海外生活をしている間、合計で11のシェアハウスに住みました。
日本人だけのシェアハウス、現地の人だけのシェアハウス、多国籍なシェアハウス…。
トラブルがあって2週間で次の家に引っ越したり、気に入らなくて4週間で退去したり、シェアハウス生活で経験するような「あるある」なことには一通りぶち当たったと思います。
パーフェクトな家を探すことが難しいシェアハウスですが、長期滞在した3ヵ国すべての国で、地元の友人も「え!?めっちゃいい!」と言うくらいの素敵なシェアハウスに巡り合いました。
そして、国は違えど「いいシェアハウス」には共通点があります。
ということでこのページでは、いいシェアハウスに共通していた6つのポイントを紹介したいと思います。
いいシェアハウスに共通していた6つのこと
それではまず、いいシェアハウスに共通していた6つのポイントについてお話しします。
1.相場より家賃が安く居住人数が少ない
まず、大前提と言ったら大前提ですが、いいシェアハウスは相場よりも家賃が安い傾向があります。
私が住んでいたシェアハウスの例を挙げて説明しましょう。
上記で紹介した2つのシェアハウスは、私が実際に住んでいたニュージーランドのシェアハウスなのですが、どちらも同じエリアのシェアハウスでオウンルーム(1人部屋)なのに、家賃も居住人数も違います。
家賃$220でシェア人数8人のシェアハウスはスタンダードなのに対し、家賃$170でシェア人数2人のシェアハウスはかなりリーズナブル!!
そして、シェア人数が2人ということは、キッチンもバスルームも混み合いません。
水光熱費やWi-Fiも込みでこのお値段なので、絶対に手放したくないシェアハウスです。
2.二段ベッドはなく、なんなら部屋が余っている
家賃が相場よりも安く、居住人が少ないシェアハウスに二段ベッドはありません。
都市部のマンションだと、一部屋に2段ベッドを2つ入れて4人でシェアする、家賃$120~140のシェアハウスをクラシファイドでよく見かけますが、そんなシェアハウスとは無縁です。
さらに言えば、定員いっぱいに入所者を入れず、部屋が余っていることもあります。
私がニュージーランドとカナダでお世話になったシェアハウスの例を挙げて説明します。
上記2つのシェアハウスは、シェア人数は2人ですが、実は3つのベッドルームがあります。
ですが、オーナーさんの意向で入居者の定員は2名と決められていました。
入居者の人数が少ないことによって、
- ファミリーサイズのキッチンを自分とシェアメイトのみで使える
- バス・トイレが個人に与えられる(もしくは2人だけで利用可能)
というように、使えるスペースがかなり広くなるのです。
と、疑問に思う方もいると思いますが、それにはこれから3つ目の項目として説明するような理由があります。
3.シェアハウスでお金儲けをしていない
いいシェアハウスを貸し出しているオーナーさんは、そもそもシェアハウスでお金儲けをしていないし、しようと思っていません。
それはなぜかというと、(私が住んでいたシェアハウスのオーナーさんたちの場合)物価が上がる前に家を購入したため住宅ローンが残っていなかったり、そもそも経済的に潤っているからという理由があります。
あくまで「部屋が余っているなら誰かに入ってもらったほうがいい」という考えなので、家賃が相場より安い上に水光熱費やWi-Fi込みという値段設定が可能になるのです。
定員いっぱい(もしくは定員以上)の入居者を入れてお金儲けしたりすることはなく、自分の家賃の支払い分を入居者の家賃に上乗せして浮かせているということもありません。
その理由は、次の4つ目の項目で説明します。
4.家賃や物件の購入価格を教えてくれる
シェアハウスのオーナーさんの中には、自分の分の家賃を浮かせるために入居者の家賃に上乗せしている人もいるとお話ししましたが、私が出会ったいいシェアハウスのオーナーさんは、物件の購入価格や本来支払っている家賃を教えてくれる傾向があります。
例えば、「購入は10年前で価格は4500万円だったけど、今売ったら1億円の値が付くらしいのよね。でも、もうローン完済してるから周辺のシェアハウスより家賃だいぶ安くしてるのよ~」といった感じで、自分の持ち家の価格を教えてくれることがよくありました。
どうやったら安い値段設定が可能なのかをしっかり説明することで信頼を得ているのです。
5.入所者を「早いもの勝ち」では選ばない
海外でシェアハウスの見学をしていると、多くの家で「デポジットを一番最初に払った人がそのシェアハウスに入れる」という方法で入居者を選んでいることに徐々に気づいていきます。
でも、いいシェアハウスのオーナーさんは、一緒に住む人を「早いもの勝ち」では選びません。
では、どのように選んでいるのか、2つの理由を説明していきます。
1)長く住んでくれるか?
私は何度か、シェアハウスの入居希望者の見学対応をお願いされたことがあるのですが、選ぶ際に決まって上げてくる条件は「長く住んでくれる人」。
シェアハウスの入居者を探すプロセスが面倒なので、なるべく回数を減らしたい、というのがオーナーさんの希望なのです。
これまで話した、「安い家賃・少ないシェア人数」といった利点も、一度入居したらできるだけ長く住んでほしいという願いがあってのことのようです。
2)今いる入居者と仲良くできそうか?
見学に来た時に話した印象で「今いる入居者と仲良くできそうか?」という点にフォーカスしています。
新しい入居者と一緒に住むにあたり、
- コミュニケーションに支障はないか?
- 言葉は通じる?
- 生活スタイルは?
- 家に人を連れ込みすぎないか?
- この子を入れることによって自分の生活に支障はないか?
という「人」としての部分を見極めているのです(ちなみに、見学の対応の時に教えてもらった「こういう人は敬遠されるよ」という特徴も記事にまとめてみました)。
6.【結局最後は人柄】そもそもオーナーさんの人柄がよい
これはもう当たり前の話になるのですが、これまで紹介した「いいシェアハウス」のポイントすべてをクリアしていたオーナーさんに悪い人はいませんでした。
人間力があるオーナーさんのシェアハウスでは、庭で作った野菜を分けてもらったり、ワインをおすそ分けしてもらって一緒に飲んだり、料理をお互いにシェアしたりと、貧乏ワーホリにとってありがたいことがたくさんあります。
他人と一緒に生活することって難しい
いいシェアメイトやオーナーさんに巡り会えれば快適な生活を送れるシェアハウス生活ですが、そうでなければストレスフルな生活が待っています。
私は11のシェアハウスに住みましたが、海外3ヵ国で40件のシェアハウス見学をしていますし、ちゃんと長く住めた家は3つだけです(もちろん、この3つ以外でもいいオーナーさんはいました!)。
生活の基盤となる「住居」は、日本でも海外でも、勉強する上でも働く上でも、一番大事な部分です。
妥協せずに自分にピッタリの場所に出会えるまで探してみてくださいね!