日本に住んでいると感じる「英語なんか必要ない」という考え。
とくに地方では日常的に英語に触れる機会は少なく、学生時代は特に、「どうせ大人になっても英語使わなくない?」と感じることもあるでしょう。
しかし現在、グローバルという言葉が広まり「英語は必要!」という考えが芽生えた学生も少なくないはずです。
私はこれまで英語を使って仕事をしてきましたが、英語が出来て得したと思ったことはあっても、損をしたと思ったことはほぼありませんでした。
そこでこのページでは、英語ができると得な理由・英語で仕事をすることのメリットを紹介したいと思います。
仕事で英語を使うメリット・得すること
1.年俸・給料・時給が上がる
仕事で英語を使うメリットの1つ目が、年俸・給料・時給が上がることです。
厳密に言うと、
- 英語力が必要とされる職場なら、英語ができる方が年俸・給料・時給が上がる
- 英語を使わない仕事よりも使う仕事の方が高給な求人を見つけやすい
という点がメリットになります。
私がニュージーランドで出会ったITエンジニアの友人は、海外に語学留学した理由について以下のように語っていました。
ガチガチの日本語環境にいると、中学レベルの英語力の人でも給料が上がりやすい状況はまだまだあります。
しかし、「外資系は給料が高い」という噂がありますが、全ての外資系企業が高給なわけではありません。
年俸300万〜350万円の外資系企業・グローバル企業もありますが、「英語×もう1つのスキル」を掛け合わせて転職して給料を上げていくといった手段が取れる点がメリットです。
また、ホテル・観光・サービス系の仕事は、英語ができない人は時給1300円、英語ができる人(高い英語力を証明できる人)は1400円など、同じ雇用先でも時給に開きがあるケースをよく見かけます。
英語力を必要としない仕事なら時給1000~1250円ぐらいの求人しか見つからないのに、英語力が必須の仕事なら(地域や職種にもよりますが)時給1500円~1700円の求人が多数見つかることもあるのです。
2.実践で使える英語力が身に付く
英語ができるようになり仕事で使い始めると、次第に実践で使える英語力が身につくようになります。
- 英語でのフォーマルレター(メール)の書き方
- 英語の電話対応での言い回し
- ビジネスシーンでよく使われる英単語や表現
これらの知識を、お金をもらいながら習得することができるのです。
3.視野が広がる
日本語を話す人の多くは、「日本」という島国で生まれ育った日本人がほとんどです。
頭の良し悪しや家庭の経済状況により、受けてきた教育の質に多少の違いはあれど、同じようなバックグラウンドを持つ人ばかり。
多様な環境で育ってきた人の方が圧倒的に少ないので、大多数の人は、これまで見てきたものが似たり寄ったりでしょう。
そして、社会に出てからも「日本人」との関わりがほとんど…。
ですが、英語を使って仕事をする環境では、関わる人が変わるので視野が広がっていきます。
視野が広がり、大きな視点で物事を見れるようになるメリットは、
- 小さくても可能性やヒントを見つけやすくなる
- 問題解決のアイデアが出やすくなる
- これまで見れかった見方ができるようになる
- 心配事が小さくなる
といった点です。
4.日本の働き方や考え方とは違う世界を知れる
英語を使って仕事をすると、日本の働き方や考え方とは違う世界を知ることができます。
ライフワークバランスの違いを体感するには、海外の現地の会社で働くことが一番早いですが、取引先が海外の場合でも知ることができます。
「取引先が海外」と一言で言っても、国によって働き方が違いますが、わかりやすい例で説明すると、暖かい国の人や南国の人は比較的のんびりで、日本人みたいに頑張って働かないという点です。
取引先の担当者がホリデーに入ってしまい、「期限に間に合わない!」ということもよくあります。
「ウソやん!?」と思うような場面にたくさん遭遇して、日本と海外の働き方の違いや仕事に対する考え方の違いを少しずつ実感していくのです。
5.発想力・問題解決能力を鍛えられる
英語を使って仕事をする職場には、日本人だけではなく、さまざまな国の人が働いていることがあります。
ユニークな経験をしている人が、それぞれ知っていることをシェアしてアイディアを出し合う。
そんな環境で働きながら日本(日本人)と違った考え方を学んでいくと、違った視点で物事を見ることができるため、発想力を鍛えられるんですね!
また、海外の人を相手に仕事をすると、考えられないようなハプニングにも遭遇します。
- 目の前で料金を踏み倒される(巧妙な詐欺?)
- 手に負えないお客さんに困り警察を呼ぶ
- 施設の備品を盗んだ疑いのある外国人のお客様を見つけてしまった…
そういった状況にぶつかっていくことで、問題解決能力も磨かれていくのです。
6.可能性や選択肢が広がる
英語を使い、さまざまな国の人が行き交う職場で仕事をすると、可能性や選択肢が広がります。
- 対応したお客さんから「〇〇で働いてみない?」と声をかけられ名刺を貰う
- 退職しても向こうから(英語を使用する)仕事がやってくる
- Linkedinで仕事のオファーを受ける
日本にいても海外にいても、「英語ができる日本人」を探している人に出会う確率が上がりますし、想像もしていなかった国での仕事のオファーが来ることもあるのです。
仕事で英語を使うデメリット
私は一時期、英語を使う仕事から離れたことがあります。
その時に感じた、仕事で英語を使うデメリットを紹介します。
1.単純に脳みそが疲れる
仕事で英語を使う最大のデメリットは、脳みそが疲れる点です。
これは、外国語大学で毎日英語で授業をしているネイティブレベルの教授であっても、海外の大学院でMBAを取得したマーケターでも同じことを話していました。
どんなに英語がペラペラでも、やはり第二言語で仕事をすることは、第一言語で仕事をするよりも消耗が激しい!
これから英語スキルを磨いていきたい人は、同様の道を通ることでしょう。
2.給料変わらないのにスキルだけ搾取される
英語ができない人ばかりの環境で働くと、給料変わらないのにスキルだけ搾取される状況に遭遇するかもしれません。
とくに、英語で解決しなければいけない問題が起こった時は、業務の範囲外の他部署の仕事でも、お声がかかることがあります。
しかし、すでに習得しているスキルに対して報酬がないので、その点はデメリットです。
3.「英語ができることが前提×薄給」の企業は離職率が高い
日本国内の転職市場では、英語ができる人を求めている企業がたくさんあります。
しかし、英語ができることが前提の仕事・職場環境・業界の中には薄給の企業もあり、私の経験上そういった企業は離職率が高いです。
そんな人材不足の企業に残ると、一人にかかる業務量が多くなります。
英語スキルが高いと、それだけで「そんなに英語できて普通に業務がこなせるなら、仕事紹介するよ」というお声をいただくこともよくあるので、条件がいい企業に人材が流れてしまうのは仕方のないことでしょう。
英語ができれば、使うか使わないかは自分で選べる
英語ができるようになり、長年英語環境で働くようになると、人によっては英語を嫌いになったり、英語環境から離れたくなったりします。
ですが、英語ができるようになれば、英語を使って仕事をするか、英語を使わずに仕事をするか、選ぶことが可能です。
まずは、中学レベルの英語でも、拙い英語でもいいので、「英語を使う」という環境に身を置いて試してみるといいかと思います!