ワーキングホリデー(以下 ワーホリ)で日本を出る前は、周囲の人にこのようなことを言われるかもしれません。
ですが、実際に飛び込んで諦めずに行動すると、海外の現地法人で日本と同じ職種の仕事に就けたり、日本帰国後も英語を活かした仕事が見つかったりします。
そんな経験から言えることは、ワーホリ帰国後でも就職できるし外資系で働ける可能性もある!ということです。
そこでこのページでは、
- ワーホリ帰国後でもできる英語を活かす仕事
- 英語の仕事選びや就職先選びで注意したいポイント
についてお伝えします。
この記事を読めば、ワーホリ帰国後のキャリアパスまで考えた目標設定やプラン作りがしやすくなりますよ!
【外資系あり】ワーホリ帰国後にできる英語力を活かす仕事
ワーホリ経験やワーホリで伸ばした英語力を活かせる仕事には未経験でもチャレンジ可能なものもあり、経験・知識・高い英語力・技術を身に付けたり、資格・免許を取得してキャリアアップも考えられる職種も含めると38種類あります。
子供英会話講師 (児童英語講師) |
塾の英語講師 | オンライン英会話講師 |
英会話スクール講師 | 英語コンサルタント (コーチング) |
日本語教師 |
英文事務 | 貿易事務 | 海外営業事務 |
経理事務(英文) | 大学事務 (国際学部/留学部門/教務) |
インターナショナルスクール/プリスクールの学校事務 |
英会話スクールの受付・カウンセラー | 企業・シェアオフィスの受付 | 英語教材の営業企画 |
留学エージェントカウンセラー | 外国人サポート | 秘書 |
特許事務員 | 通翻訳コーディネーター | ITテクニカルサポート (ヘルプデスク) |
グランドスタッフ | キャビンアテンダント (フライトアテンダント) |
ツアーガイド |
ツアーオペレーター (ランドオペレーター) |
外資系ホテルフロント | ホテルゲストリレーションズ (コンシェルジュ) |
インフォメーション (観光案内/総合案内) |
英語保育士 | ツアーコンダクター |
通関士 | 翻訳者 | 通訳者 |
システムエンジニア(SE) | プログラマー | ネットワークエンジニア |
サーバーエンジニア | ビジネスエンジニア(BE) | etc… |
1.子供英会話講師(児童英語講師)
子供英会話講師(児童英語講師)の主な仕事は、以下が一般的です。
- 子供たちへの英会話指導
- 歌やダンス・ゲームを取り入れたレッスン
- 教室管理
- イベント企画
- 外国人講師とのペアレッスン
採用条件は会社により異なり、学歴は専門卒・短大卒以上、英語力の目安は英検2級もしくはTOEIC®L&R 650点以上という基準を設けている教室もありますが、中学レベルの英会話ができれば採用されることもあります!
指導経験なし・英語力が高くなくても大丈夫な理由は、「英語が好き・子供と接することが好き・教育に興味や関心があること」の方が重要だからです。
子供英会話の授業では、教育テレビの歌のお兄さんやお姉さんのテンションで授業をする必要があります。
- 子供を「Very gooooood!」と褒める
- ボディランゲージをふんだんに使う
- 子供のうたを歌いながら踊る
- みんなで輪になって手をつないで歌う
恥ずかしさやプライドを捨てなければ乗り越えられないため、海外帰りで英語が堪能であっても研修でドロップアウトをする人も一定数います。
ですが、英語を教える仕事の中でも、子供英会話講師の採用ハードルは低く設定されています。
授業教材やカリキュラムに沿ったプログラムがあり、レッスンプランを考えなくてもいいところは利点です。
子供英会話講師になるために、「J-shine」が認定する「小学校英語指導者資格」を持っていると有利になりますが、わざわざ高い費用を払って資格を取らなくても仕事を見つけることは可能です。
J-shineとは?
日本における「小学校での英語教育の普及・発展を支援する」という趣旨のもと、2003 年 2 月に内閣府へ「特定非営利活動法人」としての申請を行い、民間主導で設立された英語教育指導者の資格認定を行うNPO法人です。
2.塾の英語講師
塾の英語講師は、小・中・高校生対象の塾での求人がよくあります。
- 小・中・高校生への英語の授業
- 日報の記入
- 保護者対応
- 模擬テストの試験監督、テスト分析、
- 生徒のお出迎えとお見送り
- 新学年開始時期に学校前で校門配布
- 受験の結果発表の確認
塾の英語講師は、クラス指導から個別指導まで、教え方は様々。
大学生のアルバイト・非常勤・正社員など働き方も多様ですが、いくつかの教室をかけ持ちし、曜日ごとに勤務先教室が変わることも珍しくありません。
授業は、「英語が得意なら英語担当」といった形で基本的には特化させてもらえますが、総合職として教室長やエリアマネージャー候補を目指すなら、英語以外の教科も担当する可能性があります。
また、上記の業務内容にプラスして、入会案内(入会促進)などの営業活動や事務手続き、生徒面談・保護者面談などのフォローアップ業務も必須です。
非常勤講師なら、専門卒・短大卒でもなれますが、正社員になると大卒や教員免許保持者といった学歴や資格を求められます。
3.オンライン英会話講師
オンライン英会話講師になる場合、
- オンライン英会話スクールに属して働く
- 個人で生徒を集めて働く
の2通りの方法があります。
ワーホリからの帰国後に未経験で始めるなら、オンライン英会話スクールに属して講師の実績を積むことから始めた方が現実的です。
主な仕事内容には、次のようなものがあります。
- 授業プランニング
- 授業準備・教材作成
- 英会話レッスンの実施
- 学習進捗や英語力向上の確認
- 生徒のフォローアップ
お給料は、1コマごとのレッスン単価が決められている場合と、講師自身が決める場合があり、手数料が引かれた金額が講師の手元に入ります。
都合の良い日時のレッスン枠をオープンにして英語を教えることができるので、空いている時間を活用したい人にはおすすめです。
個人で生徒を集めてオンライン英会話講師をする場合、SNSやホームページなどを準備して集客する方法が一般的。
料金設定やレッスン時間・レッスン内容(サービス内容)を自分で決めることができ、単価を上げることが可能です。
その一方で、支払い方法やキャンセレーションポリシー等の設定、顧客管理・予約管理・売り上げの管理といった運営まで自分で行う点が大変と言えます。
どちらの方法で働くにしても、
- Wi-Fi環境
- デバイスの準備
- レッスン教材の準備
- ビデオ通話アプリのダウンロードやアカウント設定
- 必要であればイヤホンマイクやカメラなどの準備
など、オンラインで英会話を教える環境を整えることが必要です。
英語力は、TOEIC®L&R 700点以上が望ましいですが、日本人の超初心者向けの授業なら会話の難易度は低く、生徒にわかりやすく文法説明ができるティーチング力が求められます。
4.英会話スクール講師
英会話スクールの講師になるには、英会話教室やスクールの求人に応募して採用される方法が一般的です。
- 授業プランニング
- 授業準備・教材作成・宿題の準備
- 英会話レッスンの実施
- 学習進捗や英語力向上の確認
- 生徒のフォローアップ
- イベントの企画と実施
雇用形態は正社員・契約社員・パート・業務委託など様々ですが、ある程度の英語力を求められます。
高校生以上・一般社会人を担当するのなら、TOEIC®L&R 850点以上もしくは英検®準1級以上、またはこれらと同等以上の英語力が基準です。
小学生~中学生のクラス担当なら、TOEIC®L&R 750点以上もしくは同等以上の英語力が目安となります。
また、専門卒・短大卒以上の学歴も必要になるケースが多い印象です。
5.英語コンサルタント(コーチング)
英語コンサルタントは、英語学習プランを構築し、目標達成まで日々サポートするお仕事です。
レッスンを担当するのは基本的にはネイティブコーチで、英語コンサルタントは受講生が困っていることや要望を把握し、英語学習をサポートする役割となります。
- 英語学習プランの構築/提案
- 日々の学習状況の確認
- 進捗に合わせたアドバイスやプランの調整
- 問い合わせ対応
受講生は社会人・プロフェッショナル・ビジネスパーソンなので、コンサルタント自身も英語で仕事をした経験がないと、サポートが難しくなるでしょう。
英語力や採用条件はスクールによって異なり、「TOEIC®L&R 700点~800点+専門卒・短大卒以上」が基準の企業もあれば、「TOEIC®L&R 850点以上+大卒+海外留学経験 or ワーキングホリデー経験」と高いレベルを求められるケースもあります。
また、英語コンサルタントは講師ではないので、英語力や学歴に併せて営業・企画・販売・接客サービスなど顧客と折衝した経験も必要です。
6.日本語教師
日本国内で日本語教師として働く場合、次のような選択肢があります。
- 日本語学校の専任(常勤)講師または非常勤講師
- 大学や専門学校などの教育機関で留学生への指導
- 企業での外国人スタッフに対するレッスン
- 駐在外国人の子供または母国語が日本語ではない日本人への授業
- 国際団体で在日外国人に日本語の指導
- ボランティア日本語教室
- オンライン授業(言語学習プラットフォームに登録して活動)
プライベートでレッスンをしたりボランティアとして働くなら資格なしでもできますが、国内の日本語教育機関で働くには、下記のいずれかの条件を満たすことが必要です。
- 大学/大学院で日本語教育を専攻(または副専攻)し修了する
- 420単位時間上の日本語教師養成講座修了
- 日本語教育能力検定試験に合格する
とは言え、ワーホリから帰国後に大学で日本語教育の専攻(副専攻)をするのは非現実的…。
そして、日本語教育能力検定試験は難関と言われていて、合格率は25~30%の水準です。
即戦力として働くのなら、理論だけじゃなく実践力も身に付けられる、文化庁届出受理の420単位時間以上の日本語教師養成講座を修了することが近道でしょう。
日本語を教えるので英語力は必須ではありませんが、ひらがなや50音がわからない日本語ビギナーには英語での文法解説が必要になるケースもあります。
参考までに、以下は私が日本語教師として働いていた時に実際に行った業務です。
- 学校指定の教科書を使った日本語のレッスン
- レッスンプランニングや授業用教材の準備
- 宿題や単元テストの用意と採点
- アクティビティの企画と実施
7.英文事務
英文事務は、英語を使用した事務業務全般です。
活躍できる企業は、
- 外資系企業
- 海外支店や海外にグループ会社を持つグローバル企業
- 海外の顧客を持つ日系企業
など、幅広く存在します。
仕事内容は働く部署によって異なりますが、「事務」は働くうえでもっとも基本的な職種です。
- パソコンを使用したデータを入力
- 社内外で必要な書類の作成・処理・整理
- 郵便物の仕分け・発送・集荷の手配
- 電話対応・来客対応
求められる英語力は業務内容によって異なり、英語の読み書きができればOKな英文メール・英文資料の作成といった仕事から、電話応対や海外拠点とのやりとりで英会話力が必要な仕事まで様々です。
一般事務は広範囲に渡って業務を行うポジションですが、残業もなく落ち着いて仕事ができる職種のため、非常に人気で競争も激しい傾向にあります。
しかし、高い英語力が必要な「英文事務」の仕事になると、競争率が下がる印象です。
英文事務でよく見かける求人は一般事務だけでなく、経験や知識が必要な以下の職種もあります。
- 貿易事務
- 海外営業事務
- 英文経理事務
8.貿易事務
貿易事務の仕事は、輸出入に伴う事務処理業務がメインです。
- 貿易書類(輸出入書類)の作成・確認・処理
- 見積書の作成・システム登録・スケジュール調整
- 請求書(インボイス)
- 出荷・納入・納期管理
- 出荷依頼、在庫確認、発注調整など
- 受発注(電話・メール)
- 通関業者とのやりとり
- ファイリングなどの一般事務
英語力は読み書きがメインとなりますが、日常英会話レベル TOEIC®L&R 600点 程度が求められます。
業種は、商社・メーカー・物流・運輸・食品・電子機器など様々。
企業によっては、仕入れから商品企画・販売・配送などトータルに携わり、経験を積んだりスキルアップすることができます。
また、事務職はオフィスワークのため、PCスキルも必要です。
【Word】
ビジネス文書作成
【Excel】
SUM・IF・AVE関数 、VLOOKUP関数、ピボットテーブル
9.海外営業事務
海外営業事務は、企業の海外事業部でのサポートのお仕事が中心です。
- 英語表記のシステムに受注内容の入力
- 見積書・納品書・請求書などを英語で作成
- 会議資料作成
- 売上や市場データ等の集計・調査
- 会議への参加、議事録作成
- 海外の工場への在庫管理
- 納期調整
- 海外顧客からの問い合わせ対応
- 現地法人との電話やメールでのやりとり
- その他付随する庶務業務
英語の読み書きはもちろんですが、簡単な通訳も任されることがあるため、日常英会話以上のスピーキング力やコミュニケーション能力があるとベター。
会議用の資料作成のためのデータ集計や調査など、マーケティング要素も含まれており、それに付随するPCスキルも求められます。
【Word】
ビジネス文書作成
【Excel】
SUM・IF・AVE関数 、VLOOKUP関数、ピボットテーブル
10.英文経理事務
英文経理事務は、事務処理のスキルだけでなく、経理知識や予算編成の経験・経営管理に携わった経験があると採用されやすい印象です。
企業によっては未経験からでもスタートできます。
- 経営会議の取りまとめ
- 経営会議資料の作成
- 会議資料の作成
- 請求書の管理や作成
- 経費申請・経費精算
- 入金確認
- 月末の売上報告
- データ集計 等
英文経理事務には、英語を使用するアドミ業務(総務・人事)やサポート業務まで幅広く行うケースもあります。
英語力は、基本的に日常英会話レベル(TOEIC®L&R 600点)の読み書きができればOKとされていることが多いですが、社内会議などで簡単な通訳・翻訳業務をまかされる場合はスピーキング力も必要です。
11.大学事務(国際学部・留学部門・教務事務など)
大学事務のお仕事は、一般事務と同様、落ち着いていて働きやすく人気があります。
英語を使うなら、国際学部・留学部門・教務事務での勤務が代表例です。
- 海外の協定校間の契約書などの翻訳・チェック業務
- 留学や国際連携活動の調整・連絡
- 留学生の受け入れ・生活サポート
- 留学希望者の募集~海外への送り出しに関する手続き・事務処理
- 提携大学とのメールのやり取び
- 交換留学生のビザ申請に係る事務処理
海外の協定校間の契約書など、公式文書の作成・翻訳・チェック業務をする場合は、TOEIC®L&R 850~900点以上と求められるスキルが高い傾向があります。
ですが、留学生が利用する学習スペースの運営だったり、留学生の窓口対応、生活相談やアドバイスといった業務なら、TOEIC®L&R 600点からでもチャレンジ可能です。
大学の研究室や外国人教授のもとでの教務事務なら、以下のような仕事内容となります。
- 教員の窓口対応、外国人教員の対応
- 外国人教員サポート
- 資料作成、データ入力
- 関係部門との連絡
- 郵送物の受取り、仕分け、配布、発送手配
- 電話応対、来客応対、メール対応
- 学部HPの更新、データ登録
- その他、部署内の庶務
大学事務のお仕事は、派遣での募集が多いですが、転職サイト経由や大学の採用ページから直接応募できることもあります。
派遣から直雇用になることもできますが、派遣3年→契約社員5年→正社員と8年がかりのステップになることも…。
正社員を目指して派遣から入っても、3年の派遣期間終了後に派遣会社の無期限雇用しか選択肢がないこともあるため、落ち着いた環境で長く働ける事務職を目指すなら、最初から正社員で入ることをおすすめします。
12.インターナショナルスクール・プリスクールの学校事務
インターナショナルスクール・プリスクールの学校事務には、スクールマネージャーのアシスタントや補佐業務があります。
他スタッフと協力しながら業務を進めていくので、教育業界未経験からでもスタート可能です。
- スクール運営業務全般
- スタッフの勤怠管理
- 外国人教師のサポート
- パソコン入力、事務処理、資料整理
- 電話対応、来客対応、保護者とのコミュニケーション
- 学校見学・案内、カリキュラムの紹介
- 広報資料作成、書類作成、ファイリング
- 学校説明会やスクールイベント準備
- 入学試験の準備、出願書類のチェック
インターナショナルスクールやプリスクールは小さな学校も多いので、一般事務・経理・広報・企画など幅広く携わることもあります。
正規職員として働くなら、短大卒または大学卒以上が必要です。
外国人講師とのやりとりがあるため、日常英会話レベル(TOEIC®L&R 600点以上)の英語力があると業務をスムーズに行うことができます。
また、裏方として運営に携わるので、基本的なPCスキルがあると良いです。
13.英会話スクールの受付・カウンセラー・運営事務
英会話スクールの受付・カウンセラーは、英会話教室の運営に関わる業務全般を任されるケースが一般的ですが、「運営事務」として募集がかかっていることもあります。
- 受付・電話応対
- 外国人講師や生徒のスケジュール管理
- 入学案内やコース変更の手続き
- 教材や備品の管理
- イベントの企画・運営
- その他、スクール運営に付随する事務処理全般
日本に来たばかりの外国人講師とのやり取りがあるため、英語力は英検準1級以上またはTOEIC®L&R 750点以上が求められます。
学歴は短大・大卒以上が基本です。
英会話スクールの求人は正社員や契約社員の求人が基本ですが、勤務時間が午後~夜(21:00や22:00まで)のため、常に人材を募集しているスクールもあります。
14.企業・シェアオフィスの受付
フロント系のお仕事の中でも、営業時間がビジネスアワーの企業やシェアオフィスの受付は、働きやすいお仕事です。
コワーキングスペースの求人もたまに見かけます。
- 来訪者受付・案内
- 電話・メールなどの問い合わせ対応
- 郵便物の受取・仕分け・配布や宅急便手配等の対応
- 備品の貸し出し・補充・発注
- 会議室予約・設営・ケータリング手配
- 入居・退去の事務処理
- 空調調整、オフィス内の見回り など
学歴は必要なく、求められるものとしては、秘書や受付業務・航空・美容・ホテル・アパレル業界などの接客経験やサービス経験(最低でも1年は欲しい)です。
英語は、日常英会話レベル(TOEIC®L&R 600点程度)を求められますが、社内文書や社内システムが英語なら、読解力が重要です。
また、受付のお仕事をする際は、基本的なパソコン操作ができることが条件になります。
シェアオフィス・コワーキングスペース受付の求人は派遣が多い印象ですが、大手企業や外資系になると、企業の採用ページから直接応募を受け付けている場合もあります。
15.英語教材の営業
英語教材の営業は、子供がいる家庭に訪問したり、商業施設や幼稚園・学校に向けて、教材(商材)を提案・販売するお仕事です。
- 英語教材の販売・営業
- 体験レッスンの実施
- 問い合わせ対応
- 教材制作サポート
求められるスキルは英語力よりも営業力なので、法人営業経験が必須だったり営業経験者が優遇されますが、未経験からでも挑戦可能です。
必要となる英語力は、模擬レッスンができる程度で問題ありません。
正規での雇用なら、学歴は専門・短大卒以上であることが多いですが、業務委託なら不問としている会社もあります。
16.留学エージェント(カウンセラー)
留学エージェント(カウンセラー)のお仕事は、留学やワーホリの相談対応をしますが、申し込みをしてくれる生徒を獲得しなければいけないため、「営業」要素を求められます。
- 問い合わせ対応(電話・メール)
- 留学カウンセリング(希望の国・予算・時期)
- 留学プランの提案
- 留学セミナーの実施
- 見積もり作成、資料作成
- ビザの申請、留学手続き業務
- トラブル対応(サポート)
- 一般事務、庶務業務
大手の留学エージェントなら、学歴は短大卒以上、英語力はTOEIC®L&R 700点以上が応募基準の目安となります。
ですが、留学・ワーホリ経験がなくてもカウンセラーとして働ける留学エージェントなら、学歴も英語力も問われません。
ただし、1日何十件もの営業電話(発信業務)がある会社は、離職率が高い傾向にあります。
一方、留学希望者から問い合わせがない限り営業電話やメール連絡をしない留学エージェントもありますが、定着率が高いので空き(求人)が出る確率は低いです。
海外留学業界は、創業者や留学カウンセラー自身に海外留学経験がなくても、「営業力」と「気持ち」で働けてしまうケースもあります。
留学・ワーホリの良さを伝えて、お客様に寄り添ったカウンセラーになるためには、就職先企業選びがカギです!
17.外国人サポート業務
外国人サポート業務は、簡単に言うと、日本で働く外国人の生活サポートをする業務です。
- ビザ・渡航の手配
- 住民票の登録・健康保険加入手続き
- 病院・公的機関への付き添いや通訳業務
- 日本での生活のオリエンテーションや情報提供
- 各種書類の準備や発送
- 生活トラブルの対応
外国人サポートの求人自体はそんなに多くなく、上記の業務を営業・広報・総務・窓口といった部署へ少しずつ振り分けている企業も少なくありません。
正社員求人は珍しく、最初はパートや派遣からスタートするケースもよくあります。
ですが、外国人と英語でのコミュニケーションが必要となるため、実践的に英語力を活かせるポジションです。
求められる英語力は日常英会話レベルで、TOEIC®L&R 600点が目安となります。
18.秘書
秘書のお仕事は、社長や重役・ディレクターなどの業務をサポートするお仕事です。
- 上司のスケジュール管理
- 出張手配
- 電話・メール・来客応対
- ミーティング資料や議事録などの作成
- 贈答品や慶弔手配
- 手紙・名刺管理
- 経費精算
- 社内文書作成
- 通訳・翻訳
- 挨拶状作成・発送・ファイリング
未経験なら、秘書アシスタントから挑戦することができ、上層部が外国人の企業・法人なら通訳・翻訳も業務に含まれることがあります。
その場合、英語力の目安はTOEIC®L&R 800点以上のビジネスレベルが一般的です。
秘書の仕事は、誰につくかで業務の幅は異なります。
どの上司・重役の下で働くにしても、共通している部分は
- 周囲への気遣いやホスピタリティ・コミュニケーション能力
- 急な予定変更にも臨機応変に対応できるスピード感と柔軟性
- Microsoft Office などのソフトが使えるPCスキル
といった、基本的なビジネススキルです。
19.特許事務員
特許事務員は、医療・化学・技術分野の取り扱いが多く、知識をつけていくことが求められ、一般的な事務よりも専門性の高いお仕事です。
- 特許申請書類の作成・提出
- 申請期限等の期日管理
- 特許庁端末への入力、PC入力
- 海外エージェントや国内外取引先との連絡業務
- 特許法に基づいた知的財産の調査や資材調査
- コピー、ファイリング、電話・メール・来客応対
- その他関連する業務
勤務先が特許事務所や弁理士事務所の場合、特許申請書類の作成や出願手続き(アシスタント含む)が主な業務となります。
一般企業で働く場合、特許法に基づいた知的財産の調査や資材調査からライセンスの交渉などまで幅広い業務内容です。
また、特許事務の6割は未経験からスタートしています。
海外と取引している事務所や企業なら、英文読解が必要です。
求められる英語力は、業務内容や企業によってTOEIC®L&R 550点~700点と開きがありますが、基本的にはビジネスレベルと考えておくのが無難でしょう。
20.通訳・翻訳コーディネーター
通訳・翻訳コーディネーターのお仕事は、依頼主であるお客様(企業・法人)と翻訳者をつなぐお仕事です。
翻訳業務を担当することはありません。
- 翻訳手配・スケジュールの管理と調整
- 依頼内容の確認 ・見積書・請求書の作成
- 翻訳内容のチェック・納品・追加依頼などの受け付け
- 翻訳者の方への指示出し
- 海外や社内での連絡業務
- 簡単なマニュアル翻訳、社内文書の翻訳
翻訳する文書は、契約書や発売前の製品情報などの機密情報を取り扱います。
ニュアンスや表現が違うことで誤解を生み、トラブルや損害が発生する可能性もあるお仕事です。
依頼内容のヒアリングで求められていることを的確に把握し、翻訳者に依頼する前の綿密な打ち合わせがスムーズな業務遂行のカギとなります。
専門性の高いお仕事ですが、未経験からでもチャレンジ可能なため、学歴はそれほど重要ではありません。
英語力はTOEIC®L&R 700点以上が目安となります。
21.ITテクニカルサポート(ヘルプデスク)
ITテクニカルサポート(ヘルプデスク)は、主にIT機器・システムに関する問い合わせ対応をするお仕事です。
- PCの設定方法やソフトの基本的な操作方法の説明対応
- 製品や周辺機器の使い方の回答
- 故障やトラブルの解消
- クライアントからの問い合わせ対応
- データ入力
- 電話対応、メール対応
- エンジニアのサポート業務
ヘルプデスクへの問い合わせは、社内システム経由・メール経由・専用の電話番号で受信する場合と様々。
緊急でない場合は、テキストでのやり取りがメインとなります。
また、ITテクニカルサポート(ヘルプデスク)のお仕事は、
- 企業のシステム部に所属し社内をサポートする
- 社外の顧客やユーザーのサポートをする
- ITテクニカルサポート部門の下請け企業に所属する
といった働き方があります。
海外と取引がある企業や外資系・大手日系グローバル企業の下請けをしている会社(プロジェクト)で働く場合は、英語力が求められます。
IT業界のほとんどの人は未経験からスタートさせており、業務の中でIT知識を付けていくことが可能です。
また、テクニカルサポートを経てサーバーエンジニア・ネットワークエンジニア・社内SEへのキャリアチェンジも視野に入れられるでしょう。
22.グランドスタッフ
グランドスタッフのお仕事は、チェックインの手続きから搭乗口での受付や到着業務までの、一連のパッセンジャーサービスが主になります。
航空会社の関連企業に所属して働くため、担当する航空会社により業務フローが異なります。
- カウンターでのチェックイン手続き・航空券の発券
- 荷物の預かり、座席の指定、乗り継ぎや搭乗に関する案内
- 搭乗ゲートでの案内業務、お客様のお見送り
- 手荷物紛失等取扱業務
- 到着業務
- 空港内でのお客様サポート業務全般
- 予約の電話に応対
- トラブルなどの各種問い合わせ対応
グランドスタッフは、日本人から外国人まで様々なお客様と接する機会があります。
学歴は専門卒・短大卒以上を求められるケースがほとんどで、英語力は必要不可欠ですが、TOEIC®L&R 550点~600点ぐらいが目安なのでそんなに高くはありません。
ですが、お客様を相手にするお仕事なので、日本語を正しく綺麗に話すことや所作の美しさが求められます。
パンプスでの立ち仕事になるため、体力も必要です。
また、空港は早朝から深夜まで空いているため、シフト勤務に対応しなければいけません。
航空系の仕事は人気が高く、近年は非正規雇用も増えているせいか、お給料が低い傾向があります。
ですが、航空機の乗り入れが多い空港勤務なら、地方の空港と比べてお給料(時給)が高い求人をよく見かけます。
23.キャビンアテンダント(客室乗務員)
キャビンアテンダント(客室乗務員)はフライトアテンダント・キャビンクルーとも呼ばれ、お仕事は大きく分けると接客サービス業務と保安業務に分けられます。
- 乗客のお出迎え
- ドリンクサービス・機内食などの提供
- 免税品などの機内販売
- 離着陸の注意事項説明や非常時の機内アナウンス
- 新聞・雑誌・毛布などの配布・回収
- 搭乗前の機内安全確認
- 忘れ物・不審物のチェック
- 荷物棚・トイレ・飛行機のドアの開閉確認
- 非常用の設備案内
- 離発着前の安全確認(手荷物の収納状況やシートベルトの着用など)
- 急病人の救急処置
- 天候悪化・トラブル時の安全確保と対処
キャビンアテンダントは、今も昔も大人気の職業。
競争率も高く、ANAやJALといった日系のFSC(フルサービスキャリア)は狭き門となっています。
外資系のLCC(ローコストキャリア)の参入や国際競争によってお給料の水準が下がっている傾向にあり、非正規雇用や契約社員からスタートの求人も多いです。
その反面、ワーホリ帰国後でもチャレンジ可能なので、まだチャンスがあると言えます。
学歴はグランドスタッフと同じく専門卒・短大卒以上。
英語力も必須ですが、航空会社によって求められる英語力には開きがあります(目安はTOEIC®L&R 600点~750点)。
24.ツアーガイド(通訳案内士)
ツアーガイドは、観光地の文化や歴史・その土地に住む人の生活習慣や様式を案内するお仕事です。
英語を使って外国人観光客相手に観光案内をするなら、以前は「通訳案内士」の資格が必要でしたが、2018年の法律改正により無資格でもできるようになりました。
- 空港でのお出迎え
- ホテルチェックインのアシスト
- 観光名所の案内と説明
- 食事・レストランのアテンド
- トラブル時の緊急対応
- 旅の安全管理
観光名所の歴史や文化を覚えるまでには時間がかかり、デビューするまでは2~3ヶ月程度の時間を要することもありますが、未経験からでも挑戦可能です。
25.ツアーオペレーター(ランドオペレーター)
ツアーオペレーターとは、主にホテルやレストラン・交通機関の手配(オペレーション)などを行うお仕事です。
企業によっては、国内外の旅行会社向けに商品企画の提案・金額の見積もり・提供(セールス)をしたり、カウンターでお客様に商品を販売することもあります。
- ホテル・レストラン・ガイド・チケットの手配
- 関係各所との連絡と調整
- 予約・手配状況の報告
- 問い合わせ対応
- その他関連する業務の事務処理
予約の確認作業や緊急連絡で、現地のホテルやレストランに電話連絡をすることもあるので、実践で使える英語力を求められます。
ツアーオペレーターになるための学歴は、短大・専門卒以上が基準となりますが、特別な資格は必要ありません。
海外旅行のオプション手配や現地のレストラン・チケットの手配をする業務ならば、海外勤務も視野に入れることができます。
26.外資系ホテルフロント
ホテルフロントの仕事は、チェックイン・チェックアウト業務が主な仕事になります。
- お客様のチェックイン/アウトの対応
- メンバーシップ新規入会の勧誘
- 宿泊予約管理
- 部屋割り(アサイン)
- 会計(キャッシャー)・レジ締め
- 館内案内・観光案内
- 電話対応・各部署への連絡
ホテル・旅館などの観光業は常に人手不足となっており、特別な学歴・資格は求められませんし、正社員求人も多く見かけます。
ですが外資系ホテルでは、社内のシステム自体が英語になっていることもあり、外国人宿泊客が多い場合はビジネスレベルの英語力が必要です。
一流ホテルや4~5つ星ホテルになると、礼儀・あいさつ・マナー・所作の美しさも求められます。
また、お客様に多忙さを悟られないように事務処理をこなす能力も必要です。
大型ホテルやリゾートホテルなどで、フロントの営業時間が24時間なら、シフト勤務に対応したりナイトフロント業務に携わることもあります。
トラブルが発生したりチェックイン時間が遅いお客様が多いと残業も増え、加えてパンプスでの立ち仕事なので体力も必要です。
27.外資系ホテルのゲストリレーションズ(コンシェルジュ)
ゲストリレーションズのお仕事は、お客様の要望に応えするお仕事です。
どのホテルにもある部署ではなく、基本的には一流ホテル・高級ホテル・5つ星ホテルなど、知名度やクオリティが高いホテルにある部署となります。
- VIPのお客様対応(到着・出発時)
- レストランや旅行・送迎・観劇などのチケットの手配
- アメニティーの手配
- お客様からの相談対応
- フロントデスクやロビーのサポート業務
一流のホテルでは、海外からのお客様対応もあるため、高い英語力とホスピタリティ精神が必要です。
フロントデスクなどの部署を経ないと、ゲストリレーションズに異動できないケースもあります。
ですが、働くホテルによってはコンシェルジュと表現されていたり、ラウンジのゲストリレーションだったりと内容は様々。
近年ではパートやアルバイトの募集もあり、エレガントな対応ではなく、親しみやすい対応ができる人を求めているホテルもあります。
28.インフォメーション(観光案内・総合案内)
インフォメーションのお仕事は、観光地のインフォメーションセンターやオフィスビル・複合施設・商業施設の総合案内など、働く場所は様々です。
- デパート・オフィスビルでの総合案内
- 店内・館内・近隣の商業施設や交通機関などの案内
- アナウンスやお客様の呼び出し
- チケットの販売
- 外国からのお客様への案内やサポート
- 関連部署への取次 など
外国人が多い観光地やリゾート地でインフォメーションのお仕事をするなら英語力が求められますが、コミュニケーションレベルから挑戦することが可能です。
学歴や特別な資格はとくに必要ありません。
29.英語保育士
英語保育士は、幼児の身体の安全の確保を第一に英語で幼児教育を実施します。
英語保育士になるには、保育士資格を保有していることが条件です。
- 幼児のケア・おむつ交換を含めたサポート、保育業務全般
- スクールの運営管理
- 子供たちの出席管理
- 外国人講師と共にプログラムやカリキュラム作成
- 幼児教育及び英語講師アシスト
- 日本語レッスン・カリキュラムの実施
- 保護者とのコミュニケーション
- PCによる資料作成・園だより作成
外国人コーチと協力して英語で行われるクラスの運営を行うことが主な仕事で、正規雇用ではなくアシスタントの求人もよく見かけます。
小学校教員免許・保育士資格・看護師免許・TESOLやJ-shineなどの資格保持者は、選考でも有利です。
また、英語のカリキュラムを取り入れている学校はICT教育も進んでおり、業務の中でMicrosoft Office等のツールを利用した事務処理能力も求められます。
30.ツアーコンダクター(添乗員)
ツアーコンダクターとは、出発前から旅程終了までお客さまが安心して旅行ができるよう、旅程の管理・旅の安全サポートをするお仕事です。
ツアーコンダクターとして働くためには、「旅程管理主任者資格」を取得する必要があります。
- ツアー行程の案内
- お客様の点呼・人数確認
- 自由時間や集合時間の管理
- 宿泊・食事・チケットの手配
- ホテルチェックインのとりまとめ
- 現地ツアーガイドとの打ち合わせ
近年は、正社員として働くよりも、派遣社員として働くケースが多い傾向があります。
ツアーコンダクターはツアーガイドとは違い、観光地や名所の説明は行いません。
その代わり、先を読んで業務を遂行する能力や要領・段取りの良さがないと、スムーズに旅程をこなすことができないと言われています。
31.通関士
通関士の仕事は、税関を通るために必要な業務を代行することです。
依頼主に代わって貿易書類を作成したり、取引物が法令や規制に反するものではないか、関税や消費税が発生するかも審査します。
- 輸出申告書・輸入申告書・仕入書などの貿易書類の作成
- 通関手続き
- 空港での税関検査立ち合い
- 顧客や社内やり取り
- 問い合わせ対応
通関士になる最初のステップとして、通関士資格(財務省が管轄する国家資格)を取得する必要があります。
また、資格取得後には通関業者に所属(就職)し、財務大臣の確認を受けたら晴れて通関士となるのです。
国家資格に合格した後に、知識を活かして商社やメーカーといった貿易関連会社で働くことも可能ですが、「通関士」を名乗っての業務遂行はできません。
32.翻訳者
翻訳者のお仕事は、小説やビジネス文書・論文・映像などの外国語の文章を日本語へ訳すことが主な仕事です。
大きく分けると、
- 契約書などのビジネス文書や研究論文などを訳す実務翻訳
- 海外の小説などの読み物を訳す文芸翻訳
- 映画やドラマなどに字幕を付ける映像翻訳
の3種類に分類されます。
求人でよくある実務翻訳の仕事は、医療・科学(化学)・特許といった分野に分かれていて、翻訳者は一つの分野に特化して専門知識を身に付けていきます。
近年はIT技術(AI技術)が進歩したことにより、ポストエディットと呼ばれる機械が翻訳した文章を人間が校正するという仕事も増えました。
一方で、翻訳者の報酬が下がるというデメリットもあります。
未経験から本格的に翻訳の道を究めるのであれば、TOEIC満点・英検1級は当たり前で、そこからがスタート(最低ライン)です。
33.通訳者
通訳者のお仕事には、
- 国際会議やシンポジウムなどの「会議通訳」
- ビジネスの場で活躍する「ビジネス通訳」
- 病院や学校などで外国人のサポートをする「コミュニティ通訳」
など、幅広くあります。
どの分野の通訳者になるにしても、まずは、発言者と通訳者が交互に話す「逐次通訳(ちくじつうやく)」ができることが第一歩。
通訳になるためには、高度な語学力に加えて、専門知識や日本語力、通訳を担当する企業に関連したビジネスシーンにおける会話力も求められます。
働き方は、企業の社内通訳として勤めたり、通訳エージェントに登録して仕事を紹介してもらう方法が一般的です。
高い英語力と専門知識が必要な通訳は、聞いたことを瞬時に理解して訳すスキルが必要となり、TOEIC満点・英検1級は取れて当たり前(翻訳者と同様)。
「同時通訳」になるとネイティブレベル以上と言われています。
独学で通訳者になる勉強をするのは限界があり、通訳専門のスクールに通うのが一般的です。
通訳・翻訳は、実績のあるこの道20~30年以上のベテランが活躍しているので、長期的なキャリアを築くことができるお仕事と言えます。
34~38.ITエンジニア
ITエンジニアには、システムエンジニア(SE)やプログラマーをはじめ、ネットワークエンジニア(NE)、サーバーエンジニアといった職種があります。
システムエンジニア(SE) | 依頼主の要望に応じて、システムを構築・設計するのが主な仕事内容です。プログラムの仕様書やソフトウェアの設計書を作成したり、開発チームやプロジェクトの予算・人員・進捗管理まで行います。 |
プログラマー (ソフトウェアエンジニア) |
システムエンジニアが作成した仕様書をもとにプログラムを組み、ソフトウェアやシステムを作成する職種です。実装後のテストや不備が発生した際のバグやエラー修正にも対応します。 |
ネットワークエンジニア(NE) | 使用する目的や規模に合わせた最適なネットワークの設計・構築から、運用や保守までをおこなう技術者です。 |
サーバーエンジニア | サーバーシステムをゼロから内部設計・構築し、運用・保守をする職種です。 |
ビジネスエンジニア(BE) | ITの知識やスキルとビジネススキルを持ち合わせたエンジニアです。 |
正社員として大企業に所属し社内プロジェクトに従事したりネットワークの運用を行う場合と、取引先のプロジェクトに派遣されて働くケース(客先常駐)、案件ごとに契約を結んで技術を提供するフリーランスといった働き方があります。
客先常駐の場合、システムエンジニアサービス(SES)を行う会社に正社員として所属して派遣されるケース、エンジニアを専門に取り扱う派遣会社から派遣されるケースがあります。
IT業界では英語力があると活躍できる幅も広がり、未経験からもチャレンジ可能です。
資格や学歴は関係なく、知識や技術力といった実力を求められます。
ワーホリ帰国後の仕事選びや就職先選びで注意するポイント
最後に、私のこれまでの仕事選びや就職先選びの失敗や経験から体感した、注意するポイントを紹介します。
- 「外資系」という言葉に惑わされない
- 「海外にいるみたい」という職場環境アピールに注意
- 雇用形態を妥協しても経験を積むか?をしっかり考える
- 無職期間が少し長引いても焦らない
1.「外資系」という言葉に惑わされない
英語を使う仕事をするなら、単純に考えると「外資系」という選択肢が出てきますが、「外資系」という言葉に惑わされてはいけません。
外資系とは?
外資系企業(がいしけいきぎょう)とは、外国法人又は外国人が一定程度以上の出資をする日本の企業(通常は株式会社だが合同会社も増えている)をいう。
引用元:ウィキペディア
外資系企業に就職できても、
- 中で働いている人が海外就労経験のない日本人だけ
- 業務で全然英語を使わない
- 外国人スタッフがいない
といった職場もよくあります。
ワーホリで海外に渡航し、ローカルジョブや現地法人で働いたイメージをそのまま投影したとしても、「外資系=海外と同じ環境」ではないと気付くでしょう。
- 業務内容から英語を使うことが想定できるか?
- 英語の使用頻度の割合はどのくらいか?
- 海外との取引があるか?
- 外国人のお客様を相手にするか?
- 外国人スタッフが働いていて日常的に英語を使うか?
ハローワークや転職エージェントの求人担当者に中身をしっかり確認しましょう。
2.「海外にいるみたい」という職場環境アピールに注意
英語を使う仕事を探していると、求人のアピールポイントで「海外にいるみたい」といった職場環境をアピールしているものがあります。
ここで注意したいのが以下の2点です。
- 職場環境以外アピールできるポイントがない
- 釣り求人の可能性
本格的に英語を使う仕事の中には、業務内容や労働環境・勤務自体がきつく、離職率が高い職場もあります。
「英語を使いたい・英語力を活かせる・仕事をしながら英語を伸ばしたい」という希望があるならピッタリであることは間違いありません。
ですが、職場環境以外アピールできるポイントがないだけで、「アットホーム」と書かれた求人に注意するべき背景と似ている部分もあります。
また、英語人材が欲しい場合、「海外のような職場環境」をアピールして登録者を増やす目的もあると聞いたことがあります。
3.雇用形態を妥協しても経験を積むか?をしっかり考える
英語を使った実務経験や業界経験がなくても、未経験から始められる場合、派遣の求人ばかりが目立つことがあります。
派遣から始めても働きぶりを認められて直雇用になった過去の実例や、数ヶ月後には正社員になる前提の求人(紹介予定派遣)もあるため、派遣からでも可能性があるのは事実です。
しかし、仕事内容や職場環境が気に入っても、派遣期間の満期を迎えた後に派遣会社の無期限雇用しか選択肢がなく正社員にはなれないことも…。
ワーホリ帰国後の20代~30代前半の人なら、未経験でもポテンシャル採用があるので、経験を積むために雇用形態を妥協する必要はないかと思います。
とは言え、クリエイティブな職種や人気の職種は経験者が有利…派遣でもその道に進みたい!というケースもあるでしょう。
リクルーターや人材のプロに相談したり、業界のことを調べてしっかり検討することが重要です。
4.無職期間が少し長引いても焦らない
ワーホリ帰国後になかなか仕事が見つからないと、ワーホリに行ったこと自体を後悔してしまう人や、希望が見えなくなってしまう人がいます。
ですが、ワーホリに行っていない人でも、転職活動に要する期間の目安は3~6ヶ月と言われており、職種や条件にこだわると1~2年かかるケース(アルバイトしながら再就職活動をする前提)もあるのです。
ワーホリ帰国後、数週間で仕事が見つかる人もいますが、思ったように再就職活動が進まなくても、焦る必要はありません。
焦っているときは、
どうしても今すぐ仕事がほしい!
とりあえずこれでいいや!
という思考になり、妥協してしまう気持ちも出てきますが、採用までのプロセスの中で少しでもおかしいと感じることがあったら、じっくり確認することも大事です。
また、採用通知をもらった後に「あれ?」と思うことがあった場合も、怖がらずに確認しましょう。
ワーホリでも英語力を磨けば帰国後の可能性が広がる
現代には、海外留学経験者やワーホリ経験者が何十万人もいて、海外に行くこと自体は珍しくなくなりました。
残念なことに、「ワーホリは遊び」という考えの採用担当者もいるため、帰国後の就職活動で不利になったり、無職期間が長引いたり、理解してもらえないこともあります。
ですがその一方で、英語力を磨いたり本気で行動したり他の日本人とは異なる経験を積むと、可能性が広がることもゼロではありません。
「海外で何をしてきたか?」を見てくれて、「行動力が普通じゃない」「チャレンジャー」と評価されたり、いつの間にか外資系に入れるくらい力がつくこともあるのです。
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