せっかくワーキングホリデーで海外に行くなら、日本にいる時とは全く違う経験をしたい!
そういう理由から、「ファームジョブ」を検討する人たちにたくさん出会いました。
でも、「ファームで長時間の重労働はキツい!」というイメージも付き物。
「お金は稼げなくてもいいから、経験を重視したい!」
「住むところと食事がついていればそれでいいんだけどな~…」
そんなあなたには、私がオーストラリアで経験した「WWOOF」という方法をおススメします!
なぜなら、私は賃金が発生しないWWOOF生活で、全く辛くない仕事+快適な生活ができて、さらに1ヶ月で10万円稼がせていただいたからです。
この記事を読めば、こんなことを知ることができちゃいます。
- WWOOFを選ぶときのポイントと注意点
- オーストラリアのWWOOFの穴場エリア
目次
WWOOFとは?
「WWOOF」とは、Willing Workers on Organic Farmの略。
主に有機農場でのファームジョブなのですが、お給料は発生しないけれどアコモデーションと食事が付く、簡単に言うと「物々交換」のようなシステムですね。
労働時間は雇い主によりますが、4時間~6時間ぐらいが目安。
WWOOFで働く人のことを「WWOOFer(ウーファー)」と言い、アコモデーションと食事を提供する人を「ホスト」と言います。
※WWOOFをするためには、オンラインでの登録かWWOOF bookを購入することでの登録が必要です。
ファームよりWWOOF向きな人の特徴

「農場で働きたいなら、お金もガッツリ稼げるファームに行けばいいじゃん!」
そんな声も聞こえてきそうですが、私は重労働が嫌いです(笑)
また、ファームのお給料は「時給制」か「歩合制」かによっても大きく変わります。
お金を稼ぐことを目的としていたのに、酷い雇い主にばかり当たってしまい、逆に交通費とアコモデーション代を無駄にしただけで、数週間で都市部に戻ってきた友人。
ファームに行ったけど仕事がなくお金も底をつきかけ、WWOOFに切り替えたけど“急いで”ホストを探したからいいところに当たらなかった友人。
情報収集していた時にいろんな話を聞きましたが、もしこの話を聞いて「お金はいらないから、住むところと食事があればいい、それよりもいい経験をくれ!」と思ったなら、まさにWWOOF向きだと思います。
WWOOFを選ぶときのポイント
1:ちょっと長めに探す期間を設ける
WWOOF bookにはたくさんのホストの情報が載っているのですが、「ここ良さそう!」と思ったホストでも、時期によって空いていない場合もあります。
「出発まであと〇日しかない!」と焦って探すと、「もうここでいいや」と妥協することもありますので、ちょっと長めに探す期間を設けるといいかもしれません。
2:労働時間が4時間以上のホストを徹底して避けてみる
「この街にWWOOFしに行きたい!」という特定の街がなければ、労働時間に焦点を当ててみてください。
WWOOFでは、1日の労働時間が4~6時間が目安となっていますが、私のWWOOF先では4時間のみ!
仕事は月曜日~土曜日までの週6日ですが、仕事が終わればフリータイムでした。
ちなみに以下が仕事のスケジュールです。
8:00am~10:00am
↓
15~30分のコーヒーブレイク
↓
10:30am~12:30pm
↓
ランチの後からはフリータイム
このフリータイムには観光をしてもいいし、勉強してもいい、買い物に行ってもいいのです。
3:小さなオーガニックファームを狙ってみる
私のWWOOF先は、家先で野菜を売っているような小さなオーガニックファーム。
畑に機械が入れない大きさですし、重労働というよりは人の手での細かい作業の方が多いところでした。
仕事内容はこんな感じです。
【メイン】トマト・キュウリ・ルバーブのピッキング
- 苗の植え付け・芽かき~収穫まで全部
- 農作物周辺、畑、庭の草むしり
- アボカドの木のお手入れ
- 家の掃除(雨天時)
- 銀食器磨き
- ホストのボランティア活動の付き添い(教会のフラワーアレンジメント作成、選挙のお手伝い、スネークハンティングなど)
畑の規模が大きいところは作業量が多そうなので、小さな規模のところがオススメです。
※仕事が楽なので全然問題なかったのですが、ホストのボランティア活動の付き添いは、ファームの仕事が終わった後のフリータイム時が多かったです。
WWOOFなのに1ヶ月で10万円稼げたのはなぜか?
最初に説明した通り、WWOOFは無給になるのですが、もし「労働時間が1日4時間で仕事内容が楽」なWWOOF先を見つけることができたら、時間も体力も余っているので、空き時間にアルバイトをすることもできます。
アルバイトでのお小遣い稼ぎは想定外でしたので、あくまで「そういうこともできますよ!」というオプションです。まずは、最低限の生活を確保すること・WWOOF先の仕事をしっかりやることが優先です。
ちなみに、私のアルバイトは全部向こうからやってきたのですが、その理由は「WWOOF先の場所・コミュニティーの狭さ・助け合い」にあるのではないかと思います。
1ヶ月で10万円稼げたWWOOF先の場所
私がWWOOFをしていたのは、Mt. Tambourine(マウント・タンボリン)というゴールドコーストから車で約45分の場所。
Mt. TambourineでもWWOOFerを受け入れているホストが何件かあるのですが、街自体はそんなに大きくないので、ホストの件数は多くありません。
その代わり、「どこの家がWWOOFをやっているのか?」を、私のホストもある程度把握できていた様子。

アルバイトが向こうからやってきた理由
その1:世界遺産の近く&避暑地だった
Mt. Tambourineですが、近くに世界遺産のラミントン国立公園があったり、ゴールドコーストの避暑地としても知られています。
ホリデーなどの繁忙期になると、観光地のサービス業界では人手が足りなくなるのですが、なんせ山奥なので、カジュアル(単発)でヘルプとして働いてくれる人を見つけるのが大変な雇用先もあるのです。
そうすると、WWOOFerを受け入れているホストに、「『あなたの家に今WWOOFerいる?』と電話が掛かってくることが時々ある」とホストが教えてくれました。
そして、私はそのおかげで「皿洗い」のアルバイトを手にすることができたのです。
その2:WWOOFをしていた時期がホリデーシーズンだった
私がWWOOFをしていたのは、イースターホリデーシーズン。
オーストラリア人は、家族と時間を過ごすことを優先します。
つまり、「世界遺産/避暑地の近く」+「ホリデーシーズン」という2つの理由が重なり、私ともう一人のWWOOFerにアルバイトのチャンスが巡ってきたという訳です。
ちなみに、WWOOFの空き時間・ホリデー期間中のアルバイトだけで1ヶ月に10万円稼ぐのは結構大変なのですが、ホリデー期間中に働くと時給が跳ね上がります。
こちらの記事でくわしく説明しています↓
※リンクは記事の最後にも用意しています。
その3:コミュニティーが狭いので、WWOOFerを受け入れていると情報が回る
皿洗いのアルバイトの他に、草むしりのアルバイトやイベントのバンケットスタッフのアルバイトもさせてもらえたのですが、その理由には「私のWWOOF先のホストが、ボランティア活動に熱心に取り組んでいた」というものも含まれています。
ファームの仕事が終わった後、時々ホストのボランティア活動のお手伝いをしなければいけなかったことは先に説明しましたが、このボランティア活動に付き添って行ったことがきっかけで、「あのお宅には今WWOOFerが来ている」ということを街の人に知ってもらえます。
そうすると、困っている家庭からホストに電話がかかってきて、「アルバイト代払うからWWOOFerさん貸してくれない?」と依頼があったりするのです。
小さな町での人々の助け合いがあるからこそできたアルバイト経験ですね!
ちなみに、「なぜ私のホストにはそんなに電話が掛かってきていたのか?」の一番大きな理由は、スネークハンティングのボランティアにあります。
興味があったらこちらの記事でどうぞ↓
※リンクは記事の最後にも用意しています。
WWOOFのホストにもあくどい人はいる
ここまでの私の話だけを聞くと、「WWOOFって最高!!」「WWOOFって超楽そう!!」と、いいイメージだけが残ってしまうかと思います。
ですが、WWOOFのホストの中にも、あくどい人はいます。
- 1日8時間の労働をさせる
- 食事量が全然足りない
- アコモデーションが住める環境じゃない
- WWOOFerを酷使する
などなど…
WWOOF先を決める時のホストとのやりとりは、めちゃめちゃ大事です。
なかなか納得できるところが見つからないこともありますが、仕事内容・労働時間・アコモデーションの状態・食事などの確認はしっかり行いましょう!

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