家族の一員として留学生を受け入れる」と留学エージェントやホームステイ斡旋業者に言われることもありますが、現実は「家族」ではありません。
家族間なら、お互いに分かり合えなくてぶつかったり口喧嘩になっても向き合う努力ができますが、留学生が怒りの態度をホストファミリーにぶつけると「苦情」になります。
※実際私がオーストラリアで日本人カウンセラーをしていた時に、怒りをぶつけた留学生がいました…。
つらいことがあって理不尽に感じるかもしれませんが、自分の身を守るためにも一旦怒りは抑える!
愚痴や不満を吐き出すのは、留学/ワーホリ仲間・留学エージェント・語学学校の日本人スタッフだけで十分です。
ホームステイのリスクを最小限にするための注意点
それでは最後に、ホームステイのリスクを最小限にするための注意点を紹介します。
- ホームステイの申し込みは短期にする(3~4週間)
- 語学学校提携のホームステイをするなら留学エージェントを利用する
1.ホームステイの申し込みは短期にする(3~4週間)
ホームステイではずれることを前提で考えた時、まず最初に手を打たなければいけないことは、ホームステイ申し込み期間をできる限り短くすること!
理想は3~4週間です。
最初の申し込み期間が短ければ、ハズレたときはそのままホームステイ契約を終了することができ、当たりを引いた時はホームステイ契約延長も可能です。

2.語学学校提携のホームステイをするなら留学エージェント利用が有利
語学学校提携のホームステイをするなら、留学エージェントを通したほうが少し有利になります。
もちろん、留学エージェントを利用せず語学学校に直接申し込んだとしても問題はないのですが、少し差が出るのは、留学エージェントを通して申し込んだ生徒と個人で申し込んだ生徒の二者が同時にホームステイトラブルになった時です。
私は語学学校に勤務していたので実感できますが、トラブル時は留学エージェントからもサポートのプッシュがある方が心強いですし、何かあった時により迅速に対応してもらえます。
ですが、留学エージェントを選ぶ際は、必ずいくつかのエージェントに見積もりの問い合わせをして比較しましょう!

- サポート実績2万人!情報・知識量と長年の運営が魅力の「留学情報館
」
- 紹介が3割!手厚いサポート体制が魅力の「本気留学StudyIn」
- 年間8,000人が利用!留学プランや選択肢の幅広さが魅力の「スマ留」