カナダのワーキングホリデー(以下 ワーホリ)の準備をしていると「カナダワーホリは稼げる」という話を耳にします。
最低賃金が1,000円ちょっとの日本と比べると、確かに「稼げる」と言えるでしょう。
一方で、人によっては「稼げない」「貯金できない」という現状があることも事実。
しかし、お金が稼げないのには原因がありますし、稼ぐためにもコツがいります。
そこでこのページでは、
- カナダワーホリで稼げない原因
- カナダワーホリで稼ぐためのコツ
についてお話しします。
カナダの最低賃金
以下は、カナダの州ごとの最低賃金(2022年4月1日時点)です。
東海岸の最低賃金(時給)は、$13.00台が目立ちます。
ワーホリに人気の「バンクーバー」があるブリティッシュコロンビア州は$15.20、「トロント」のあるオンタリオ州は$15.00が最低賃金となっています。
1ドル100円で単純計算すると1,500円前後となるため、日本の最低賃金より高いことは確かです。
カナダワーホリで稼げない原因
それではまず、私のカナダワーホリでの実体験をもとに、稼げない原因についてお話しします。
- フルタイムの仕事がなかなか見つからない
- フルタイムの仕事の月収が安い
- 仕事探しが難しい都市に渡航する
1.フルタイムの仕事がなかなか見つからない
カナダでフルタイムの仕事を見つけることは、簡単ではありません。
私は永住権を取るために、
- 過去の職歴に関連している職種
- 日本人じゃなければできないポジション
- 時給$25以上のフルタイムの仕事
という条件の仕事探しをしていましたが、シェアハウスのオーナーに「至難の技」と言われました。
永住権を持っているルームメイトも、時給制の仕事をしていて、1日数時間だけの勤務日もよくあったようです。
2.フルタイムの仕事の月収が安い
カナダのフルタイムの仕事の求人には、時給ではなく月収で賃金が記載されていることがあります。
月収$3,000ドルを超えるローカルの仕事も見かけますが、私が滞在していた頃は月収$2,000台が目立ちました。
3.仕事探しが難しい都市に渡航する
私は、カナダワーホリ中にバンクーバーに滞在していたのですが、時給が高いフルタイムの仕事を楽々見つけられた人に会った記憶がありません。
他の国では、「ラッキー」で条件のいい仕事を見つけられた話を一定数聞きましたが、カナダでは皆無。
バンクーバーは世界的にも有名な都市なので、日本人だけでなく、その他の国籍の人からも大人気です。
「せっかく海外にいるなら、ローカルの雇用主のもとで働きたい」という想いは誰しもが持つと思いますが、ワーホリでもできそうなカフェやレストランの仕事には、地元の人も英語ネイティブも応募します。
さらに、バンクーバーはカナダの中でも一番温暖な気候なので、他の州で永住権を取った人や東部出身のカナダ人がバンクーバーに移住することにより人口が増えるため、仕事探しが難しい傾向があるのです。
カナダで稼ぐためのコツ
カナダで稼ぐためには、割り切ることが必要だったり、コツがいります。
- 人手が足りない田舎に行く
- チップがもらえるサービス業の仕事をする
- 高級レストランなど単価の高い飲食店で働く
- 職種にこだわらない
- ローカル企業で働く
1.人手が足りない田舎に行く
カナダの田舎の地域では、人手が足りないエリアがたくさんあります。
例えばユーコン準州では、レストランのウエイター・ウエイトレス、ホテルの従業員、ギフトショップの販売員といったロースキルの職種でも、雇用主を見つけてスポンサーを得られれば永住権申請ができるノミニープログラムがあるほどです。
そういった人手不足のエリアでは時給が高くなることがあります。
実際、バンクーバーでなかなか仕事が見つからず、ジャスパーのホスピタリティ系の仕事を見つけて引っ越した友人は、田舎の方が時給の相場が”若干”高いと話していました(※雇用主により異なります)。
ただし、ホスピタリティ系の仕事はバンクーバーでも多様にあり、4~5スターホテルの仕事を見つければ高い時給で働ける可能性があります。
2.チップがもらえるサービス業の仕事をする
カナダのサービス業にはチップ制度があります。
チップは基本的に「良いサービス」に対して払われるものと思いがちですが、実際のところ、レストランで食事をしたら10~15%程度のチップを支払うことがほぼ必須(常識)というくらい一般的です。
むしろ支払わないと、ホールスタッフから「チップの支払いがない」と指摘されるほど…。
つまり、自分がホールスタッフやサーバーなら、よっぽど不愉快なサービスをしなければ高い確率でチップをいただけると言っても過言ではないと思います。
3.職種にこだわらない
カナダワーホリで稼ぐためには、職種にこだわらずに仕事を探すことも重要です。
例えば、
- 日本の仕事と同じ職種の仕事をカナダでも見つけたい
- 海外でオフィスワークやデスクワークに挑戦したい
といったこだわりがあると、できる職種がかなり制限されます。
もちろん、運よく見つかる可能性もありますし、その場合はまとまった収入が見込めるかもしれません。
しかし一方で、オフィスやワークやデスクワークといった一般職だとチップがもらえないため、稼ぐためには給与水準の高い求人を狙う必要があります。
ですが、条件がいい仕事は地元の人にも人気のため、難易度はさらに増す印象です。
ワーホリにはビザの制限があり、働く期間が決まっています。
早く仕事を見つけて収入を得ることは、最終的に稼ぐ金額にも繋がるため、見切りをつけたり割り切りが必要なこともあるのです。
4.ローカル企業で働く
日本人雇用主の給与水準は、最低賃金と同等レベルなことがほとんどです。
例えば、日本人雇用主のレストランの求人募集を見ると、最低賃金に$0.50前後を上乗せした金額が時給となっている求人が目立ちます。
しかし、ローカルのレストランの求人募集では、最低賃金よりも$1.00以上は高く設定されている求人をよく見かけました。
そのため、ローカルの雇用主の下で働いた方が時給・給料が上がります。
5.高級レストランなど単価の高い飲食店で働く
高級レストランなどの一品の料理単価が高い飲食店で働くと、自然とチップの額も上がります。
高級レストランには、
- 経済的に余裕がある人
- 特別な日にお祝いで利用する人
といったお客様が来店するので、良いサービスをすればチップを弾んでくれることがあります。
カナダワーホリで稼ぐなら「ローカル・チップ・ホスピタリティ」
私のカナダワーホリでは、日本語教師の仕事で月に5~6.5万円程度の収入しか稼げず、生活が苦しかった思い出があります。
仕事をもう一つ掛け持ちして乗り切りましたが、チップをもらえる仕事ではありませんでした。
チップだけで食費を賄えたり、1回で$100もらえたという話を聞くと、やはり羨ましい限りです。
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