ワーキングホリデー(以下 ワーホリ)は、1年間海外で仕事も勉強も旅もできるビザ。
最初は3~6ヶ月程度語学学校に行く人がほとんどですが、語学学校に行く時間がもったいないと考えて、行かない選択をする人もいます。
一般的なワーホリ費用の相場は100万円~150万円ですが、語学学校に行かなければ大幅に削減することも夢ではありません。
ですが、ワーホリが初めての人にとっては、現実的ではない部分もあります。
そこでこのページでは、
- 私の3ヶ国ワーホリの初期費用と手持ちのお金を公開
- 語学学校行かないでワーホリ初期費用20万円の裏側・実際のところ
- 語学学校に2~4ヶ月通う時の初期費用
についてお伝えします。
目次
3ヶ国ワーホリの初期費用と手持ちのお金を公開
- ワーホリ前に支払った初期費用:約1,002,180円
- 現地で使った金額:約224,547円
- ワーホリ費用の総額:約1,226,727円
手持ちのお金:約50万円
ワーホリ予算総額:約300万円
※オーストラリアでは語学学校に4ヶ月通いました。
- ワーホリ前に支払った初期費用:約616,970円
- 現地で使った金額:約156,538円
- ワーホリ費用の総額:約773,508円
手持ちのお金:約20万円
ワーホリ予算総額:約150万円
※カナダでは友達作りのため語学学校に2ヶ月通いました。
- ワーホリ前に支払った初期費用:約212,695円
- 働くまでに必要だった生活費:約115,020円
- ワーホリ費用の総額:約327,715円
手持ちのお金:約10万円
ワーホリ予算総額:約150万円
ワーホリの予算は、150万円ぐらいあれば心に余裕ができる印象です。
語学学校なし!ワーホリ初期費用20万円の裏側
語学学校に行かないなら、ワーホリ初期費用を約20万円前後に抑えることは不可能ではありませんが、内訳や裏側・実際はどうかをお話しします。
1.ワーホリ出発前に支払った初期費用
私がニュージーランド・ワーホリで初期費用を約212,695円にした時の内訳は、以下の通りです。
- 片道航空券:77,542円
- 海外保険1年分:$829.78=約67,308円($1=約81円)
- Airbnb3週間の滞在費用:56,625円
- ビザ申請にかかったレントゲン写真代:11,220円
合計:約212,695円
ニュージーランド・ワーホリは3回目だったので、
- 留学エージェント:使わない
- 語学学校:行かない
- ホームステイ:なし(Airbnbにステイ)
- 到着後:すぐ働く
というプランで、完全個人行動(自己手配)でした。
2.ワーホリで現地で使ったお金
仕事が見つかるまでに現地で使ったお金について、内訳を紹介します。
- Airbnb3週間分の食費:$30/週×3=$90
- 携帯電話:$10/月×2ヶ月=$20(Vodafone利用)
- 交通費:約$120
- シェアハウスのデポジット:$440
- シェアハウスの3週間分の家賃:$660
- シェアハウスでの3週間分の食事:$30/週×3=$90
合計:$1,420=約115,020円($1=約81円)
日本の銀行口座からお金を引き出すときは、その日の為替レートにより取引額が変わります。
私の場合、当時のレート($1=約81円)で計算していますが、円安のときにワーホリに行くと費用が高くなると心得ておきましょう。
3.語学学校なしの最低限のワーホリ費用
語学学校に行かないなら、ワーホリの初期費用は約212,695円。
仕事を見つけ最初のお給料をもらえるまでに切り崩した手持ちのお金約115,020円を合わせると、最低限用意しなければいけない金額は約327,715円となります。
【語学学校4ヶ月】オーストラリアワーホリの初期費用と手持ちのお金
オーストラリアにワーキングホリデービザで渡航する場合、17週間(約4ヶ月)の就学が認められています。
以下は、私が初めてのワーホリ・オーストラリアで4ヶ月(17週間)語学学校に通った時の初期費用です。
1.ワーホリ出発前に支払った初期費用
ワーホリの準備段階で申し込んだ「語学学校+ホームステイ」や渡航費用の内訳と総額を紹介します。
語学学校17週間(4ヶ月)
- 授業料:$370×17週=$6,290
- 教材費:週$5×17週=$85
- 入学金:無料
ホームステイ(4週間)
- 滞在費:$265×4週間=$1,060
- 手配料:52,500円
その他
- ビザ申請費用:$235(当時の金額)
- 海外送金手数料:$20
- 片道航空券:70,470円(成田-シドニー:荷物40kg含む)
- 海外保険1年分:194,800円(日本の海外旅行保険利用)
初期費用の合計:約1,002,180円
※当時のレート$1=約89円で計算しています。
語学学校に4ヶ月申し込む場合、約100万円前後が日本出発前に支払うワーホリ初期費用の目安となります。
2.ワーホリで現地で使ったお金(手持ちのお金)
次に、ワーホリで現地到着後に使ったお金です。
- ホームステイ期間中の交通費:$208(4週間)
- シェアハウスデポジット:$260(2週間分)
- シェアハウス:$130/週×13週間=$1,690
- シェアハウスでの食費:$25/週×13週=$325
- 携帯電話:約$10/週×4ヶ月=約$40
合計:$2,523=約224,547円($1=約89円)
3.【結論】語学学校4ヶ月のワーホリなら初期費用130万円が目安
出発前に支払った費用の合計約1,002,180円と、現地での生活費約224,547円を合わせると、合計金額は約1,226,727円。
ワーホリ初心者が語学学校に4ヶ月通い、仕事ができる状態になるまでには約130万円は見積もった方がいいと思います。
【語学学校2ヶ月】カナダワーホリの初期費用と手持ちのお金
ここでは、友達作りのために語学学校に2ヶ月通った時の費用の内訳と手持ちのお金についてお話しします。
1.ワーホリ出発前に支払った初期費用
ワーホリ準備の段階で申し込んだ「語学学校+ホームステイ」や渡航費用の内訳と総額です。
語学学校(2ヶ月)
- 入学金:$125
- 授業料:$300×8週間=$2400
ホームステイ
- 手配料:$200
- 滞在費:$220×3週間=$660
- 空港送迎:$100
その他
- ビザ申請料:$250
- 片道航空券:約7万円(羽田-バンクーバー:ANA利用)
- 海外保険1年分:$970(Bridges利用)
初期費用の合計:約616,970円
※当時のレート$1=83円で計算しています。
語学学校に2カ月通う場合、約60万円前後のワーホリ初期費用が必要になります。
2.ワーホリで現地で使ったお金(手持ちのお金)
次に、ワーホリで現地到着後に使った金額をお伝えします。
- 交通費:$126/月(ゾーン2)×2ヶ月=$252
- シェアハウス:$600/月×2ヶ月=$1,200(先払いのため多めに見積もってます)
- シェアハウスのデポジット:$200
- シェアハウスでの食費:$30/週×5週間=$150
- 携帯電話:$42/月×2ヶ月=$84(Bell利用)
合計:$1,886=約156,538($1=83円で計算)
3.語学学校2ヶ月のワーホリなら初期費用約80万円が目安
出発前に支払った初期費用の合計約616,970円と、語学学校卒業までに使った費用約156,538円を合わせると、合計金額は約773,508円。
語学学校に2ヶ月通うなら、ワーホリ費用約80万円が目安となります。
語学学校は意味ない?行かなくても大丈夫な人の特徴
ワーホリの語学学校が意味ない人や行かない人の特徴には、以下のようなものがあります。
- 海外2ヶ国目・ワーホリ2回目
- 日本の外国語大学を卒業している
- 海外旅行慣れをしている
- ある程度の英語力が身に付いている
- 自力で情報収集や生活のセットアップができる
- アルバイトの探し方や就職活動のやり方を知っている
基本的には、英語がある程度できるか、もしくは、海外慣れしているかのどちらかです。
もちろん、ワーホリ2回目でも、日本の外国語大学を卒業していても、海外大卒だったとしても、「友達作り」のために語学学校に通う人はいます。
現地の友達を作ることもできますが、「ローカル」の地元民と「外国人」の私たちでは、様々な点で異なる部分があるので、分かり合えなかったり会話が合わないことがあります。
そこで、海外に到着したばかりの頃は、同じ「外国人」の立場の友達がいると安心です。
また、英語ネイティブやローカルの友達を作るのは簡単ではなく、時間がかかることがあるため、海外での現地生活に慣れるまでに少しでも情報共有できる友達がいると助けになるでしょう。
【結論】初めてのワーホリで初期費用20万円は非現実的
ワーホリ初期費用を20万円にすることは、初めてワーホリに行く人にとっては現実的ではないと感じます。
また、日本で綿密に計画してきても、現地に到着したら変わること・実際にはうまく進まないこともよくあります。
- 英語ができないなら情報収集に時間がかかる
- いいシェアハウスが見つからない
- とりあえず入居したシェアハウスの居心地が悪い
- 仕事がなかなか見つからない
- 仕事が見つかっても時給(給料)が安い
- シフトがもらえなくて稼げない
- やっと見つけた仕事が突然なくなる
- やっと見つけた仕事でもブラックなら続かない
私は初期費用を約20万円にしたニュージーランドワーホリで、運よく渡航後5~6週間でフルタイムの仕事が見つかりましたが、海外で日本人ができる仕事は勤務時間4~5時間のパートタイムの仕事の方が多いため、できるだけ貯金をして渡航する方が安心です。