外資系未経験者が知っておきたい「英語力不要」の落とし穴!英語がいらない本当の理由

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英語はできないけど、高給な「英語力不要」の外資系に入りたい

将来的に英語を使う国際的な舞台で活躍したい

ただ単に「外資系」という響きに憧れている

外資系で働きたい人の志望動機は様々。

最初はみんな未経験からスタートしますが、現時点での英語力に自信がないから、「英語力不要」の外資系に入って少しずつ英語力を身に付けたい人もいますよね。

ですが、外資系では本当に英語力は不要なのでしょうか?

私は過去に、外資系・グローバルな環境で働いてきましたが、面接で「英語力不要」と言われ、本当に不要だったケースは見たことがありません。

ではなぜ、「英語力はいらない」「英語ができなくても大丈夫」と言われるのでしょうか?

この記事では、英語力不要な外資系の落とし穴と、入社後に英語力が必要になるケースを紹介します。

 

外資系なのに英語力がいらない理由

まず初めに、外資系なのに「英語力はいらない」と言われる理由についてお話しします。

1、外資系という名の日系企業だから

「外資系」と聞くと英語を使うイメージを思い浮かべてしまいそうですが、実は中に入ると、完全な日系企業という会社が多くあります。

極端な例を上げると、マクドナルドやスターバックスは外資系企業ですが、働くときに英語は不要ですよね?

スタッフのほとんども日本人です。

逆に日系企業でも、

  • 海外との取引がある企業
  • 外国人を相手にするビジネスモデル
  • 外国人観光客が多い地域や場所でお客様を相手にする接客業

だとしたら、英語が必要になります。

ここで大切なのは、「外資系」という言葉に惑わされないこと。

英語力を仕事で活かしたくて外資系に入ったのに全く使う機会がないと感じる事は、外資系という名の日系企業ではよくあることです。

 

2.【人員不足】最初のハードルを下げるため

面接では英語力不要と言われたのに…

これは、私が働いていた外国人宿泊客が5割の高級旅館やインターナショナルスクールで一緒に働いた、全く英語ができないスタッフが辞める前の嘆きです。

離職率が高く、採用も苦戦している会社では、とりあえず「英語ができなくてもいいから経験がある人が欲しい」というレベルまで最初のハードルを下げないと人材の確保が難しいことがあります。

「英語ができる人に来てもらうために、給料や待遇良くしよう!」という考えにはならないのです。

 

3.英語よりも日本人としてのビジネスマナーが大事

グローバル化が進む中、古き良き日本の企業には、英語よりも日本人としてのビジネスマナーの方が大事という考え方が根底にあったりします。

確かにそれは正論ですが、英語ができてビジネスマナーも身についている人はたくさんいて、極端にビジネスマナーが悪い人はほんの一部です。

実は私自身、過去に「日本人としてのビジネスマナーの方が大事だから英語力は重要じゃない」と面接で言われたことがありました。

そしてその後、私と同じことを言われ採用された「英語ができない同期」も入ってきたのですが、まんまと落とし穴にハマってしまったのです。

一体どんなことが起こったのか、次の項目の中でお話ししたいと思います。

 

「英語力不要」だったのに必要になる理由

ここから、「英語ができなくても大丈夫」と言われて入ったのに、後から英語力が必要になったケースを紹介します。

1.英語ができる人と比べられる

先ほど述べた、「英語力は重要じゃない」という面接での言葉を信じて入ってきた「英語ができない同期」のことです。

働きはじめの頃は、英語ができなくても許容されていました。

その後、会社の方針で英語が話せる人を積極的に採用するようになり、英語ができるスタッフの人数が増えていきます。

次第に「英語ができない同期」に任せられる仕事量が少なくなり評価が下がるという結果となりました。

その同期としても、面接時の話と違い不本意。

ですが、会社の方針が変わることはよくあるので、面接で言われたことが5年・10年先まで有効なわけではありません。

 

2.英語を使う業務も任されるようになる

面接で「英語力不要」と言われたとしても、ずっと新人の立場でいられるわけではなく、仕事を覚えできることが増えてくると、次第に英語を使う業務も任されるようになります。

ある程度仕事にも慣れ、英語を勉強する意欲が湧いてきたのなら、少しずつ学習していけばいいと思います。

ですが、全く英語に興味がなく、英語を勉強するつもりがない人にとっては苦痛です。

 

3.人事異動

外資系・グローバル企業・英語が必要な会社では、各部署に英語が堪能な人が所属しています。

ですが、企業には人事異動があり、それまで外国人や海外と英語でやりとりをしていた人が他部署へ異動になることもしばしば。

それまで英語ができない自分をカバーしてくれていた上司や先輩がいなくなり、新しく来た上司や先輩からは英語力を求められる…。

面接では「英語力不要」と言われたのに、後から使わざるを得ない環境になってしまうこともよくあるのです。

 

英語できなくてもいいけど勉強する意欲は持て!が本音

英語を使用する離職率が高い会社には、時として「英語はできないけれど経験がある」という人材がやってきます。

面接でも「英語はできなくても大丈夫」と言われ、本人もそのつもり。

でも実際は、英語ができる人たちの中で働くと、次第に「英語を勉強する意欲ぐらいは持ちましょう!」と言われるようになります。

仕事を続けていくのなら、スキルアップしていけたら理想的!

ですが、将来的に英語を使い続ける意思がないのなら、精神的負担になるだけなので、英語力不要の外資系に入ることはおススメしません。

 

【結論】英語力はないよりもあるに越した事は無い

私は「面接で『英語力不要』と言われたのに話が違う」と言って退職した仲間をたくさん見てきました。

面接や採用を担当する人と現場の人は考え方が違い、実際入ってみたらバリバリ英語が必要だったケースはいくらでもあります。

外資系やグローバルな環境・英語を使う仕事は、離職率が高く人の入れ替わりも激しいのが現実。

最初は「英語力は不要」と言われても、いつ状況が変わるかわからないので、あるに越した事はありません。

でも安心してほしいのは、最初はみんな初心者で未経験ということ。

今はそんなに英語はできないけど、勉強する気もあるし、仕事で使えるようになりたい!

外資系未経験だけど、これから英語力を向上させ経験も積んでいきたい!

そういう意気込みがある人は貴重だからこそ、まずは自分のレベルに合った英語を使う仕事や職場環境からスタートし、潰れないように成長していくことが重要です。

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2021-08-07