ワーキングホリデーの帰国準備でやることの一つが、銀行口座の閉鎖!
ですが中には、「金利がいい」という理由から銀行口座を残したまま帰国したり、タックスリターンの返金手続きが終わらず口座を残したまま帰国という人がいます。
「またニュージーランドに戻るかもしれない」と思い続けて数年、銀行カード(デビットカード)の有効期限が切れるタイミングで、お金を日本の銀行口座に移し、ANZ銀行口座を閉鎖するという選択です。
本来ならば、送金も口座閉鎖の手続きも全部オンラインで可能!!なハズなのですが、私の場合、日本に帰国してから数年経ってしまっていたので、ニュージーランド国外からオンラインで海外送金&口座閉鎖の手続きにかなり手こずりました。
その時の経験をもとに、このページでは
- ニュージーランドANZ銀行の口座から海外送金する方法と注意点
- 海外送金後に銀行口座を閉じる方法
を解説します。
目次
ニュージーランドANZ銀行の口座から海外送金する方法
ニュージーランドANZ銀行口座から海外送金する方法はとても簡単。
「Send Money Overseas」というサービスがあり、ANZのアカウント内から必要な情報を入力するだけで海外送金ができます。
海外送金にかかる手数料はNZD 9.00で、何かあって修正が必要な場合、Amendment FeeがNZD 25.00かかります。
それでは、手順を説明していきましょう。
1.海外送金に必要な情報を準備する
ニュージーランドANZ銀行の口座から海外送金するためには、以下の情報が必要になります。
- 口座名義人の名前
- 口座名義人の住所
- 受け取り口座番号
- SWIFTコード
- 銀行名と銀行の住所
海外送金に必要なものの情報は、以下のページから確認できます。
Information required to send money overseas (anz.co.nz)
2.ANZ銀行口座にログイン
まず、ANZ銀行口座のログイン画面からアカウントに入ります。
3.Send Money Overseasという項目を選ぶ
次に、メニューの「Pay & Transfer」から「Send Money Overseas」という項目を選びます。
4.送金する通貨の選択
「Send Money Overseas」のページに行ったら
- お金を送るアカウント(Go Account)
- 送金する国(Japan)
- 送金する通貨(JPY Japanese Yen)
の項目を入力し「Next」ボタンを押します。
ニュージーランド ドルの海外送金は不可で、ANZ銀行の当日レート(10分ごとに変わる)が適用となり、日本円に換金されます。
5.送金額・口座情報の入力
次の「Send Money to Japan」のページで、送金する金額・口座情報の入力をします。
※「Amount to send」は「ニュージーランド ドル」を選択し金額を入力しますが、口座に入っている金額から送金手数料(NSD 9.00)を引いた金額を入力しなければいけません。
↓続けて、銀行口座名、口座番号、SWIFTコードを入力し、最後に「Change details」をクリックします。
次のページで「口座名義人」「受取人の住所」の情報を入力して「Submit(or Confirm)」ボタンを押せば完了!!
なのですが…実は、「Submit(or Confirm)」ボタンを押すと、Online Codeを入力する画面が表れました…。
そして私は焦ってスクリーンショットを撮り忘れてしまいました、すみません。
6.Online Codeって何!?
Online Codeは、AND銀行が2段階承認でセキュリティを強くするために設定しているもので、口座に登録してあるニュージーランドの携帯電話番号に送られてきます。
ANZ銀行のアカウント内に登録されている電話番号を使っていない場合、Online Codeを受け取れず、海外送金の手続きが完了できません。
そのため、日本からオンラインでのANZ銀行口座を閉鎖&海外送金手続きを考えているなら、ニュージーランドを経つ前にいくつか準備しておかなければいけないこと(注意点)があります。
インターネットで海外送金する際の注意点(事前準備)
1.携帯電話を解約する予定ならOnline Codeを一時停止する
ANZ銀行口座のOnline Codeは、海外にいる期間中(最長90日間)一時停止することができます。
※Online Codeの利用については、以下のページから確認可能です。
Using OnlineCode overseas (anz.co.nz)
日本帰国前にニュージーランドで利用している携帯電話を解約するなら、携帯電話が利用できる状態のうちにOnline Codeを一時停止する必要があります(一時停止する際も、Online Codeが必要だからです)。
Online Codeを一時停止する方法は以下の通りです。
1.メニューの「Your Settings」から「OnlineCode registration」を選択し、設定画面に移ります。
2.「Change OnlineCode preference」の項目の「Suspend OnlineCode」のところで、一時停止を希望する日(開始日と終了日)を入力して、一時停止します。
2.登録電話番号を日本の携帯電話に変更してみる
ANZ銀行口座から日本の銀行口座への海外送金が、帰国後90日以上経った後になりそうな場合は、日本の携帯電話の番号に変更しておくことも一つの方法です。
ですが、日本の携帯電話のキャリアによっては、海外からのテキストメッセージで送られてくるOnline Codeを受け取れないこともあるので、事前に確認しましょう!
ちなみに私はソフトバンクを使っているのですが、海外からのテキストメッセージは受け取れませんでした。
もし、登録電話番号を日本の携帯電話番号変えることができたとしても、変更を確定する前には「Online Code」がニュージーランドの携帯電話に送られてくるので、利用可能なうちに設定しておかなければいけません。
「Phone Banking」で海外送金する方法
Online Codeがなく、インターネットで海外送金手続きができない場合は、ニュージーランドにあるANZ銀行のコールセンターに電話する「Phone Banking」しか方法はありません。
コールセンターに電話すると、Online Codeを一時的に解除してもらえるので、日本の口座に送金することが可能です。
ただし、ニュージーランドのコールセンターに電話する場合、海外通話料金がチャージされます。
しかも、コールセンターの待ち時間って大体10分~15分ぐらいで、そこから英語でやり取りをする…となると、結構な時間がかかります。
※ちなみに私の時は、電話をかけてから待ち時間を含め海外送金が完了するまで、39分46秒も通話しておりました…。
私が利用しているソフトバンクの国際電話料金は、日本からニュージーランドの通話だと30秒で50円。
39分46秒だと約4,000円となるのですが、スカイプクレジットを購入してスカイプから電話をすると、1分2.44円(接続料金5.20円)で通話することが可能です。
困った時のPhone Bankingは英語力がないと難しい
インターネットで海外送金をするとき、何事もなければすんなり手続きが進みますが、私のようにOnline Codeを受け取れない場合、コールセンターに電話をする(Phone Banking)しか方法がなくなります。
実際Phone Bankingでは、以下のような細かな個人情報を聞かれました。
- 名前(フルネーム)
- パスポート番号
- 銀行のキャッシュカード(デビットカード)の下4桁
- キャッシュカードの裏のセキュリティコード
- 口座に登録している携帯電話の番号
また、Phone Bankingの手続きの後、別な担当者から更なる確認電話があります。
ここで確認されたのは
- 名前(フルネーム)
- この送金依頼は本当にあなたがしたものか?
- 日本に送る送金額はいくらか?(私はニュージーランド ドルと日本円の両方の金額を答えました)
これらを全て確認して、ようやく海外送金手続き完了となります。
日本からANZ銀行口座を閉じる方法
口座に残っていた金額を日本に送金したら、次に口座閉鎖の手続きに移ります。
口座を閉じる方法は簡単で、口座にログインして、Bank Mailを送るのみ!!
口座閉鎖リクエストメールを送ると、このような返信が来ます。
閉鎖プロセス中のアカウントに振込予定のものがあったら、リダイレクトかキャンセルすることが必要です。
口座閉鎖のやり取りをしている「Bank mail」は、2営業日以内に使えなくなるので、Final statement(最終的な銀行証明)が必要な場合、郵送先の住所かメールアドレスを伝えれば送ってもらえますので、至急手配しましょう!
そして、銀行口座にログインすると、「You have no account」と表示されるようになります。
ANZ銀行窓口では海外送金/口座閉鎖の案内を詳しくしてくれない
- ANZ銀行の預金をオンラインで日本の口座に送金
- 銀行口座を日本から閉鎖
今回は上記2つの試みをしましたが、ANZ銀行窓口では「日本からも口座閉じれるわよ~」と軽く言われるくらいで、詳細は説明されません。
実際やってみたら、Online Codeという盲点があり、かなり手こずりました。
ANZ銀行口座を閉鎖するのが日本帰国後になりそうな方は、参考にしてみてください。