
海外生活が長くなり一つのシェアハウスに長く住むと、一緒に住んでいたシェアメイトを見送る立場になることがあります。
その前に待ち受けるのが、次のシェアメイト探し!ソワソワ・ドキドキしながら入居者探しをすることになるのです。
通常、多くの物件では、オーナーさんが見学対応をして新しい入所者を決めるのですが、私が住んでいたシェアハウスのオーナーさんは超いい人だったので、「君が一緒に住むんだから、君にも会って決めてもらいたい」と、見学対応をお願いされることが何度かありました。
ですが、自分と合いそうなシェアメイトを選べるわけではなく、オーナーさんからの「こんな子を選んでね」という絶対条件をクリアしていて、且つ「こういう子はダメ」というNG条件を持たない人が大前提。
このページは私の備忘録ですが、シェアメイトを選ぶときの絶対条件とNG条件をまとめて、参考までに公開しておくことにします。
シェアハウス入居者の絶対条件
シェアハウスの空きが少ない都市(例:シドニーやバンクーバー)で、クオリティの高いリーズナブルなシェアハウスを提供してくれているオーナーさんは、「入りたいって言ってくれる人はいくらでもいる」と口を揃えて言います。
そう言える理由は、低クオリティでお金儲けのためのシェアハウス運営をしているところが多いから。決して高飛車なわけではありません。
クオリティの高いリーズナブルなシェアハウスなら、シェアメイトを募集すればすぐに入居者が決まることが当たり前で、入居者を選べる立場にあるんですよね!
そんな良質物件のオーナーさんに指定された、シェアメイトを選ぶ際の絶対条件は、「ビザの残り期間が長く、すぐに出ていく可能性が少ない人」。
入居者の出入りはなるべく少なくしたい!という考えから、この条件をクリアしているかが最重要ポイントとなります。
「募集広告を出す→連絡を取り合う→部屋の案内をする」というプロセスは意外と大変で、仕事をしながら空き時間にシェアハウス見学の対応をするのは結構な手間…回数を減らしたいと思う気持ちは当然なのです。
だからといって、ビザの残り期間が一番長い人が選ばれる訳ではありません。
候補者の中に、永住権を持っていて滞在期間無制限の人がいたとしても、
- 今いるシェアメイトと合わなそう
- 他のエリアから移動してきてばかりで仕事が定まっておらず、また引っ越しの可能性がある
と判断すれば、永住権保持者であっても選ばないことがあります。
ビザが長いという点のみにフォーカスすると、ワーホリメーカーよりも学生ビザの人の方が有利。「もうすでに学校に学費を納めている」という理由から、優先順位が高いようです。
シェアメイトを選ぶときのNG条件と敬遠されるタイプ
それではここから、いいシェアハウスのオーナーさんが教えてくれた、シェアメイトを選ぶときのNG条件と敬遠されるタイプについてまとめていきます。
その1:コミュニケーションが取れない人
家で快適に過ごしたい人にとって、コミュニケーションが取れないストレスや、意思疎通ができないことが原因でのトラブルは避けたいところ。
ある程度言葉が通じることは大事です。
「ここで待ってて~」
「今他の人対応してるから、その後で案内するね~」
という簡単な英語がわからずに「いいシェアハウス」に住むチャンスを逃してしまうのは、とてつもなく勿体ない!!
最低限、日常生活でのコミュニケーションに必要な英語力は身につけましょう。
その2:お金だけで解決しようとする人
これは、ビザの残存期間が少なく、なかなか家が見つからない留学生が見学に来たときの事例です。
裕福なお家柄の留学生なら、「家賃を倍払うから入れてくれ!Please Please~!!」と言ってお金で解決することを持ちかけてきますが、効果はありません。
オーナーさんがシェアハウスで生計を立てていたら話は別ですが、いいシェアハウスのオーナーさんは、そもそもそれなりに経済的に余裕があります。
あくまでも、快適さと手間を省くことが優先のようです。
その3:「仕事を紹介してくれ」と言う人
シェアメイトを選ぶとき、見学に来た人がどんな仕事をしようと思っているのか、どういったプランでの滞在になるのかを確認することはよくあります。
見学する人も、将来シェアメイトになる(かもしれない)人の生活スタイルを気にすることは当然なので、見学の時には、
「こっちに来て長いんですか~?」
「仕事何してるんですか~?」
という質問をされます。
でも、見学の場ではなるべく避けた方がいい行動は「私もそこで働きたい!紹介してください!」とお願いすること。
世の中には、ラッキーパターンで「家の見学に行ったら仕事ゲットした!」というケースもあるようですが、私なら、信頼できるかわからない見ず知らずの人に仕事を紹介して何かあった時に自分の信用を失うリスクは取りません。
海外で情報収集やコネがいかに大事かは私もよくわかっていますが、せめて、仕事の紹介をお願いするのは入居して仲良くなってからにしましょう!
その4:「ファーム紹介してくれ」と言う人
私がシェアハウスの見学対応をしたとき、現地に到着したばかりの人から「ファーム紹介して下さい」と言われたことがありました。
ワーキングホリデービザを持っていて、ビザの残存期間も長く、条件としては悪くなかったのですが、ファームの話が出る=ファームに行くかもしれない=すぐ出ていく、と簡単に推測されてしまいます。
ファームに行くか迷っているけど、必ず行くと決めていないなら、ファームの話は出さない方が無難です。
その5:「パーティーが好きそう」という印象を与える人
「パーティーが好きそう」という印象を与えることのデメリットは、「家でもパーティーしそう=うるさくしそう」と思われてしまうこと。
別に、パーティー大好きでもいいんです!
毎晩遊び歩いて、夜中にこっそり家に帰ってくる人はいくらでもいます。
でも、家では静かに過ごしたいと思ってシェアハウスを探しているなら、「家でうるさくしそう」という印象を与えただけで入居を断るオーナーさんがいるということ、覚えておきましょう。
家探しも入居者探しも大変なのは一緒
今回は、シェアメイトを選ぶ立場になった時の経験から、ポイントを書いてみました。
シェアハウス探しも大変ですが、シェアメイトを選ぶことも「面接官にでもなったのか!」と思うくらい結構神経を使います。
ビザの残存期間に関してはどうしようもないことですが、NG条件や敬遠されるタイプは事前に知っておいて、同じ行動をとらないように気を付ければいいですね。
ただ、「ファーム紹介してくれ」「仕事紹介してくれ」と誰にでも言えるくらいのパワーは、海外で生きていくためには必要です。
シェアハウスの見学以外のところでは思い切って発揮しちゃってください!