【マレーシア就職】転職エージェント登録→スカウトされても見送り…高卒求人の落とし穴

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転職エージェントに登録していたら、企業からのスカウトが来た!

これは、私がマレーシア就職を目指していた頃に実際に起こった出来事です。

転職サイトのスカウトサービスで、テンプレートを使用し無作為に送るDMとは違い、転職エージェントの担当者から来るガチの個人指名。

ですが、最終面接をしてもらえず見送りという結果となりました。

そうです!実は、スカウト=採用ではないのです。

そこでこのページでは、

  • 転職エージェント経由での企業からのスカウト実例
  • スカウトでも見送りになった理由と落とし穴
  • スカウトを活かすための心得

についてお話ししたいと思います。

【実例】転職エージェント登録→企業からのスカウトはどのように来たのか?

海外就職や転職を考えている人の多くは、転職エージェントに登録することが一般的です。

転職エージェントに登録すると、企業の採用担当者に、「現在こんな人たちがマレーシア就職を希望しています!」と情報の一部が開示されます(もちろん、個人情報は開示されません)。

そこで、候補者リストに載っている人の職歴・経験が先方の求めている条件やスキルと合えばスカウト(個人指名)されることがあると説明がありました。

チファニ
私がマレーシア就職のために転職活動していた時は、1社だけではなく何社か登録し、スカウトが来たのはJACリクルートメントという転職エージェント経由でした。

実際に来たメールがこちらです。

JACリクルートメントのスカウトメールの画像

JACリクルートメントは、日本国内の転職活動においても評判が良く、海外にも拠点がいくつかあります。

しっかりした転職エージェント経由でのスカウトなら、

  • 経歴のどの部分を見てのスカウトなのかが書いてある
  • 企業名の開示がある
  • ポジションや部署の開示がある
  • 報酬(給料)金額が具体的に記されている

という特徴があり、受ける側としても信頼できます。

また、私は海外就職のための転職活動だったため、勤務地や現地での車の支給があるか?という内容まで具体的に記されていました。

 

海外就職なら事前にビザの発給条件を確認する

「海外就職」と聞くと、四大卒の学歴がある人のみの特権!というイメージを持っていましたが、東南アジアへの就職は英語圏への就職に比べハードルが低く設定されています。

東南アジアの中でも、シンガポールは「四大卒じゃないと就労ビザが下りない」という国の基準があるため、最終学歴が「専門学校」の私は門前払い…。

ですが、マレーシアの就労ビザ取得条件には「最終学歴が四大卒じゃないといけない」とは定められていません。

また、転職エージェントからも、最終学歴が高卒・短大卒でも求人によっては紹介可能と説明されていたので、専門卒の私にもチャンスがあるということになります。

マレーシアでは、企業がサポートしてくれれば就労ビザの発行が可能なので、学歴は関係ないようです。

ですが念のため、事前に転職エージェントにも面接する会社の採用担当者にも「最終学歴」を伝え、それでもビザの発行や採用条件に問題はないのかを確認しましょう!

チファニ
私の場合、スカウトが来た後に最終学歴とビザの発給条件はクリアしているのか?を確認したのにも関わらず、そこが落とし穴で見送りとなりました。詳しくは後ほど説明しますね!

 

現地入りして面接を受けてみた

マレーシア就職の条件の中に、「数ヶ月以内に現地に渡航して面接をすること」という条件が含まれています。

本来ならば、

日本で事前に就職希望の企業と何社も面接予定を組む

面接のためにマレーシア渡航・滞在

滞在期間中に全部の会社と面接を受ける

という流れが一般的なようですが、私の場合マレーシアには希望する業界が少なかったので、スカウトが来た企業以外にはあまりピンとくるものがありませんでした。

 

面接は現地マネージャーと日本人駐在員

現地での面接は、現地のマネージャーと日本人駐在員による海外流の就職面接。

ですので、面接の質問内容は

  • 会社の業務の確認
  • 私の関連した職歴の詳しい職務内容の確認
  • 私の過去の職歴がどう活かせるか
  • 海外での働き方を知っているか、働けるか
  • 会社の職場環境(人種・国籍なの)
  • グローバルな職場環境で問題が発生した時にどう対処するか
  • 営業では「お客様は神様」と言われるが、これについてどう思う?

など、業務内容に9割ぐらい重点を置いた面接です。

さらにマネージャーからは、「業界経験も営業経験もある君で採用はほぼ決まりだから、これからの予定と仕事に必要なものを確認する」ということで、現地入り後のスケジュールやサポート・マレーシアでの生活にまで話が及びました。

  • いつ来る?
  • どこに住む?
  • 車どうする?免許持ってる?運転大丈夫?
  • どこまでサポートが出る?
  • 保険どうする?

また、心配だった就労ビザについても、最終学歴が専門学校ということによるビザ却下の可能性は、会社がサポートするからほぼないというお言葉までいただけて一安心。

そして、「君が滞在している残りの期間中に社長との最終面接を組むから、予定確認してすぐに連絡する」という締めの言葉で面接が終わり、その後就職エージェントの担当者にも同様の連絡が行きました。

 

スカウトでも見送りの落とし穴は何度も確認した学歴…と年齢

私が面接した会社は日系企業なので、最終面接の相手は日本人社長

ですが、さすが日本人!多忙を極めており、私のマレーシア滞在期間中に面接の予定が組めませんでした。

ということで、帰国後にスカイプでの面接へと変更になったのです。

スカイプ面接の予定が組めたら、企業から転職エージェントへ連絡が入ることになっていたのですが、帰国して2週間…3週間…と時間が経っても一向に連絡が来ない…

担当者から企業に問い合わせをしてもらっても、「社長の都合がつかず、なかなか面接の予定を組めない」とのこと。

なんか、嫌な予感…

そんな風に考えながらさらに待つこと約1週間、エージェントから私宛にメールが入ったのですが、そこにはこのような内容が書いてありました。

というわけで、二次面接をする機会すら得られず見送りとなったわけですが、面接時の渡航費用・滞在費用はもちろん自己負担なので、私がマレーシア現地での面接にかけた約12万円が水の泡となりました。

事前に何度も「私の最終学歴でビザの発給は大丈夫か?」と確認しても、実際面接を進めてみるとこういうことが起こります。

残酷ですが、これが海外です。

 

国の就労ビザ発給基準と、会社が就労ビザを出したい人の基準は違う

海外で仕事を探す時、「企業側は即戦力を求めているので職歴や経験に重点を置く」ということが大前提。

一次面接終了後までは、転職エージェントを利用した海外就職(マレーシア就職)でも職歴や経験が大事な点は同じ!と思ったことを覚えています。

ですが、マレーシアという国が「就労ビザを出すのに最終学歴は関係ない!」と言っても、面接を受ける会社の社長が学歴を重視する日本人なら、最終学歴が大卒であることが大いに関係することがあります。

もはや国の基準以前の問題です。

「うちの会社がビザをサポートする社員は、最終学歴が四大卒じゃないとダメ」と言われてしまったら、働く会社さえ見つからないですし、働く会社が見つからなければ、就労ビザをサポートしてもらうことすらできません。

そして、私の「年齢と学歴で最終面接見送り」という一件があったことで、この会社の募集内容に少し変更があり、

  • 対象年齢が、「当時の私の年齢+1歳」以上
  • 最終学歴が四大卒

という2点が加えられることになりました。

 

海外就職でスカウトを活かすための心得

それでは最後に、海外就職(マレーシア就職)に失敗した私だからできるアドバイスをお伝えします。

1.取れる学歴は取っておく!

もし今、「将来海外就職したい!」と思っているのなら、「四大卒」という学歴はあった方が絶対に有利です。

「大学卒業したって、将来役に立つのかな?」

「毎日ぼんやり過ごすだけの大学って意味あるのかな?」

そう思いながら学生生活を送っていたとしても、それほどお金の苦労や心配をする必要がないのなら、その後に繋がる可能性が大いにあります。

 

2.必要なのは業界や職種に関連する経験

学歴がない私が企業からスカウトをいただけたのは、

先方の企業と同じ業界での経験

先方の企業で募集している職種での経験

この2つが大きなカギになります。

職種やポジションでの経験は、2~3年の実務経験が必要ですが、業界経験は1年未満でも「経験」として認めてもらえました。

 

日本の転職活動でもスカウトのチャンスがある

私のケースでは、海外の日系企業からスカウトをいただきましたが、実は日本国内での転職活動においてもスカウトされる可能性があります。

特に、日本国内の外資系やグローバル企業では「ヘッドハンティング」も徐々に浸透してきたため、私の周囲でもスカウトやジョブオファーをもらう人が増えてきました。

スカウトやジョブオファーは、

  1. 世界最大級のビジネスSNS「Linkedin」を通して受け取る
  2. 転職サイトのスカウトサービスを利用する
  3. 転職エージェントに登録してスカウトされる

など様々な方法はありますが、信頼性という点においては、転職エージェントに登録→スカウトという方法が一番確実と言っても過言ではないと思います。