
3ヵ国ワーホリの後に日本に帰国してから、外国人OKな国際交流シェアハウスに入居しました。
ですがトラブル大勃発!
私の11回のシェアハウス生活の中でも最悪中の最悪な「地雷物件」に当たってしまい、退去の意思を伝えたら、強制退去勧告されました。
話し合いで解決することができましたが、シェアハウスを探している段階で気がつけたらよかったのに…
というわけでこの記事では、強制退去勧告された時の実体験を元に、私が入居して大失敗だった外国人シェアハウスでのトラブル実例と物件の特徴をお話ししたいと思います。
目次
外国人シェアハウスで実際に起こったトラブル
まずは、私が住んでいた国際交流シェアハウスで起こったトラブルを紹介します。
1:異臭・悪臭
私のシェアメイトは、まともに洋服を洗濯しない留学(遊学)生でした。
お風呂に入るのも3日~4日に一度だけなので、暖かい日が続くと、洗濯してない衣服のニオイとの相乗効果で悪臭が倍増します。
本人の体臭の問題であれば、直したくても直せない問題なので仕方ないですが、こうなると衛生管理の問題です。
2:共有スペースが汚い
「シェアハウスは汚い」ということで有名ですが、一体どのように汚いのか具体例を挙げます。
【トイレ編】
洋式のトイレの使い方がわからない外国人と生活を共にすると、
- 便器に生理の血を付けたまま拭き取らない
- 床にも尿の飛び散り、黄色いシミだらけ
シェアハウスの住人は女性のみだったのですが、どうやってトイレを使ったら直径約5センチ大の黄色いシミがいくつも床にできるのか、理解に苦しみました。

【お風呂編】
私がシェアメイトの後にお風呂を使おうとすると
- ありとあらゆる毛が脱衣所と浴室に散らばっている
- スリッパのまま浴室に入り、脱衣所をビシャビシャにして拭かずに出ていく
そして、同じスリッパでトイレにもリビングにも入ります。

【キッチン編】
トイレもお風呂も使い方が汚いシェアメイトは、もちろんキッチンもキレイには使えません。
- キッチンのごみ箱に使用後の生理用ナプキンがオープンに捨てられている
- 忘れられて腐った食材が冷蔵庫に入れっぱなし
- カビが生えた食材が食品棚に放置されている
- それなのに追加食材だけは増えていくため、腐ったものは冷蔵庫や食品棚の奥の方に…という悪循環
- なんならシェアメイトのタンブラー(水筒)も黒カビだらけ
そして、こんな風にシェアハウスで毎日悲惨な状態に遭遇し続けると、「私が潔癖すぎるのか?」「私が気にしすぎなのか?」と自分を疑うようになります。

※写真は残っていますが、このページへのご訪問者様の気分を害する可能性があるため、非公開にさせていただきます。
3:言葉が通じず注意(お願い)しても直らない
ここまでお話しした数々のトラブルですが、入居者もみな大人。
海外では、オーナーさんに苦情を上げる前に、まずは「相手に伝える」という段階を踏み、話し合いでの解決を試みることが大事です。
ですが、私のシェアメイトは日本語も英語もほとんど話せないため言葉が通じず、言っていることがちゃんと伝わらなかったためか、直る気配はありませんでした。
直らないどころか、日が経つにつれて新たな問題が出てくる…。
そこで、シェアハウスを案内してくれた不動産屋さんとオーナーさんに苦情を入れ、その後シェアメイトの保証人を通して話し合いの場を設けるとのことでしたが、状況が改善される気配はあまりなく、話し合いの場も設けられたかわからぬまま…。

私が住んでいたシェアハウスは、最低入居期間6ヶ月未満で退去する場合、デポジットの4万円(1ヶ月分の家賃と同額)が返ってこないルールでしたが、たった1ヶ月でいくつものトラブルに遭遇したので、6ヶ月も住み続ける理由はありません。
4万円を捨ててでも出て行った方が身のためですが、なんと、退去の意思を伝えた3日後、強制退去を言い渡されました。
【実体験】シェアハウストラブルで強制退去勧告!相談できる場所
外国人シェアメイトの悪臭・汚さ、解決しようと試みてもコミュニケーションが取れなくて解決できない問題。
「なんとかしてください」と何度も伝えても、次から次へと出てくる新たな問題にうんざりし、退去を申し出た3日後、オーナーから「2人とも、一週間以内に退去することは出来ますか?」と連絡が来ました。

この時点で、私はすでに退去の意思を伝えていましたが、実は私のシェアメイトも同じ月の末日までに退去すると伝えていたらしいのです(後日、シェアメイトに聞きました)。

強制退去を言い渡す場合、強制退去させるだけの正当な理由(例:「物件を売る」etc…)が必要ですが、その他にも以下のような配慮が必要になります。
- 次の居住場所を見つけるための十分な期間を設ける
- 初期費用や引越しにかかる費用を負担する
でも、私のシェアハウスのオーナーさんは「ここは俺のシェアハウスだから、俺の独断と偏見で入居者を追い出せる!」と、入居直後の会話の中で話していた通りの人で、面倒なことがあったら強制退去させるという考えだったのかもしれません。
私が強制退去を言い渡された時は、こちらの弁護士ドットコムの記事を参考にしました(弁護士ドットコムは、弁護士さんに無料で法律相談できる日本最大級の法律相談ポータルサイトです)。
その他の相談窓口としては消費者センターがあり、荷物を処分されそうなくらい緊迫している場合は警察に通報という手段があるそうです。

話し合いで解決できた私のケースはラッキーですし、大事ではないかもしれませんが、不当に強制退去を言い渡すオーナーさんとはあまり事を荒立てず、サラッと逃げられれば幸運です。
シェアハウストラブルが次々と起こった原因と失敗しないための対策
海外のシェアハウスでは、言葉が通じずコミュニケーションがうまく取れないことが見学時に分かれば、入居を断るケースも多いのですが、なぜ私が住んでいたシェアハウスには日本語も英語もできない留学生が入居できたかと言うと、実はシェアハウス運営にも問題がありました。
というわけでここからは、シェアハウスでトラブルが次々と起こった超根本的原因をお話しします。
1:オーナーも不動産屋もシェアメイトに会ったことがない
私が入居したシェアハウスは、オーナーさんも不動産屋さんも問題のシェアメイトに直接会って話したことがないというデスパレートなシェアハウスでした。
やり取りは基本メールかLINE、Google翻訳を使って伝えるのみです。
私はこのシェアハウス以外にも、運営会社によって管理されているシェアハウスの見学に行きましたが、その会社は「日本語か英語でコミュニケーションが取れない外国人の入居は断る」などの基準がありました。
そこで、シェアハウスへの入居の前は、以下のことを確認してみてください。
- 入居者全員と、入居前に対面で会って話しているか確認する
- 外国人入居者とのコミュニケーションが、Google翻訳を利用したLINEやメールでのみになっていないか確認する
2:入居審査がなく、外国人の審査が書類のみ
シェアハウスのメリットの一つに、「入居までの手続きが楽」という点があります。
ですが、私が住んでいたシェアハウスには入居審査がなく、外国人でも書類が揃っているだけでOKでした。
他に見学に行ったシェアハウス運営会社では、3日~1週間ほどの入居審査があると説明されましたが、入居審査が全くないシェアハウスは危険だと、今回身に沁みました。
- 入居に少し時間がかかっても、入居審査がある物件を検討する
- 外国人入居者が、言葉の通じる保証人を通して入居しているか確認する
3:ハウスルールがない
私が入居したシェアハウスは、オーナーさんの友人で不動産営業をしている方の名前が、もう一人の管理人として登録されていました。
内見の時にはその不動産営業の方が案内してくれたのですが、実はシェアハウス運営歴が5年ぐらいある方。
オーナーさんのシェアハウス運営のアドバイザー的な立ち位置で、その不動産営業の方のポリシーとしては「ハウスルールがあったらトラブルになるから、作っていない」とのことでした。
私は、ハウスルールがないことを承知で入居したのですが、後から考えてみると、外国人も入居している無法地帯のシェアハウスでルールがなければ、やりたい放題の入居者がいてもおかしくはありません。
それにもかかわらず、何か問題があったときに責任を取らされるのは入居者全員。
これは実際オーナーさんに言われたことですが、例えば家電が壊れたりしても、新しい家電の費用は入居者負担。自分に非がなくても連帯責任。それが嫌なら犯人捜し!だそうです。

- 外国人シェアハウスなら、ハウスルールがあるシェアハウスを選ぶ
- 見学時に、日本語と英語で家電の使い方の説明書きがあるかチェック
- 清掃の順番や、共有スペースの使い方と利用時間帯を確認する
4:お金儲けの個人運営
私が入ったシェアハウスは、オーナーさんがシェアハウスブームに便乗し、お金儲けを目的として物件を購入し運営していた個人運営のシェアハウスでした。
もちろん、個人運営のシェアハウスでも、良心的にお部屋を提供してくれる場合もあります.
良心的なシェアハウスなら、
- 部屋が余っている・ワンフロア空いているから、誰かに使ってもらった方がいい
- 家を数件持っていて、誰かに入ってもらった方がいい
- 家賃が相場よりも安い、もしくは、家賃は相場と同等でも使えるスペースが広くて多い
- オーナーさんの対応がめちゃめちゃ良い
などの好条件が数多く揃っていて、かなりのメリットとなる可能性もあります。
海外でシェアハウス生活をする理由は、日本のように一人暮らしでも安く入居できる1K・1LDK の物件があまりなく、大きくて部屋数も多い一軒家の家賃を個人(または一世帯)で支払うことが難しいからです。
好んでシェアハウス生活をしている人の方が圧倒的に少ないのです。
海外のシェアハウス生活には本来そういった背景がありますし、トラブルだってもちろんあります。
一緒に住む人をちゃんと選んで、ルールを決めて、コミュニケーションを取って、何かあったら話し合わないと、お互いを尊重し合って生活なんかできません。
自分がシェアハウスに住んだこともなく、どんなトラブルがあるかもわからない人が、ブームだからという理由でシェアハウス運営でお金儲けをしようと考えている時点でかなり危険です!
- 個人運営のシェアハウスは(なるべく)避け、会社運営のシェアハウスを選ぶ
- 不動産屋さんが仲介しているなら自社管理物件か確認する(トラブル時に不動産屋さんに助けを求めるため)
【入居して損した!】こんな外国人シェアハウスはやめとけ!
それでは最後に、私が入居して損した、外国人シェアハウスの特徴をお話しします。
1:入居・退去の管理が甘い
私が入居したシェアハウスのオーナーさんは、「セカンドビジネス」としてシェアハウス運営をしていました。
そのため、内見希望日や入居・退去希望日に本業の仕事が入っていて、対応できない(しない)こともあります。
そのため、シェアハウスの入居・退去時は、不安が募る対応でした。
- 入居時に鍵の受け渡しがなく、キーボックスの暗証番号を教えられカギをゲットして入る
- 退去時も鍵の受け渡しがなく、カギを部屋に置いて出る→オーナーが後日回収

左:入居時のやり取り 右(上下):退去時のやり取り
今の時代、立会いがないのは普通かもしれませんし、他の入居者とシェアする必要のない賃貸アパートなら、こういったやり方でもセキュリティー面の心配は少なくなるかもしれません。
ですが、シェアハウスの場合、以下のような不安要素があります。
- 鍵の受け渡しがなく部屋の机に置いて出る場合、その鍵がなくなり、鍵の交換費用を請求される可能性
- 退去時の部屋の確認がないと、「退去時の清掃が甘い」と言いがかりをつけられ、清掃費用を請求される可能性
海外でも時々ありますが、いろんな国籍の人が入居する外国人シェアハウスの場合、日本人では想像できないような出来事(時として犯罪)が起こります。

2:事務手数料(デポジット)が相場より高い!
私が入ったシェアハウスは、事務手数料(デポジット)が4万円。1ヶ月分の家賃と同じ金額でした。
シェアハウスを何件か見学して、ほとんどの物件で事務手数料が2万円以下だったのですが、その倍の金額となります。
事務手数料が2万円以下の場合、どんなに長期で住んでも返ってこないケースが多いのですが、一応このデポジットの4万円は、6ヶ月以上住み続けた場合にのみ返却されるもの。
が、しかし!この「最低入居期間」というが次の危険なポイントです。
3:最低入居期間が半年(6ヶ月)以上
実際に入居してみないと住み続けられるかがわからないシェアハウスで、最低入居期間が6ヶ月というのは少し長いように思います。
私が「このシェアメイトと一緒に住むのは無理かも…」と思い始めたのが入居してから10日後ぐらいの頃。
そこから残りの5ヶ月と20日間、毎月4万円の家賃を払い続けながら我慢できるのか?という自分への問いへの答えはNOでした。

4:清掃業者が入らない(オーナーが掃除しに来るだけ)
運営会社によって管理されているシェアハウスなら、清掃業者が入る物件が多くあります。
が、私が入居したシェアハウスでは、業者が入らずオーナーさんが掃除をしに来るだけでした(時々オーナーさんのお母さんが一人で掃除に来ていました)。
しかも、ウェブサイトには「清掃は週に1回」という記載がありましたが、実際は月に1回です。
業者が入らない上に、清掃が月に1回。
私が入居して5日目、清掃で来ていたオーナーさんのお母さんからは、シェアハウスの使い方が悪いから「こうしろ!ああしろ!」と小言を言われましたが、ハウスルールがないシェアハウスの使い方が汚いのは当たり前です。
住人は「清掃業者が入るから、私たちは掃除しなくてもいい」という意識で生活するため、使い方に気を付けることはありません。
オーナー個人が清掃をするので、プロのお掃除の仕上がりとは程遠く、「え、これで清掃が入ったの?」と思うような汚い箇所がいくつもあります。
- トイレの床の広範囲に渡る黒ずみはそのまま
- お風呂場のカビまで手が回らない
- ありとあらゆる場所のホコリの塊には目が行かない
入居時に気になっていた、トイレの床の黒ずみ・お風呂場のカビ・たくさんのホコリの塊に対しては、「清掃業者が入るから、そのうち掃除されるだろう」と思っていましたが、その期待は打ち砕かれました。

結局、自分で掃除したほうが早かったので、毎日1ヵ所ずつ片づけて行きました…トホホ…。
5:郊外・不便なエリア=不人気
東京や大阪・京都の都市部など、人が集まる場所でシェアハウス運営をしている場合、入居の問い合わせがコンスタントに入ってくるため、運営者が入居者を選ぶことができます。
ですが、シェアハウスのあるエリアが郊外で、若者にとって不便な場所だと、必然的に不人気となります。
私が入居したシェアハウスのメインターゲットは、周辺の大学に通う学生や外国人留学生のみなのですが、郊外には家賃4万円台の賃貸アパートがいくつもあるため、日本人の大学生はシェアハウスなんか選びません。
そうなると、「収入がないよりマシだから誰でも入居させよう!」という考えになり、言葉が通じずコミュニケーションが取れない外国人でも簡単に入居できてしまいます。
お金儲けをしているオーナーは、もちろんシェアハウスには住んでいないので、家賃収入さえあれば入居者それぞれが快適に暮らそうがストレスだらけで暮らそうが関係ないのです。
不人気なシェアハウスには、空き部屋が多いためスペースを広々使えるという利点もありますが、誰でも簡単に入れてしまうのはある意味怖い点です。
